お題は「長く使い回せるバッグ」スタイリストが「ミニから大きめまで」サイズ別で選んだ「合わせやすくて実用的な」バッグの名品


多くの服や小物に触れているスタイリストたちの審美眼にかなったものは? 「長く使い回せるかどうか」を基準に、サイズ別で使えるバッグをリストアップ。自分的ルールに基づいた選びのポイントや愛用の理由を聞き込みました。 ※( )内の数字はサイズで縦×横×マチ、単位はcmです。



(TOPICS)
【1】小さくても「小さすぎない」使えて飾れるミニバッグ
【2】大きさと重さのバランスが「バランスがちょうどいい」レザートート
【3】カジュアルだけど上質「街で使いやすい」トートで大きめ
【4】抜群の収納力と合わせやすさ「優秀大きめバッグ」



【1】小さくても「小さすぎない」使えて飾れるミニバッグ


さっと持つだけでコーディネートのテンションをじゃませず、物足りなさを払拭できる便利なミニバッグ。とはいえスマホや財布、メイクポーチなどお出かけに最低限のモノが入る大きさは前提。目を引く色みや華やぐ素材など、アクセサリー的に使えて実用的なバッグをスタイリストのコメントとともにお届け。



こっそり甘く装える「ハート型のキルティング」

巾着バッグ(22×15×15) 6,490円/SeaRoomlynn 「なんてことのないキルティングだけど、“よく見るとハート形”のさりげないラブリーさに心惹かれてます。小回りの利く巾着型がこれから軽装になっていくこの時期に幅広く活躍してくれそう。」(スタイリスト・岩田槙子さん)



端正な見た目をウェービーにトリミング

黒スカラップバッグ(10.5×24.5×6) 17,600円/TSURU By MARIKO OIKAWA 「黒のバーハンドルで、シンプルなのに美術品のようなたたずまいが唯一無二。肩にかけたときのハンドルが服のデザインの一部になって着こなしにおもしろみが足せそう」(スタイリスト・出口奈津子さん)



軽さを生む「サテン地の薄ピンク」

ミニバッグ(15×23×9.5) 28,600円/ハイ (ル タロン 有楽町マルイ店) 「あまり色ものを着ない夏は、小物で色をさすのが毎年の流れ。単純にピンクが好きで、この白に限りなく近いランジェリーのような色みとサテンのツヤにほれ込んでいます。」(スタイリスト・樋口かほりさん)



主張がほどよい「シックに使えるアニマル柄」

レオパード巾着バッグ(30×27.5) 7,480円/oblada(シンチ) 「派手に転びがちなヒョウ柄だけれど、落ち着いたトーンやサテンのようなしっとりとした質感で持つ人を選ばない見た目にひとめボレ。サブバッグとして使えるサイズ感もお気に入り。」(スタイリスト・塚田綾子さん)



【2】「あったらいい」がある「バランスがちょうどいい」レザートート


小さいのに意外と入る、大きいけど軽いなど。スタイリストに選ばれたのは、サイズと重量のバランス感覚に優れたタイプ。バッグに求める希望が詰まった「うれしい矛盾」があるものをラインアップ。



「薄型なのに」おさまりがいい

黒ショルダーバッグ(18.5×16×6.5) 24,200円/PIENI×Graphpaper(グラフペーパー 東京) 「PIENI×Graphpaperの別注。サイドのデザインが特徴的でシンプルな黒にもほどよい遊びが足せる。中がスエード地になっていて汚れにくいのもうれしいポイント」(スタイリスト・渡邉恵子さん)



「トラッドなのに」おかたくない

茶バッグ(13×20.5×4.5) 34,650円/ケンブリッジサッチェル(オデット エ オディール 新宿店) 「仰々しくなりそうな細部まで凝ったデザインも、トラッドに寄せた正統派だから持ちやすい。どんな服にも合わせるだけでグッドガールな印象へ」(スタイリスト・岩田槙子さん)



「新品なのに」ヴィンテージ風

ショルダーバッグ(20×27×7) 50,600円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店) 「シックなレザーも、金具や表面に味わいが出て、まっさらなのに使いこまれたような、熟練された見た目がまさにドンピシャ。ストラップのアジャスターも細かく調整可能なのがいい」(スタイリスト・船戸唯さん)



【3】カジュアルだけど上質な「街向きトートで大きめ」


心地いい素材感なのにキレイ。大きめなサイズ感だけど上品。スタイリストたちがひと目で惚れて購入した、見た目も可愛く実用性のある、プライス感もちょうどいい名品。



シックな見た目のラフィア素材

かごバッグ(35×54×20) 23,100円/メイド イン マダ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 「ラフな素材をハズしとしてとり入れるのがすごく好き。メルヘンに転びそうだけれど、シックなカラーリングのラフィアなら、色も素材も浮かずに服に合わせやすい」(スタイリスト・船戸唯さん)



街にも向く柔らかいパイル地

トートバッグ(34.5×43×21) 11,000円/ボングスタ(エディット フォー ルル) 「夏はTシャツ+デニムのコンパクトな装いが多いから、バッグでボリュームを。手触りのいい“くたっと”感で、着くずせるのがかわいい。汚れが目立ちやすい白ですが丸洗いできる、というのも大きなメリット」(スタイリスト・樋口かほりさん)



なじみやすい配色のストライプ柄

白×キャメルストライプニットトートバッグ(34×42×12) 13,200円/ヴィスク(S&T) 「主張しやすい太めのストライプは、柔和な白×キャメルの配色で穏やか、かつ上品でどんな服にも合わせやすい。こなれて見えるスムースなニット素材で、大きさの割に軽いところも重宝するポイントです」(スタイリスト・渡邉恵子さん)



【4】合わせやすく収納力に優れる「大きめバッグ」


週3・オールシーズンで活躍するバッグをスタイリスト、編集部がピックアップ。どんな服にも合わせやすく、荷物もたくさん入る収納力。だけど「大きすぎない」オシャレに持てる名品をご紹介。



オールマイティな名品

バッグ 63,800円/ブレディ 「このフィッシングバッグ「ARIEL TROUT」はレトロな見た目で、メンズっぽいものを女性が持っているというギャップに惹かれて購入。オフィスにもプライベートにも兼用できる落ち着いた色と収納性が魅力」(スタイリスト・渡邉恵子さん)



実用性の高い万能なレザートートの名品

白レザートートバッグL(45.5×39×18) 37,400円/ヤング&オルセン ザ ドライグッズ ストア(グーニー PR) 持ちやすくてA4サイズも余裕で入る収納力。シンプルで上質がゆえに、どんな服にも合わせやすく長く活躍してくれる、カラバリも豊富なヤング アンド オルセンのトート。レザーの品格はそのままに、シボ感と小ぶりの持ち手が素材とサイズ感の重みをなごませるから、クリアな白でも強く見えず使いやすい。SとMサイズもあり。



「上質なのに」ロープライス

黒ボストンバッグ(30×34×15) 8,580円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 「包容力のある台形ボストンバッグ。端正なフォルムと相まって重さが出やすいから、春夏の軽装に合わせてバランスを調整するのがちょうどいい」(スタイリスト・出口奈津子さん)