「納得のいく白デニム」の選び方
続いてスタイリスト・渡邊恵子さんを加え「白デニムの選び方」を深掘り。納得のいくものと出会うまで、意外と時間を要するデニム。人気スタイリストたちの「見どころ」は?
【渡邊恵子さん】 品がいいのに親しみやすいスタイリングで人気。着心地と実用性を兼ねた着回しのきく服選びのセンスにも定評。
「ヒップを上げて目立たせない」後ろ姿で選ぶ

【後ろポケットの位置を確認】
「理想のヒップラインを形成するために。とくに気になるお尻まわりがカムフラージュできるバックポケット。位置はヒップアップが狙える高めの位置に配されたものを選ぶのがポイント」(渡邉さん) 白ジェネラルジーンズパンツ 20,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店)
3つのポイント

「平日にはくことも想定。デニムとはいえ、モノによってはインディゴよりきちんと感が出せる白。まずはフラットとのバランスで形やすそのもたつきを確かめたあと、ヒールもはき比べておくと活躍の場が広がります」(渡邉恵子さん)
白デニムは色と厚みをチェック
「理想は少しくすんだ透けない白」

ポイントは「白のトップスと合わせても差のつく色み」。厚みがしっかりとあるゆるい形のほうが、肉感が目立たず結果スタイルもよく仕上がります(樋口さん)

白と黒のトップスに合わせてみる
「想像以上に色幅が多い白デニムを選ぶ際は単体で見ず、手持ちの黒&白トップスに合わせてみるといいと思います。白との合わせは色味に差がつくもの、黒はコントラストがつきすぎない色味を。そうすることでブルーやピンクなどのキレイ色や、グレーやネイビーなどベーシックカラーとの合わせもまとまりやすくなると思います」(渡邉恵子さん)

とくに「スタイル重視」 細く見えるデニムパンツの名品
体のラインを拾わない、もたつかない、ヒップのボリュームが目立たない…限りなく多い理想のデニムに求める条件。そんな希望を満たす至極のデニムを選抜。
脚・尻・色。3つの美しさを同時に

脚は長く細く。ヒップは包みこむように小さく

細身ながらも脚やもも、ヒップに張りつかないスキニーよりもゆるめ感覚な履き心地。ムラなくキレイに色落ちした淡いブルーは、美形なシルエットと相まって、カジュアルながらも品を損なわない。くびれからが脚」と見立てられるハイウエストなら、ヒールに頼らなくてもスタイルよく仕上がる。ハイウエストで気になるヒップのボリュームも、鋭くV状に施したバックヨークでカバー。さらにやや太めのベルト部分でくびれを強調し、締まった印象に。
クセのない色・美しいシルエット

デニムパンツ 9,350円/STYLEMIXER(バロックジャパンリミテッド)
デニムは股上を深めにとった、くびれの位置からまっすぐに伸びる、ほどよい余白のあるシルエット。白Tまでの季節もつなぐ「白Tのようなふわふわニット」。もこもことした質感で立体感が生まれ、見慣れたセットも華やいだ印象。タックINできるほどの適度な厚みだから、ハイウエストパンツとも好相性。
「ヒップラインに丸みを作る」股上深めのハイウエスト

ダークグレーデニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン ローファー 17,930円/A de Vivre
股上を深めにとったハイウエストで、ヒップラインをコンパクトに包み込むような美しいシルエットを形成。ひざから下もスキニーのようにぴったりしないから、抜け感も出て似合う靴の幅も増える。
ワイドに頼らない「ハイウエスト+フレア」

白ブルゾン 28,600円/リヨカ、ブラウンバッグ 35, 200円/MOFIORA(ともにアンタイトル) デニムパンツ 27,500円/ホリデイ(ホリデイ/フラッグシップサロン オフィス) ゴールドパンプス 17,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)
脚の始まりを高く見せる、ハイウエストのブルーデニム。腰まわりはフィットさせながら、膝下から広がるベルボトムデザインで、脚線がまっすぐ・伸びて見えるシルエット。ごわつかない生地感で、しゃがんでも窮屈感のない穿き心地。
上品な色落ち具合と絶妙な細身シルエット

デニムパンツ 18,700円/ROLLA’S(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)
スキニーの一歩手前のような細身の絶妙シルエット。キレイに色落ちしたブルーも相まって、カジュアルなデニムも女性らしく上品な仕上がりに。
穿きやすい「ややフレア」のシルエット

フレアデニムパンツ 14,300円/Levi’s®(リーバイ・ストラウス ジャパン)
一見ストレートかと思いきや「ほんの少しだけ」フレアなシルエット。そのメリットはヒザ上にシルエットの切り替えがあることえ、ヒザ下が長く見えること。すそにも余白があることで合わせる靴の幅も広がる。
「スキニーよりもぴったりしない」細身シルエット

デニムパンツ 25, 300円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店)
ストレートよりも細身で、スキニーよりもゆるめの絶妙な形。一見フレアかどうかわからないほど、すそに若干広がりを持たせた、端正に装えるシルエット。
スタイル「カバーとUPを兼ねる」バナナシルエット

テーパードブルーデニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン
気になる下腹部をゆるりと覆いつつ、くびれの位置で絞りを入れた股上深めの仕立て。足首にかけてスリムに設計されたテーパードシルエットで、ヒップまわりにほどよい丸みを演出。脚にもヒップにも生地がまとわりつかず、もも・ヒップを上手に隠して目立たせない。穿きやすさとスタイルUPを両得できる理想的な1本。
「ゆるすぎない」絶妙ワイドシルエット

ダメージデニムパンツ 15,180円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド)
キレイ色も映える淡い色落ちとゆるすぎない直線美。色落ち&ダメージも、ゆるすぎない直線シルエットやハイウエストによって女性らしく穿けるデニム。股上も深めなのでヒップまわりを締めつけず自然に脚長バランスを演出。
胸下からが脚のようなスーパーハイウエスト

ブルー2WAYデニムパンツ 33,000円/PRANK PROJECT(プランクプロジェクト 青山店)
夏はTシャツやタンクと。秋からはコンパクトなリブニットやカットソーを合わせて。肩のストラップをはずし、ウエストについたホックをとめればワイドパンツとしても着用可能。胸下から始まるウエスト位置、腰まわりや太ももなどの気になる部分を隠してくれるゆとりのあるシルエット。
「脱ぎたくなくなる」都合のいいシルエット

グレースエット 4,026円/ユナイテッドアスレ(キャブ) デニムパンツ 36,300円/ebure(LITTLE LEAGUE INC.)
太もものハリを目立たせず、脚線をまっすぐ・すっきり見せるほどよいゆとりのストレートシルエット。トップスをインしても窮屈に見えない、やや深めの股上とすっきりとした腰まわりのサイジング。後ろはヒップがきゅっと上がって見えるつくりで、360°スタイルがいい人に。ひかえめに入ったセンタープレスが、縦長効果に加えて大人っぽい品をプラス。
「細身でも動きやすい」ストレッチの効いたデニム

インディゴデニムパンツ 42,900円/THE NEWHOUSE(アーク インク)
ストレッチが効いた、柔らかにフィットする太もも部分に対し、膝下からすとんと落ちるストレートシルエット。ふくらはぎのハリをカバーし、脚の始まりから脚先までを直線的に見せてくれる。色ムラのないインディゴブルーで、見た目もひと際シャープに。
黒との合わせも「色味に差がつく」グレーに近い色

「ゆるすぎない」絶妙なゆとりを持たせた、脚のつけ根からすそまで、同じ幅でまっすぐに伸びる美しいストレート。色も真っ黒ではなく、グレーに近いスミ黒なら上下黒にも軽さが出る。小さくても映える赤のバッグをオール黒のさし色に。