シンプルな服にぴったり似合う「シンプルなキレイ色」
見た目も華やぐキレイな色。その中でも選びたいのは「着やすい色味・合わせやすい服」。今季の注目色や、上手に着こなすためのテクニックを、7つのトピックスでご紹介。(※着用した服は現在お取り扱いのない場合がございます。お問い合わせはご遠慮ください)
CONTENTS
【1】「仕上げに」ネオンのスパイスを
【2】「原色」でドレスアップ
【3】パステルカラーを「浮かない甘さ」に整える色は?
【4】色より「配色で」キレイに見せる
【5】「ほぼ1色」でバランスよく
【6】「合わせやすい」シャーベットカラー
【7】シンプルな服で「プレイフルな色と色」
【1】
黒の割合を多くして仕上げにネオンのスパイスを
旬の蛍光色は小物でON。ナイロンバッグなど旬のスポーティなテイストも、キレイめな黒をベースにすればカジュアルすぎず、ちょうどいいハズしに。

「黒は硬派に・ネオンはやんちゃに」がキーワード
ライムグリーンとレモンイエローの、爽快感のある色をダブルづかいして、黒のワントーンをさわやかに。シャカシャカとしたナイロンバッグだから、映える色を足しても自然と抜けが出る。
【2】
ブルーデニムを「原色」でドレスアップ
夏にこそ映える、互いの色を引き立て合うブルーデニムと原色の組み合わせは、それだけで絵になる。

オーセンティックな組み合わせをコンパクトなシルエットで女性らしく
細身のブルーデニムを軸に、ジャストサイズのスエット、アクセサリーやパンプスもゴールドで統一。色や素材で遊びを加えたスタイルも整いやすいのもデニムの長所。
【3】
パステルカラーは「+黒以外のベーシックカラーで」浮かない甘さに
やさしいパステルカラーは黒で強さを出すよりも「やさしく引き締める」のがバランスよくとり入れるコツ。そこで起用したいのがグレーやネイビー、ブラウン。


ベビーピンクの優雅なワンピース。渋色のジャケットで甘さを中和
ピンク多めでもさっぱりと仕上がる、Tシャツみたいなカットソー素材がねらい目。甘い色も、黒に近いグレーと一緒にクールに装うことで、ガーリーに転ぶ心配も不要。
ネイビー+イエローの好配色を「白っぽいイエロー」でマイルドに

ベージュの延長で使えるうえ、ひかえめなアクセントカラーにもなるクリームイエローは、ベーシックカラー並みに万能。まったりとした色みで強さを中和できるため、ネイビーのシャツやキャップでとことんメンズライクにふりきっても穏やかなまま。キレイを保つ細身のパンツを選択。
【4】
色より「配色で」キレイに見せる
ベーシックカラーどうしでシンプルだけど上品、かつ華のある。そんな装いのキーカラーは「ブラウン・ベージュ」。コンパクトな白をつなぎ役に起用した3色でコーディネートすれば、ゆったりとした服どうしの組み合わせもルーズではなくエレガント。

けだるさと気品が入りまじるベージュ起点のグラデーション
白・ベージュ・ブラウンのナチュラルな配色を、直線的なシルエットでスマートに落とし込み。外側を一番濃い色にすることで、全体が引き締まるから、まろやかなカラーリングがぼやけない。ヘンプの素材に起毛加工して、スエードのような微光沢と落ち感をそなえた薄軽なコートは、今から夏じゅう活躍。
【5】
「ほぼ1色」に整えるように同系色だけを調合
似た色どうしを組み合わせていく「調和」を意識した色づかいは、テイストを問わず整った見た目をつくる最短手段。旬色を試すときにも役立つ、キレイがくずれない4つのカラーチャートを披露。
濃淡をつけてワントーンに奥行きを

ヴィンテージライクな色あせ感があるカーキは、1色で雰囲気を出せるため、淡泊になりがちな薄手のスタイルにこそ重宝。深みを引き出すように、同系の濃厚なグリーンを合わせることで、上下カジュアルでも大人っぽくまとまる。長そでのポロなどあえて肌を隠すことでさらに落ち着く。
「グレーの延長で使えるシルバーで」ドレスアップ

今シーズン多彩に登場するメタリックカラーの中で、「光沢のあるグレー」のような感覚で着られるシルバーは、シンプルなスタイリングに落とし込みやすい。ニットのアンサンブルとIラインスカートで、エレガントに仕上げると、ちょっとしたパーティに対応できる。
「濃度のあるブルー」のダブルづかい

Tシャツ=ラフなイメージをくつがえす、ロイヤルブルーの高貴な色を新たなカラーレパートリーに追加。ネイビーや黒となじみがいいうえ、適度な華やぎをかもし出せる。
陽気なイエローをドライなベージュでトーンダウン

イエロー系の中で派手色と地味色をMIX。街にもリゾートにも似合う優美なイエロースカートをキャンバス素材のベージュジャケットで品よくリラックスした仕上がりに。ウエストをシェイプした、ボディラインを美しく仕立てるカクテルジャケットは、単純な着方でスタイルアップをのぞめる優秀な1着。
【6】
「合わせやすくて涼しく見える」シャーベットカラー
今季の注目はやさしい色味のシャーベットカラー。グリーン・ピンク・ブルー・イエロー、4つの色の中で「着やすい色味・合わせやすい服」の選び方をコーディネートの実例でご紹介。
白のビッグシャツを主役にアクセ感覚でブルーを


淡いブルーの涼感が生きてくるショートパンツをセレクト。同色のパンプスで腰から下はとことんすっきりさせると、ビッグシャツがきわ立ち、脚線を細く見せる効果が。
「くすんだ色味の」ライムグリーン


ボトムに重ねて着るのにも、ちょうどいい丈感。白をのぞかせて、ライムグリーンのロングワンピを着やすく。ゆれ感の出るボトムをセットして、長い+長い丈の組み合わせにひと工夫。
質感が異なる水色をダブルづかい


シアーなロンTにスエットを肩掛け。透け感・ツヤのあるサテン・カジュアルなスエット。素材感に差をつけて、同系色の合わせにメリハリを。
【7】
「シンプルな服で」プレイフルな色と色
キレイな色どうしの組み合わせは、肌が見えるトップスで抜け感を出すのがポイント。それだけで十分インパクトが強いから、服はベーシックを貫いて。

上はタイトで短く・下はワイドで長く。形や丈感にも差をつけて
キレをもたらす細身のシルエットを含めると、プレイフルな色合わせも辛口なイメージにとどまる。パンツ以外にパンプスやバッグまでピンクで統一して、モードな雰囲気を底上げ。
2
「キレイな色を上手に着る」コーディネート実例集
相性のいい色と色との組み合わせ、キレイな色でとり入れるのに向く服。「色に特徴があるから、服はシンプル」を前提にした、明日から試せる・これからのショッピングプランの参考にもなる、15コーディネートをご紹介。
ロングカーデのようにはおりあいまいなトーンを「引き締める」

身幅はあるため、肩がけしても腕まわりがもたつかない。ゆるやかな白のワントーンの輪郭を緑どるように上から重ねると、膨張感を払拭できる。ワイドなボトムに合わせてもコンパクトに仕上がる、長く直線的な形が好都合。
きれいな色で「ゆるすぎない」シルエットのスエット

スエットとダメージデニムを、シャーベットカラーで甘く寄せて。トーンをそろえた薄いブルーデニムを合わせてやさしい配色を意識すれば、甘さとラフさがバランスよく共存し、大人でも気負わず試せる愛嬌漂うムードに。古着のようなダメージ感とワイドシルエットも抜けづくりに一役。
きれい色に好相性なブラウンを新たな軸色に

赤やイエローなどヴィヴィッドな発色のトップスは面積を少なめに・かつコンパクトにとり入れるのが基本。色味も発色をおさえたマットな赤なら、ダークカラーと合わせてもエッジが効きすぎない。コンパクト×ワイドでシルエットに差をつけて、濃い色どうしに抑揚を。
定番配色をひとひねり。シンプル以上のスタイリングに

定番の黒×ベージュ配色を、ネイビー×黄色にマイナーチェンジ。黒よりもおかたくならず、ベージュよりもかわいげがある。力まず親近感のわく装いが完成。
白シャツのように着回せる「白っぽいラベンダー」

黒に近いネイビーも、とろみのあるサテンなら視線が縦に流れて重みをカット。シャツのサイドスリットやボタンをはずしたすそを効果的に利用し、濃淡差のある配色を強調。
カラーボトムが「うまく映える」大きな白シャツ

見慣れた白をキャンバスに見立て、色を乗せていくことをイメージすれば鮮やかな色も身構えることなく、もっと自由に向き合えるはず。今季注目度の高いピンクは、むしろ辛口に映るフューシャピンクを選択。バッグもパンツも直線的なフォルムを意識し、ピンクをさらに大人っぽく。
ベージュ感覚で「レモンイエロー」

カラーブロックだけで個性を語る術として迎え入れたいのがカラーボトム。彩度はひかえめで、肌なじみもいい。まるでベージュパンツのような立ち振る舞いをする、あせたネオンのような発色。なめらかな質感が、色の印象をよりマイルドに見せてくれる。ムダのないシルエットとトップスのタックIN効果ですっきりとした印象に。
そでや首元は着くずして寒色どうしの合わせに隙づくり

白のかわりに淡色のブルーシャツを合わせて、正統派な装いをマイナーチェンジ。タックパンツや、肩にかけたニットのコンサバなグレーではさむと、黒白を使わずともキレが残る。
ボトムを同色でつないでバランスよく

ピンクはもちろんのこと、合う色幅も多い「こっくりとした」色味のベージュはキレイな色のボトム合わせに抜けも出る「肌感のある」トップスで投入。ニットとバッグ、パンツと靴。ピンクとベージュで色もセット。
「スカートをなびかせて」オレンジの主張をクールに分散

ツヤのあるスカートのゆれ感が、カラースエットの色のインパクトと重みをそれとなくカット。そでをまくって抜けも忘れずに。
あたたかな素材・キレイ色・肌のいい関係

タンクトップの肌感はそのままに、ふんわりとしたやさしい質感のシャギーニットにチェンジ。明確にかわいい色は、失敗しない「デニムでカジュアルダウン」の法則にしたがうのが賢明。くすんだ白デニムとオフ白のニットストールで、フォギーなピンクの甘さを中和。
濃紺デニムでコクが増すマンゴーのようなカラーニット

白や黒だけにとどめたくないTシャツでとり入れたいのは、果実のようにジューシーな色。親しみ深い濃紺デニムとコントラストの効いた配色で王道の「デニムとTシャツ」をよりフレッシュに。キレイな色もときには淡さ・くすみ色から離れて、直球で気分の上がる色を。
ベビーピンクと濃紺スキニーで「それとなくフレンチ」

多種多様な服と相性がいいTシャツは、配色も着方の幅を広げるのも簡単。キレイな色も自然に・カジュアルにとり入れやすいのも魅力のひとつ。飾りは色だけ。デニムやフレアスカートなど見慣れたボトムにちょっと遊びを足したいときに最適。
柄でスパイスを効かせて

気楽なパンツと波長を合わせるように、首元やすそのボタンははずして雑に着る。引き締め力の高い色×柄を生かせばスマート。
甘色ボトム全般に似合う「ネイビーのコンパクトなベスト」

重ね着はもちろん、Vネックのトップスとしても活用できるショート丈のベスト。品よく引き締まった印象を演出してくれるネイビー+抜けの出るノースリーブは、キレイ色ボトム全般に好相性で着回しにも重宝。