流行に左右されず、ずっとそばに置いておきたいベーシックアイテム。多くの服に触れてきた、スタイリストたちがその中でも「とくにいい」と認めた、最優秀アイテムは?
ベーシックは「ここが決め手」
Tシャツやデニム、白黒ボトムやジャケットなど。シンプルな定番だからこそ「差がつく選び」のポイントとともに、7人のスタイリストたちが買った・キープした・お勧めしたいアイテムをご紹介。
【STYLIST MEMBERS】
(渡邉恵子さん)品がいいのに親しみやすいシンプルスタイルが鉄板。 (樋口かほりさん) 私服も週3回はデニムというフリーク。 (岩田槙子さん)モードなのにきちんと感もある、バランスのとれたスタイリング。 (出口奈津子さん) 好感度の高いカジュアルスタイルを提案。 (高木千智さん) メンズからインスピレーションを得たスタイリングで人気。 (塚田綾子さん)色や小物でさりげなくアクセントを加える絶妙なバランス感覚。 (船戸唯さん) カジュアルなのに品のいい、キレイめなスタイリングが好評。
(CONTENTS)
【1】シンプルなシャツの「見どころ」
【2】「脚線もキレイに見える」理想の黒・白ボトム
【3】どこまでも着回せるワンピース
【4】「どう着ても違和感のない」白のロンT
【5】「色も形も穿き心地もいちばん」の最優秀デニム
【6】「単品でも存分に活躍する」セットアップ
【7】迷わず買った「理想どおりのスウェット」
【8】どこでも・いつでも役立つジャケット
【9】「トップスとしても着られる」インナー
【10】着回しもきく「ベージュで欲しい服」
【11】「キレイに着られる」ボーダートップス
【12】どんな服とも「バランスが整う」小物
【1】シンプルなシャツの「見どころ」
ささいなボウタイやひかえめな柄、スタイルカバー・アップを兼ねるシルエットなど。「目立たないけれど目にとまる」シンプルなシャツをスタイリストが吟味。
「レギンスと一緒だと違った印象に」
ライトブルーシャツ 42,900円/サクラ(インターリブ) 肩ひじ張らずにシャツを着こなせるBIGシルエット。ワイドパンツと合わせるほか、ワンピ感覚でレギンスを仕込んで着たいです(船戸さん)
「アクセサリー感覚でも使える」
白シャツ 48,400円/ブーリエンス(エスケーパーズオンライン) レトロなデザインが目を引くシャツは、重ねたスエットからボウタイだけをのぞかせて、粋なワンポイントにするのもいい(岩田さん)
どう着ても上品なTICCAのシャツ
ストライプシャツ 31,900円、白シャツ 39,600円/ともにTICCA シャツといえば、私の中ではTICCAが定番。どれも形がキレイで、くずして着ても品を保てるところが好きです。なかでもこの春は、ゆったりとしたオーバーサイズの2着が気になっています(出口さん)
「薄軽アウターとしても活躍」
ネイビーストライプブラウス 58,300円/ebure(ebure GINZA SIX店) はおりとしても使える便利な1枚。白タンクを仕込めば、エレガントな印象が薄れてカジュアルにも着られます(塚田さん)
毎日のように着たい定番を5,000円で
白シャツ 2,990円/UNIQLO 「えりの大きさや、すそに向けて若干広がりを持たせた形で、着こなしやすいプレーンな白シャツ。ポイントはサイズ感で、3XLなど大きめなものを選びます。肌感のあるインナーにばさっと羽織りものとして合わせるのにも重宝」(船戸さん)
【2】「脚線もキレイに見える」理想の黒・白ボトム
どこにでもあって頼れる、コーディネートの軸になる白と黒ボトムこそ妥協のないセレクトを。
チノ素材だからカジュアルに使える
スラックス 20,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 脚線を立体的に見せる2タック入りのパンツ。ドライな肌ざわりでドレッシーに転びすぎないから、きちんともカジュアルも行き来できて優秀です(塚田さん)
ひと目で惹かれて購入
白レースフレアパンツ 29,700円/THE NEWHOUSE(アーク インク) 「カジュアル向きの「気楽な甘さ」。クロシェ編みっぽいレースだから気負わずに穿けます。そんな素材なので動きやすく、シルエットも抜群にキレイ。股上をやや深めにとったハイウエストなので、ヒップの周りも目立たず、スタイル良く見えます」(樋口さん)
ミニマルであるほど使いやすい
スカート 24,200円/WRAPINKNOT(ウメダニット) 私が黒ボトムを手にとるのは、コーデをあれこれ考えたくないとき。いい意味で、“存在感のないもの”を選びます。すとんとしたIラインはどんな服とも合わせやすい(出口さん)
注目している「PRANK PROJECT」
アイボリートラウザーズパンツ 24,200円/PRANK PROJECT(プランクプロジェクト 青山店) パンツのウエストにロゴが入ったスポーティなデザインが特徴の、個人的にも注目しているブランド。デザインはもちろんのこと、シルエットも抜群にキレイ。パンツを探している人におすすめ(岩田さん)
ヘビロテするなら「季節感のない黒」
パンツ 13,970円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) 一年中はきたいし、いろんな着方をしたいから、季節を限定しないほどよく地厚でドライな生地を選択。おなかまわりがくびれて見える形もお気に入り(船戸さん)
「白べース」のドット柄スカート
白+黒ドットサテンスカート 12,100円/SeaRoomlynn すそ幅がやや広がったマーメイドライン。ドット柄と相性のいい、シワになりにくく光沢のあるサテン地で、モノトーンなら大人っぽく(樋口さん)
さりげない遊びがあるものを
スカート 39,600円/COG THE BIG SMOKE(マルティニーク ルミネ横浜) パターンに少しの遊びが効いているCOG THE BIG SMOKE。ツヤとハリがあって、上品だけれど動きやすく快適で、日常生活にもマッチ(岩田さん)
体がキレイに見える形に注目
ワイドパンツ 38,500円/チノ(モールド) パターンが素晴らしく、細部にもこだわって作られているから、体がキレイに見える。辛口な雰囲気が漂って、合わせるトップスがシンプルでも高感度に仕上がります(樋口さん)
【3】「シンプルなのに凝って見える」どこまでも着回せるワンピース
さまざまな着方を楽しめて、多くのシーンで着まわせることが、飽きのこない服の条件。幅広く活用できる新しいワンピース・スタイリストたちが買った1着は?
品格と特別感が手に入る
ネイビーワンピース 53,900円/SEA(エスストア) スーパーロングな丈感に丸えりなど、どこをとってもクラシック&エレガントで、子どもの入園式など着飾った感が欲しいときにもよさそう(高木さん)
アクセで変わるプレーンな1枚
ワンピース 17,600円/takes.(Shinzone ルミネ新宿店) 3サイズのうち、靴がやや隠れる長め丈を選び、靴の要素をおさえると、よりシンプルな見た目がかない、ほかの小物が映えやすくなる(樋口さん)
肌感があるだけでオシャレに見える
黒ワンピース 33,000円/BACCA(ビー エディション ニュウマン新宿店) そでぐりが大きく開いただけで凝って見える。ゆるいカーデをはおるほか、シアーなカットソーを仕込むのもアリ(岩田さん)
【4】「どう着ても違和感のない」白のロンT
紫外線対策にもなる「夏の長そで」白Tシャツ。それぞれスタイリストが見るべきポイントを解説。
体のラインを拾わない
ロングTシャツ 2,310円/ユナイテッドアスレ(キャブ) ユナイテッドアスレはサイズ展開が豊富で、自分の体型に合わせて余白を残した1着を探せる。そで口のリブの具合も、腕まくりしやすくて助かっています(渡邉さん)
「デニムに合う首のつまり感」を重視
ロングTシャツ 17,600円/ロエフ(ユナイテッドアローズ 原宿本店) 首元はつまっているほうが、カジュアルボトムとのバランスがとりやすい。しっとりとした風合いで、白Tをきちんと着たいときにもおすすめ(樋口さん)
「透け感」のあるロンTで気分転換
ロングTシャツ 19,800円/デ・プレ ワイドボトムにメリハリをつけられるシースルーのロンTが気になっています。そでをくしゅっとまくれば、きゃしゃ感が生まれて女性らしさがきわ立つところに惹かれました(出口さん)
腕まくりしやすいことがもっとも大事
ロングTシャツ 7,997円/カロリナ グレイサー(ビームス 公式オンラインショップ) 重ね着をしたニットやスエットから絶妙に白がのぞくよう、そで口が締まっているかチェックします。すそに前後差があるとさらにいい(船戸さん)
「新品らしくない」風合い
ロングTシャツ 14,850円/ヴィルーム(コロネット) 何度も着用して“育てた”ようなスムースな生地が、こなれ感を演出してくれる。ぴったりしすぎない形が、けだるい印象をかもし出すところも気に入っています(高木さん)
【5】「色も形も穿き心地もいちばん」の最優秀デニム
毎シーズン「デニムから」ワードローブ作りを始めることも多いというスタイリストたち。「よく穿くデニムに似合う服=出番の多い服」という彼女たちのセオリーをもとに、その軸となる新しいデニム選びの詳細をレポート。
太ももをカバーする形を吟味
デニムパンツ 20,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 腰まわりの張りや太ももが気になる人に一押し。股上はゆとりがあり、すそにかけて細くなるラインを描くから、うまく体型カバーができる(船戸さん)
女性らしいカービィな形と色が最高
デニムパンツ 26,400円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) かつてマリリン・モンローが愛用したことでも知られる701。深みのあるインディゴが、いつものトップスを格上げします(渡邉さん)
「余裕のあるストレート」が使える
デニムパンツ 18,150円/ローラス フォー アダム エ ロペ(ジュンカスタマーセンター) 撮影で必ず使うローラスのデニム。適度なゆるさと、薄すぎず濃すぎずの色合いもちょうどよく、はくと本当にさまになる(塚田さん)
GUの黒スキニーが優秀!
黒スキニーパンツ 2,990円/GU 仕事中も摩擦や汚れを気にせず過ごしたいから、ふだん着はプチプラブランドで探すことが多いです。シャツは3XLなど大きめを選んでクセを加えます。このスキニーはストレッチ性が抜群(船戸さん)
キレイめに着るなら「かたさ」を見極めて
デニムパンツ 34,100円/カオス(カオス丸の内) 撮影で使って気になったカオスの1本。リジットデニムならではの生地のかたさとハリのおかげで、きちんと見えがかないます。深みのあるブルーもシックでいい(岩田さん)
丸いシルエットが90’sっぽい
デニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン 90年代のマムジーンズを彷彿させるゆったりとしたウエストに、丸みのある形が今また気分。ラクにはけるのに、腰位置が高くてスタイルよく見える点も推したい理由です(高木さん)
シルエットが秀逸なObladaのデニム
デニムジャケット 59,180円、黒デニムパンツ 29,920円/ともにOblada(シンチ) Obladaの服がすごく好き。どれもスタンダードなのに、ルーズなサイズとわずかなシルエットの差によって特別感が生まれます。形に惹かれてGジャンを買いました!(塚田さん)
【6】「単品でも存分に活躍する」着回せる・着くずせるセットアップ
着方に悩まなくていいセットアップやワンピース。その「手軽さゆえの手抜き感」を回避するために、シルエットや質感でひねりを効かせた特別感のあるデザインを。
くたっとした風合いのスリーピース
黒リネンテーラードジャケット 35,200円、黒リネンベスト 17,600円、黒リネンワイドパンツ 26,400円/以上Jilky 紳士のきちっとした姿を想起するスリーピースをリネンで。かたすぎず、くだけすぎない見た目や温度調整も容易な素材の特徴を生かした、かゆいところに手が届くセットアップ。着方次第で一年通しての活躍が見込めます(樋口さん)
気張って見えない「カットオフ仕様のリネン」
ノースリジャケット 50,600円、スカート 37,400円/ともにソブ(フィルム) ジャケットは丈が短く、切りっぱなしのノースリ仕様。リネン風のやわらかな生地だから、上下で着てもゆるいムードを残せる。ロンTなどのリラクシーなインナーが合わせやすく、さっと着られてきちんと感も出てくれるのがいい(出口さん)
仕立てのよい「スリーピースのセットアップ」
チャコールグレージャケット 60,500円、チャコールグレーベスト 40,700円、チャコールグレーテーパードトラウザーパンツ 39,600円/以上ENFÖLD 単品でもシーズンレスで長く使えるウール100%の上質な素材。メンズのテーラーリングをオマージュしたジャケットに同素材のベスト、パンツの3ピース。セットで着ればきちんと感を出せるうえ、単品でもシーンに応じてアイディアフルに着こなせる(渡邉さん)
【7】迷わず買った「理想どおりのスウェット」
「使い方」次第でオールシーズンで頼れる、ベーシックなスウェット。スタイリストたちがそれぞれ、妥協なしで選んだスウェットは?
メンズっぽいレディースを選ぶ
スエット 9,900円/SeaRoomlynn 白Tを中に着ることを想定し、適度なゆとりがあることは絶対条件。メンズだと首元がつまりすぎていることが多く、女性もので無骨なデザインを探します。これはすべてが理想どおり!(船戸さん)
トラッドに着たいからネイビーを
スエット 28,600円/RHC(RHC ロンハーマン) デニムと合わせてアメリカントラッドな着こなしがしたいから、ネイビー一択! コンパクトで今年らしさもありつつ、大人がリアルにとり入れやすいサイズ感なのがいい(高木さん)
古着のような「味わい」
スエット 9,350円/ディスカス アスレチック(ドリームワークス) 自身もよく着るUSブランドのスエット。表地がなめらかな風合いでラフになりすぎず、ふっくらとした厚みがあって、肩に巻いてもさまになりやすい(渡邉さん)
「着方で遊べる幅が広いから」メンズサイズを
パーカ(メンズ) 35,200円/オールド イングランド(オールド イングランド銀座店) デザイン要素が少なくシンプルであるほど、タックインや重ね着による“差”が出しやすい。メンズだとミニマルなものが探せます(樋口さん)
部屋着っぽくならない「丈と落ち感の出る形」
スエット 19,580円/Oblada(シンチ) そではゆったり、丈はコンパクト。絶妙なバランスと落ち感がある身幅に惹かれました。ショート丈ですが、ほどよいゆとりもあって大人が着やすいように考え抜かれています(塚田さん)
【8】着回しのきく「キレイめ・シンプル」ジャケット
ワークシーンだけじゃなく、デイリーにも気楽に羽織れるかどうかを基準に、スタイリストが選びぬいたジャケットはどんなデザイン?
今シーズン注目の半そではコンパクトな形で
ジャケット 24,970円/アンクレイヴ スタンダード(uncrave) まじめさが和らぐコンパクトな肩のラインとやわらかな生地が特徴。肌面積が多いぶん、抜けも出るのでヘルシーに着やすい(船戸さん)
黒なのに無難じゃない
黒ジャケット 73,700円/TELA(ティースクエア プレスルーム) 肩パッドによるストイックな印象に、くびれたウエストの女性らしさなど、ふつうなようでふつうじゃないデザインが好み(出口さん)
ギンガムチェックでまじめさの中に遊びをひそませて
グレー×白ギンガムチェックジャケット(メンズ) 132,000円/オールド イングランド(オールド イングランド銀座店) 「ジャケットなど、キレイめなアイテムを着たいときの、品のいいハズしとして使えるストライプとチェック柄。柄に知性があるぶんシルエットでゆるさを意識すると、まじめすぎずラフすぎず、ほどよい存在感に落ち着きます。メンズサイズなら、よりくだけた印象に」(樋口さん)
かっちりしない薄手のジャケット
ネイビージャケット 27,500円/ソージュ(ソージュ オンラインストア) 「カーディガンのように使える、まじめになりすぎないくたっとした薄手の素材。ジャケットに苦手意識がありましたが、これならかっちりしすぎず使いやすそう」(船戸さん)
きちんとしているのにかたくない
ジャケット 81,400円/Graphpaper(グラフペーパー 東京) 余白を大切にした服作りを行うGraphpaper。横幅がたっぷりあってかた苦しくなく、かといってカジュアルというわけでもなく上品(渡邉さん)
【9】「トップスとしても着られる」インナー
透ける服との組み合わせや、インナーコンシャスな装い、首元がゆるく開いたトップスや、羽織りアイテムと合わせたいものまで。インナーとしてだけでなく1枚でも着られる、優秀な名品をご紹介。
ジャケットからのぞかせたい
白タンクトップ 9,900円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) カッティングがキレイで、女性の体を美しく見せてくれる。等間隔で入ったリブも、インナーにしたときのいい“味”に(塚田さん)
肌あたりに惚れた竹製のキャミ
黒キャミソール 9,350円/テイクス(Shinzone ルミネ新宿店) 「竹を加工した布を使っていて、肌ざわりがやわらかくとにかく気持ちいい。さらっとしているので、夏場も快適に使えそうです(船戸さん)
タンク未満のストラップで洗練見え
キャミソール 各7,700円/CaRouseLamBRa(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) キャミとタンクの中間のようなストラップにより、カジュアルすぎることなく大活躍の予感(出口さん)
Tシャツよりも使い勝手がいい
タンクトップ 各7,700円/カルバン・クライン(カルバン・クライン カスタマーサービス) 肌が潔く出ていることが“ポイント”となり、1枚でさまになるタンクトップはまめに買い足す服のひとつです。デザイン性の高いアメスリだと、アクセなしでも凝った印象に(樋口さん)
いやみのないストレートライン
キャミソール 10,450円/ロエフ(ユナイテッドアローズ 原宿本店) 胸元のつまったものを選ぶと、ヘルシーな印象をキープできます。黒に近いネイビーの発色とつるんとした生地に品も漂う(渡邉さん)
主役にも脇役にもなるSLOANEのカットソー
トップス 各11,000円/SLOANE(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店) カットソー素材のタートルが好きで、SLOANEのトップスはサイズ違いで集めています。質がいいから首元もヨレにくく、インナーとしても1枚着としても重宝します(渡邉さん)
【10】着回しもきく「ベージュで欲しい服」
一口にベージュといえどその色みや質感はさまざま。あいまいゆえに万能な色の中でも、スタイリストが「とくに使いやすい」と指名したベージュアイテムをピックアップ。
ハリのある形がモードな印象
シャツワンピース 66,000円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) グレイッシュな色みと生地のハリ、縦落ちの形がシャープな表情を演出し、カジュアルにも辛口にも転ばせられます(船戸さん)
レディなボトムに目新しさが
パンツ 29,700円/Ballsey(トゥモローランド) 今気になるのは、黄みを帯びたまろやかな色。サイドフリンジのクセも相まって、シャツやブラウスと合わせても、適度なハズしになってくれそう(出口さん)
肌を見せてもインナーを見せても
ジャケット 82,500円/AKIRANAKA(ハルミ ショールーム) インナーで雰囲気を変えられるノーカラーは、いろんな着方ができそう! ふくらみのあるそでの形がモード感をもたらします(塚田さん)
くすみ感のあるベージュが万能
チノパンツ 27,500円/Bills Khakis(メイデン・カンパニー) キャメルとカーキの間くらいの、発色が強くてくすんだ色みを求めがち。これなら、どんな色のトップスとも合いやすい(渡邉さん)
【11】「キレイに着られる」ボーダートップス
キレイにも着られるボーダーアイテムの選び方は? 幅広く活用できるデザインはどんなもの?
黒よりもやさしげなブラウン
ロングTシャツ 17,600円/ダブルスタンダードクロージング(フィルム) 白地とのコントラストが強くなりすぎず、やわらかい印象で着ることができます。品があり、幼く見えないのも長所(出口さん)
かすれた色みがラフさを実現
タンクトップ 13,200円、ロングTシャツ 15,400円/ともにギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 切りっぱなしの首元がかもし出す、けだるい感じが好み。タンクを重ねて着たい(高木さん)
ゆるいサイズがこなれ見えの理由
カットソー 23,100円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) ここに行けば、大人が着やすいボーダーが見つかる! 白地の面積が広く、身幅を贅沢にとっているのがポイント(塚田さん)
【12】どんな服とも「バランスが整う」頼れる小物
あくまでも脇役、けれどそれらが効いているからコーディネートが引き締まる。あらゆる場面で、スタイリストが頼りにするという小物をリサーチ。
顔なじみもいい名脇役
眼鏡 49,500円/アヤメ 黒縁の内側にゴールドが効いていて重すぎず、肌なじみがいい。日本のブランドだから使い勝手も申し分なく、トレンド感も両立できるのがアヤメの好きなところ(出口さん)
モード感と抜けをこれ1つで
眼鏡 24,310円/Polo Ralph Lauren(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) 都会的な印象とレトロな黒縁ゆえの力が抜けた感をそなえていて、GISELeの服装によく合う(渡邉さん)
スカーフを結んで甘さをプラス
スカーフ 8,800円/マニプリ 辛口な装いが多い私は、スカーフを仕上げの調整役として活用します。スカーフで髪を結んだら、サテンの光沢とひらりとゆれるさまがチャーミングなポイントに(船戸さん)
Iラインを強化するために
サスペンダー 18,480円/Oblada(シンチ) ワイドボトムをはくときに、縦のラインを強調する目的でサスペンダーを。薄色のサスペンダーをシャツやニットの上からさりげなくつけたいです(岩田さん)
キレイめすぎないゴールド
ピアス 49,500円/トムウッド(トムウッド 青山店) ふだんからよくつける、存在感のあるフープピアス。大ぶりなら、上品なイメージのゴールドもコンサバに傾きにくく、カジュアルに使いやすい(樋口さん)
ゆれるさまが遊び心を演出
パールネックレス 17,280円/アビステ 1連にしたり2連にしたりと、長さがあるから服や気分に応じてアレンジできるところが魅力。季節を問わず、上品な遊びを足したいときに手にとります(岩田さん)
雰囲気を宿せるメンズサイズ
ソックス 1,100円/タビオメン(タビオ) 靴下もメンズを選ぶことがしばしば。女性がメンズをはくことで生まれるニュアンスや、太いリブのおかげで、足元のこなれ度合いが上昇します(高木さん)
流行があらわれやすいスニーカーを更新」
白スニーカー 14,300円/アシックス(アシックスジャパン カスタマーサポート部)、黒スニーカー 13,200円/Reebok シーズンごとにはきたいスニーカーは変わるので、必ずチェックしています。今年はクラシカルでスポーティな形に目が行きがち(高木さん)
大人カジュアルを実現できる
スニーカー 11,000円/ムーンスター(ムーンスター カスタマーセンター) 老舗メーカーが手がけるスニーカーは、生成りの色合いがクラシックで上品。スポーティすぎず、日常づかいもしやすい(渡邉さん)
かわいさも機能性も欲張れる
バッグ 21,450円/アンドミューク(アマン) PCが入る収納力に異素材を使ったスタイリッシュな見た目、手が届きやすい価格……。こんないい条件ぞろいのバッグは、なかなか見つかりません(塚田さん)
使いやすくて形もいい
白バッグ 53,900円/VASIC、黒バッグ 92,400円/MAISON VASIC(ともにヴァジックジャパン) オンに適した容量と機能性をそなえながら、ちゃんと個性もあるところが選ぶ理由。キレイめベーシックな格好に、何かワンポイント足したいときに手にとることも多いです(岩田さん)
ワイドボトムの締め役にぴったり
ローファー 46,200円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店) 日常的にはける心地よさと、スクエアトゥによるシャープさを兼ねる一足。引き締め役に適任(出口さん)
ほどよい重厚感で春夏も活躍
ローファー 81,400円/HEREU(ショールーム セッション) 無骨なレザーから素肌や靴下がのぞくバランスが好きで愛用中。やや厚めのソールで、自然とスタイルアップもねらえる(塚田さん)