PART-2
ヘアメイクの目にとまった「ファッショニスタのポニーテール」
海外SNAPやファッションアイコンの写真から、プロがかわいいと注目したヘアスタイルをヒアリング。服とのバランス、ヘアアクセサリーの活用術など、すぐにとり入れられそうなテクニックを解説していただきました。
笹本さん:テイストを統一しているより、ヘアと装いがアンバランスだと抜けがあって目を引く。たとえば、キレイめのジャケットにローテール(01)の写真。2カ所とめたうえに、ぐるぐるとヘアゴムを巻きつけているカジュアルさがイケている。髪と同色だから目立ちすぎないのもいいです。
塩澤さん:ゴムの色ってけっこうポイントですよね。僕はブロンズにあえて黒ゴムで結っているスタイル(02)が気になりました。そぎ落としたタイトなポニーでサングラスを引き立てながらも、「黒ゴム」でとめているのがハズしになってかわいい。
木部さん:カトリーヌ・ドヌーヴのオールバックのポニーテール(03)が王道だけどステキ。耳の上と前髪をふくらませてポンパドール風にしているのがかわいいですね。女らしい服を絶妙にカジュアルダウンしている。
スガさん:僕もこの写真注目していました。最近は背中開きの服も多いので、こんな感じでゆるっと高めのポニーと合わせて、思いっきりポジティブに見せたいですね。同様にオールバックだと、シュシュをつけたヘアスタイル(04)が好き。派手なジャケットとオールバックの強いイメージを甘めのシュシュが中和させていますね。結び目に淡さや、かわいらしさを入れてスタイルのつなぎにするのは撮影現場でもよくとり入れている手法です。
笹本さん:僕的に意表を突かれたのが、インパクトのあるロゴピンを数個つけている(05)写真。自分からは見えない真後ろにつけるのがシャレているな。前から見たらシンプルなのに後ろをデコってるっていいですね!
木部さん:後ろにヘアアクセをつけている写真でも私はPRADAのバレッタをつけているほう(06)に惹かれました。ふつうはゴムを隠すようにバレッタをつけるけど、ゴムからズラしてつけている中途半端さが好き。ゴムを見せるとほどよいラフさが出るから、キレイめなバレッタでもきちんとしすぎないのがいい。黒髪でやる場合は同化するように暗めのゴムとバレッタをチョイスするとバランスがよさそう。
塩澤さん:オードリー・ヘプバーンのまとめ髪(07)はやっぱり引きつけられる。シンプルにまとめることで前髪の短さがガーリーな印象に傾かず、眉が強調されているはずなのに、なぜか抜けがあるのが好きですね。
笹本さん:僕はメンズライクなスタイル(08)も好きです。かっちりとしたシャツとジャケットのかたさを緩和するように自然体のゆるいローポニーをとり入れているところがオシャレ!
木部さん:自然体なへアでいいなと思ったのはリボンをつけたポニーテール(09)。デザイン性のあるえり元とか紫のリボンとかオシャレに気を使っている感じなのに、髪の毛はつくり込んでいないというギャップがかわいい。
スガさん:リボンモチーフなら僕はデニムとニットのコーディネート(10)の写真が気になります。ラフな装いに低めのポニーってやぼったく見えがちだけど、リボンを長めにたらすことで「あえてのやぼったさ」に変換されるから不思議。リボンはカジュアルな服を抜けさせる万能アイテムだから1つ持っておくと便利です。
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