何度着ても新鮮で、何色よりも迷わない。だけど更新を怠ると「ただの無難」に陥りやすい黒と白。だからこそ、今の空気をまとった“いいもの”だけを厳選。新傾向は「カジュアルでもない、コンサバでもない」絶妙なさじ加減の服。動きやすさと美脚を両立した白パンツ、甘すぎないブラウス、締めつけずに美形を叶える黒パンツ、スタイリストが選んだ名品などが勢ぞろい。
【全⑪の見逃せない白と黒の新傾向】
①「動ける美脚」カジュアルでもコンサバでもない白パンツ
②スタイリスト認定「白パンツの名品」
③新傾向は「デニムも白」
④白シャツは「シルエットで飾る」
⑤「Tシャツのように着られる」甘すぎないブラウス
⑥春からは「コンサバじゃない」黒ジャケット
⑦「締めつけない・拾わない」美形な黒パンツ
⑧「後ろ姿で選ぶ」黒デニム
⑨スタイリストが買った「間違いのない黒パンツ」
⑩「キレイになれる黒」コーディネート実例集
⑪オシャレが上手くなる「本当に使える白」の選び方
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ラフでもキレイすぎでもない「美脚で動ける」白パンツ
足を長く、細く、スタイルアップできることはパンツにおいて必須条件。ただしはいていて疲れる締めつけ感は避けたいところ。動きやすさや快適な着心地をともなったON/OFF使えるものをはき比べ。
någonstans
「華奢見えできる」極端な丸み

ふっくらとしたボンディングライクな生地が、丸みを強調。ウエストや足首との対比によって締めつけることなくほっそり感を演出。

ゆったりしつつ女性らしさも忘れない新感覚のメリハリフォルム
カーブパンツ 24,200円/någonstans ジャケット 132,000円/ヴィンス(コロネット) タンクトップ 6,600円/AKTE 眼鏡 25,300円/Ray-Ban(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) バッグ 47,300円/VASIC(ヴァジックジャパン) シューズ 77,000円/ペリーコ(アマン) センターシーム入り。
AKTE
ピンタック入りなのに「ジャージー素材」

先細&前後にピンタック入りの端正な見た目ながら、伸縮性に優れたジャージーでノンストレス。ウエストの後ろはゴム仕様。

脚の形は拾わずすっきりと導く白がフランクなGジャンスタイルを洗練化
ピンタックジャージーパンツ 14,300円/AKTE Gジャン 19,800円/Ungrid グリーンスエットトップス 28,600円/エイトンステイプルズ 中に着た白タンクトップ 3,490円/Gap バッグ 25,300円/Archivépke パンプス 8,910円/RANDA すそまでしっかりと裏地つきで透けにくいのもうれしい。
AEWEN MATOPH
「長ベルトつきの」とろみハイウエスト

ツータック入りの落ち感ワイド。腰位置を上げるハイウエスト+華奢なベルトのおかげでイージーパンツの脚長・細見えを実現。

モノトーンでも強さなく着られるくすんだ色みも魅力の1つ
オフ白ベルトつきパンツ 28,600円/イウエン マトフ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) ロンT 9,350円/AKTE バッグ 39,710円/NOAM HAZAN(ティースクエア プレスルーム) パンプス 8,910円/RANDA ベルトをたらして縦ラインを強化。フロントジップは目立たない仕様に。
aLORS
もたつきを防ぐ「太めのロールアップ」

ワイドパンツによくあるボリュームを軽減できる、ロールアップのアクセント。金ボタン+ほんのりとしたツヤできちんと感もあり。

ロールアップがあるだけで端正な白にTシャツが似合う愛嬌が宿る
ロールアップパンツ 46,200円/aLORS ブラウン半そでニット 30,800円/SLOANE(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店) 手に持ったストール 29,700円/アソース メレ(アイネックス) ローファー 19,910円/A de Vivre しなやかでコシのある綿100%の生地。フロントタックがぼやけも防ぐ。
スカートのようなスーパーワイドパンツ

白シャツ 49,500円/サヴィル サヴィ 白パンツ 36,3 00円/エイチエルエム(ヒューエルミュージアム ギンザシックス) バッグにかけた白ジャケット 35,200円/MANOF 黒ベルト 14,300円/サクラ(インターリブ) 黒スカーフ 12,100円/アソース メレ(アイネックス) 太シルバーリング 41,800円/フォークバイエヌ(UTS PR) 黒バッグ 63,800円/ヴァジック(ヴァジックジャパン) 黒ローファー 17,930円/A de Vivre
フレアスカートさながらのインパクトを生むワイドパンツ。トリプルクロスのポリエステル素材は、ライトな穿き心地ながらシルエットをくっきりと表現し、ドレスライクなルックスを形成。強気なフォルムにまじりけのない白も手伝って、ゆるくてもルーズさとは縁遠い1本。
「楽に穿けてキレイ」を演出する艶やかなサテン

ラフなのに、どこか品よく映る。その理由は「素材の光沢」と「縦に流れるシルエット」。脚にまとわりつかず、肌にそっと触れるような軽やかな質感のサテンパンツは、気負わずキレイをかなえる理想の1本。見た目の優雅さとは裏腹に、はき心地は驚くほどストレスフリー。
ボリュームのあるシルエットを活かして、トップスにはノースリーブのネイビージレを選択。ウエストにベルトを添えることで、自然なくびれが生まれ、ゆるさの中に引き締め感も。さらに、足元の白スニーカーで抜け感を添えれば、シンプルながらも奥行きのあるスタイルが完成。
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プレス・スタイリストが認定「白パンツ」の名品
シンプルで合わせやすい、スタイル良く見えることは大前提。求めたいのは穿き心地のよさ、透けないこと、膨張して見えないこと…など白パンツに求める条件を満たした名品をご紹介。「選ばれている理由」を、製作の裏側を知るプレスや、日々多くの服にふれているスタイリストたちのコメントとともにご紹介。
「スカートのような」優美なすそ広がり

白ワイドパンツ 35,200円/スタンブリー(ヒューエルミュージアム) 大きく取ったフロントタックがドラマティック。バックにかけてウエストゴム仕様だから、きちんとしながら快適なはき心地をキープできるのも人気の理由のひとつ。(プレス/松田さん) ツヤをまとった上質な素材を洗いざらしの質感にすることで、ドレッシーすぎない印象に。
透ける心配も不要「スラックスのような美形デニム」

デニムパンツ 35,200円/LOEFF(ユナイテッドアローズ 原宿本店) 「見た目はいい意味でデニムっぽくないキレイな白パンツ。デニム特有の厚みのある質感を利用して、インナーの透け感を気にせず白パンツに挑戦できます。スラックス感覚で穿けるセンタープレス入り」(スタイリスト・高木千智さん)
「透けない白」

白ストレートパンツ 26,400円/ENFÖLD 「脚にまとわりつかない絶妙なゆるさも魅力。上品なハリと厚みが魅力のダブルクロス生地で、センタープレス入りながら、ウエストはゴムで見た目以上に着心地はラク」(スタイリスト・岩田槙子さん)
見た目も着心地も「涼しい」ワイドパンツ

白ワイドパンツ 16,500円/IKITSUKE(IKITSUKE笹塚店) 「夏場は着用頻度が上がる白ボトムに接触冷感がそなわったことで、さらに使いやすいアイテムに。落ち感があるさらりとした風合いで、ボディラインを拾いません。すそまで裏地がついているため透ける心配も不要。自宅で洗濯も可能」(上北沢店店長・山田真美さん)
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デニムの旬は「白」 カラーチェンジでアップデート
「デニムが白」=それだけで上質なカジュアル。清潔感、品のよさなど、白が持つイメージを利用すれば必然的にキレイを高められるから。よくはくデニムの色を更新するだけで、着方を問わずカジュアル以上のクオリティに。
バッグポケットまでとり除いた「美形フォルム」

潔くバッグポケットを無くし、代わりにタックをほどこしたスタイルUPシルエット。あえてつくったウエストまわりの丸みが、気になる部分のハリやアタリを上手にカバー。タックの深さに加え、レッグラインに配した切り替えステッチにより、カーヴィーな白パンツでも膨張感はなし。
クロップト丈のワイド

メンズライクに寄せるときは華奢なパーツが見える丈で微調整
ビッグブルゾンでやんちゃにふるまうときも、デニムが白だとクリーンに仕上がる。服がボーイッシュなぶん、足首がのぞくクロップト丈を選びさりげなく肌見せを。
コンパクトなストレート

美脚デニムを主役にした抜け目のないモノトーン
股上深いハイウエストに、細身のストレート。脚線を細く長く見せる美シルエットで、シンプルな装いがテクニック不要で洗練される。
ゆるやかなオーバーオール

ミニマルな配色だから成立する「スマートなルーズ」
オーバーオールを軸にしたルーズな装いは、色数をおさえてすっきりと。無彩色ならなおさらキレを保てる。ごわつきのないしなやかなデニム地で、つなぎにありがちなワーク感がなごむ。ショルダーストラップをウエストに巻き付けて穿いても。
細すぎない美形な白

デニム特有の武骨な素材感と、クリーンな白がマッチ。白の甘さとデニム特有のカジュアルな素材感がマッチ。ヒップラインを多少ゆるめに設計することで、肉感を拾わずにまっすぐなシルエットを形成。
脚をまっすぐ見せる「シルエットの丸み」

デニムならではのハリのある生地で丸みのあるバナナシルエットを形成。脚線をごまかしながら、テーパードの余白が見えないレッグラインを細く演出してくれる。清涼感のあるクリーンな白で、デニムでワイドでもやぼったさのない1本。