「何を着るか」より「どう見せたいか」。コーディネートの印象を決定づけるのは、シルエット以上に大きい「色」の力。黒で引き締めるか、ブラウンで和ませるか。直感的に色から入るアプローチが、結果として手持ちの服とのなじみよく、稼働率も高まるシンプルで賢い選択。
まずはダークカラー=「黒とネイビーから」
カジュアルに着くずすことも念頭に置けば、まじめな色・形ほど振り幅の大きい着回し方が可能。失敗しにくい暗色で、「とりあえず」でもさまになる安心感のある1着を吟味。
タキシードみたいな実直さ

黒オーバージャケット/ソブ(フィルム) 下えり部分に、サテンライクな光沢素材をドッキング。タキシードを思わせるフォーマルなディテールが、ただのオーバージャケットを「特別な一着」へと格上げする。デニムでカジュアルダウンしても品格はそのまま。オケージョンシーンにも対応する、振り幅の広さが魅力。
今季のトレンドカラー=「こっくりとしたブラウン系」
今季はブラウンがキーカラー。その中でも使いやすいのは浅い色味ではなく「ビターな色味」。黒のように使えて、黒よりもマイルドに仕上がる。そんなジャケットの精鋭をピックアップ。
繊細なハウンドトゥース柄

ブラウンジャケット/ebure(LITTLE LEAGUE INC.) 厚みをおさえた、ほっこりしないチェック。キャメルよりも深い色み、かつしっとりとした質感でレトロになりすぎずモダンな雰囲気でまとえる。
「きちんと見えて肩ひじ張らない」中間色・グレー
整える服として選ぶことが多いから。どんな色の服と合わせてもケンカせず、冷静だけど暗い印象には陥らないグレーのなかで、デザインや素材などバリエーション豊富にピックアップ。
何色にもハマる中間色

ウールジャケット/IIROT(ザ・ウォール ショールーム) クラシックな雰囲気が強まるドライな質感のウールサージ素材。着たときにシワなく、シャープなシルエットとなるよう計算された型だから、オーバーなサイジングでもフォーマルな見た目に。カーキやグレー、ブラウンも感じられる絶妙な色み。
(アイテムのプライスなど詳細)
【全26着の一覧】≫ジャケットは「色から入る」単純だけど間違いがない「理想の1枚の見つけ方」
