服を重ねることが増えてくるこれからの季節、オシャレを左右する「シルエット・重ね着」。すでに多くの新作にふれているスタイリストたちが、気になる今季の傾向を最新コレクションルックをもとに解説。
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SILHOUETTE
【全部ゆるくまとめる】
➤緊張感をどこかに持たせるのが秘訣
(UJOH)
ゆるいニットにオーバーサイズのジレ。主役級の形をかけ合わせていながら、ジレがIラインへと導いてくれるから自然と締まって見えます。共布のウエストマークも薄色のグラデーションを膨張させないために有効(岩田槙子さん)
(LOUIS VUITTON)
ビッグサイズの上下を着るとき、インナーはコンパクトな形を選ぶことが多かったのですが、この秋は「全部ゆるく」という合わせが旬。ジャケットなどきちんと感のあるものを1点とり入れたら、リラックス感満点の重たいシルエットにも適度な緩急が(渡邉恵子さん)
【EXSAMPLE】
【上下もバッグもオーバーサイズ】
ゆったりと体が泳ぐコートに、すそがたゆむワイドパンツ。手に持つバッグまでもBIGサイズに揃えたルーズなシルエットも、コートのキレイ色で整えることですっきり見える。
LAYERED
【重ね着はズレをつくる】
➤重ねる色や丈・テイストに意外性を
(3.1 Phillip Lim)
タートルネックを仕込む定番のレイヤードも、配色次第で鮮度が上がる。発色がまろやかになる、やわらかな生地どうしならカラーONカラーも挑戦しやすい(渡邉恵子さん)
(NEHERA)
白シャツのラフなのぞかせ方が今季らしいルックを見て、開襟ニットが欲しくなりました。ボタンを開けてシャツをのぞかせるというバランスが新鮮。Vネックにさらなる奥行きが生まれ、首元をキレイに見せられる(出口奈津子さん)
(CELINE)
コートとニットの間にGジャンをはさんで丈感にズレを出す着方が気になる。久しぶりにトレンチコートが着たくなりました(岩田槙子さん)
【EXAMPLE】
【まじめなシャツと気楽なスエット】
脱力感のあるスエットのえり・そでから、切れ味のよいシャツをのぞかせた「ズレ感」も、ベーシックな色どうしならシックにまとまる。ハンサムなトレンチの肩がけに、足元はヒールのブーツでレディにまとめて、まとまりよく。
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➤スタイリストが「気にする色」秋からのトレンドカラーは?