秋冬の傾向を把握したGISELeスタイリストたちに、注目しているアイテムや着方についてヒアリング。新しい季節を迎える直前に、おさえておきたいキーワードの予習をスタート。
「欲しい」に出会えるランウェイリポート
各ブランドに漂ったのはクラシカルなムード。そんな雰囲気を構成する色・素材・シルエットの中で、スタイリストたちがリアルクローズに落とし込みたいトピックスとは?
BEIGE OR BROWN
迷ったらベージュかブラウンか
「今季は本当にベージュとブラウンが多い。コレクションもそうだし、リースに行っても茶系がないというブランドはないくらい」(渡邉さん)
Color
「穏やか」なのに目を引く。新しい季節を彩るカラー
渡邉さん:私が好きなのは、1_マックスマーラのルック。ケープ×タートルネックニットの組み合わせがやさしげ。今まで薄い色にはさし色や締め色が絶対でしたが、同じ色の中で濃淡をつけるテクはなんだか新しい。また、ALLベージュだと「ただのエレガント」なので、2_ラコステのようにキャップをかぶったりシャツをかっちりINして着たり、キレイな色をわざとメンズライクに落とし込むのもいい。
出口さん:のっぺりして見えやすい色でもあるので、ヘリンボーンやニットなど素材でメリハリをつけるのもいいと思います。
石関さん:レイヤードするなら、ニュアンスの出方が違う生地を重ねるのがコツ。私は3_ビューティフルピープルのルックがかわいいと思った! タートルやニットパンツを仕込むことで、迫力のあるワンピにメリハリがついている。
出口さん:4_マイケル・コースにあったようなニット地のアームウォーマーはこれから浸透しそう。
樋口さん:逆に5_ジル・サンダーのようにムダを省いたスタイルにも惹かれる。色もシンプルで形もシンプルっていうのが、潔くて好みです。
岩田さん:私も6_ジル・サンダーのルックがお気に入り。ずるっとしたシルエットだけれど、鎖骨がのぞくVネックだったり、パンツにセンタープレスが入っていたり。ディテールにきちんと感があるおかげで、ゆるいのに女性らしい。
石関さん:私が好きな7_ニナ・リッチのルックもそう。色は薄いけれど、えりやそでがかっちりしているから、不思議と締まって見える。