シンプルな服に似合う「コートの選び方」シンプル以上に整う「その組み合わせ方」

完成形から逆算する「コート探しのヒント」

秋冬の間じゅうともに過ごすものだから、妥協したくないコート選び。数ある中から理想の1着にたどりつくために、色みや素材、着方に至るまで、これからのコート探しに役立つトピックスをラインアップ。



トレンチコートはオフホワイトと始める

白シャツ(10月展開) 18,920円/KUNIKO_NEM OTO×NAVE、白ジャケット(9月展開) 33,990円/ReNAVE(ともにNAVE) トレンチコート 170, 500円/ミラ ショーン バイ チカ キサダ(コロネット) 白チノパンツ 25,300円、ベルト 9,680円/ともにTHE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿 店) ゴールド2連チョーカー 99,000円/ガルニ(ガルニトウキョウ) ゴールドネックレス 36,300円/マリハ 黒ローファー 16,390円/A de Vivre


心地よくキレイな色だけで構成した、くどさのないグラデーション。純白よりも色みが落ち着いたオフホワイトと合わせることで、クラシカルなトレンチコートも気どらずきちんと装える。黒は小さく・要所に効かせるだけで、装いは十分シャープに。



襟もとまでフロントを閉めてワンピースライク

襟を立てながらフロントを閉めて着られるウールコート。コーディネート不要の手軽さに加え、ワンピースのような品のいい見た目に。いい意味で主張しないグレーの色みなら、前閉めによる圧迫感なく、どんな色の服ともキレイに似合う。



チェック柄はできるだけ細かく

フレンチシックな装いに向くチェック柄は、目の細かいものを選ぶと難なくとり入れやすい。黒タートルにデニムの間違いない組み合わせは、ブーツを白で選ぶとより女性らしいルックスに。



ベーシックが見違える「ブラウンに近しい赤」

ポイントは深みのある、ブラウンに近いような赤の色味。女っぽさ、引き締め力、飾り気など。シンプルを支える要素がつまった赤も、そんな色味ならベーシックカラー並みに使い勝手もいい。派手じゃないけど地味でもない、着やすくどんな服にも合わせやすい一着。



起毛素材は「質感を拾うアイテムとともに」

面積が広いゆえ、コートでとり入れると存在感も大きいシャギーなどの起毛素材。スカートで色みと質感をそろえると、バランスよくまとまり違和感のない仕上がりに。ほかはミニマルな黒に徹してコートとスカートの引き立てて。コートに似たウールのグレーパンツに置きかえるのもあり。



体を包み込むようなミリタリーコート

ぶかっと着られるボリュームとなじませるように、フレアワンピースを中に仕込む。コートの無骨さとドレープの効いたすそのドレス感がブレンドされ、辛さのあるコートスタイルに昇華。厚みをともなって広がるシルエットはスタイルカバーにもひと役。



ジャケットとコートの「間のシルエット」

ボトムの重厚感が増しがちな時季は、足まわりがもたつかないミドル丈のコートが頼りになる。ボリュームのある服どうしにメリハリがつくように、極力オーバーサイズを選ぶのが得策。ネイビーコートのかたさをほぐすように、動作とともになびく軽やかな白スカートを。



けだるさと気品が入りまじる「ベージュ起点のグラデーション」

白・ベージュ・ブラウンのナチュラルな配色を、直線的なシルエットでスマートに落とし込み。外側を一番濃い色にすることで、全体が引き締まるから、まろやかなカラーリングがぼやけない。きりっとしすぎないノーカラーは、落ち着いたブラウンにもマッチし、ほどよい大人っぽさに貢献。



ふっくらしすぎない「ダウン入りのミドルなコート」

膨らみすぎない、かつボックスシルエットのダウンコートは、ハンサムな装いに適役。カジュアルすぎず、かつメンズっぽい見た目を生かし、紳士のようなパンツと小物をそろえトラッドスタイルを構築。



レディなシルエットづくりは「素材のハリに注目」

ボンディング生地のような中厚手~厚手のハリ感素材は、さまになるシルエットで装いたいときに重宝。コードを閉めるだけで。メリハリのある立体感が生まれ、コートの中のスタイリングが不要なほど、それだけで完成された佇まいに。



気だるくキレイに着られる「チェック柄のステンカラー」

チェックステンカラーコート 8,999円/H&M(H&M カスタマーサービス) 黒ニットタンクトップ 11,550円/ルージュ・ヴィフ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) 黒ブークレセンターシームワイドパンツ 57,200円/AKIRANAKA(ハルミ ショールーム) 赤キャンバス×スエードスニーカー 11,550円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター) 


端正なステンカラーコートをチェック柄でマイルドに。スマートに着られる直線シルエットは、キレイな服とも難なくなじむうえ、カジュアルな服のゆるみを止めるバランサーとしての一面も。チェック柄はできるだけ細かいものを選ぶと、ほっこり感なく大人っぽく装える。映える色は、もたつくすそからちらりと見えるくらいで効かせると、派手に浮かず装いも引き締まる。