人気スタイリストが買った「どう着ても違和感のない」白のロンT
流行に左右されず、何年もそばに置いておきたい存在だから、こだわって選びたい。多くの服に触れてきたスタイリストたちが選んだ1枚は?
【STYLIST MEMBERS】
(渡邉恵子さん) USブランドにも詳しく、着るだけでさまになるカットソーやスエットをいくつも所持。 (樋口かほりさん) 私服は、スエットやデニムなどの気楽な上下にジュエリーで華を添えるスタイルが定番。 (船戸唯さん) カジュアルなのに品よく、キレイめなのに親しみやすい、絶妙なさじ加減のコーディネートで支持を集める。
「デニムに合う首のつまり具合」を重視

ロングTシャツ 17,600円/ロエフ(ユナイテッドアローズ 原宿本店) 「ネックラインは詰まっているほうが、デニムやチノなどカジュアルなボトムとのバランスがとりやすい。ロンTは通常の半そでTシャツのようなドライな風合いではなく、しっとりとしたブラウスのような軽やかな風合いで品よく見えるタイプを選ぶのがポイント。シーズンを問わずに長く使えて、白Tをきちんと着たいときにもおすすめです」(樋口かほりさん)
「体のラインを拾わないかどうか」で選ばれた1枚

ロングTシャツ 2,310円/ユナイテッドアスレ(キャブ) 「ユナイテッドアスレはサイズ展開が豊富で、自分の体型に合わせて余白を残した1着を探せる。そで口のリブの具合も、腕まくりしやすくて助かっています」(渡邉恵子さん)
腕まくりしやすいことがもっとも大事

ロングTシャツ 7,997円/カロリナ グレイサー(ビームス 公式オンラインショップ) 「重ね着をしたニットやスエットから絶妙に白がのぞくよう、そで口が締まっているかチェックします。すそに前後差があるとさらにいい」(船戸 唯さん)
白ロンTとデニム「同じ服でもこんなに変わる」着回しのパターン
着慣れた定番のスタイルを軸に考えれば、鮮度の高いアイテムも、小物づかいも突飛にならずリアリティのあるバランスに。たとえば白のロンTとブルーデニム。「着たい・欲しい」の足し算で、シンプルな装いをアップグレード。
①
白のロンTと色落ちブルーのテーパードデニム

白Tといえどカジュアル以上を約束する、なめらかな素材かつほのかに透ける質感をセレクト。足首にかけてスリムに設計されたテーパードデニムの緊張感も、古着のような色落ちのニュアンスのおかげで、親しみやすく着地する。
(DRESS UP)
レトロな小物でドレスアップ

Tシャツとデニムは着まわし。これでブラウスだとトゥーマッチ。白Tだから試せるパリジェンヌ気取り。かごバッグにスカーフ、赤ソックス。白TをきちんとタックINして、リップはソックスと合わせた赤を選んだ丁寧なカジュアル。
(CONSERVATIVE)
ジャケット1つでクラシック

Tシャツとデニムは着まわし。ラフすぎない素材の白Tがベースなら、正統派ジャケットも難なくフィット。なめらかな白Tのおかげで、リネンジャケットを重ねてももたつかない。全体のシルエットは美形にこだわった「カジュアルがうまい」コンサバ感。
(COZY&LAZY)
カバー力に長けたニットをON

Tシャツとデニムは着まわし。ロンT&デニムを脇役に見立てて「ありがち」からの脱却を。気になる腰まわりもコーディネートのマンネリも隠してくれるワンピを主役に。
(COLOR BLOCK)
アウター未満のピンクシャツ

Tシャツとデニムは着まわし。はおるだけではつまらない。「INしてくずす」シャツアレンジを実践。ロンT+デニムの単純さに、色だけでなく立体感を補うためにオーバーサイズのピンクシャツを。わざと着くずしてピンクにありがちな甘さも軽減。
(NEW LAYERED)
ニットベアを小物感覚でレイヤード

Tシャツとデニムは着まわし。「さりげなく旬」に見えるのはTシャツと色をそろえたベアだから。「よく見ると重ねている」ぐらいの存在感をねらって、ロンTに似た色でニットベアに挑戦。デニムの色の微差でさらに抑揚を。
②
ピンクがかったロンTと白のフレアデニム】

ロンTは大きく、デニムには広がりを。シルエットの遊びでシンプル以上へ。白とベージュピンクをブレンドしたようなロンTは、儚い色のイメージを裏切るようにメンズのLサイズで意外性を。レトロなフレアデニムも白ならクリーンでいられる、計算ずくのワントーン。余ったそでのニュアンスのおかげで、重ねなくても退屈しない。
(潔くムードを変える色と柄)
知的に変わるストライプ

Tシャツとデニムは着まわし。清涼感のある配色に深みを添える、小さなキャメルのアクセント。色と柄に加え、やや光沢を含んだシャツの風合いが、カジュアルなワントーンのムードを刷新。キャメルで統一したレザー小物が、今の季節にちょうどいい重みとして働く。
(色は守ってさらなる遊びを)
レイヤード未満のスエットを

Tシャツとデニムは着まわし。ターバンとスエットのWのハズしも、穏やかな配色だから許容範囲。色みと肩にかけたスエットの肉厚感で、薄着なのにぬくもりを感じさせる、春先にうれしいバランス感。
(Tシャツを隠してよそ行き顔)
白ジャケットでセットアップ風

Tシャツとデニムは着まわし。メンズT・フレアデニム・BIGジャケット。なじむ色だけで主張を分散。繊細な色の重なりをくずさないように、アクセサリーは華奢なゴールド眼鏡だけ。足元も正統派なローファーでつつましく。
(はおりでハズせば小物も変わる)
ボーイズ小物で全部カジュアル

Tシャツとデニムは着まわし。コンパクトなパーカで腰位置は高く。スタイルアップを兼ねたボーイッシュ。パーカはSサイズ。ロンTのそでをのぞかせて奥行きを。
黒ロンTとデニム「着るたびに印象が変わる」着回しのパターン
着慣れた定番のスタイルを軸に考えれば、鮮度の高いアイテムも、小物づかいも突飛にならずリアリティのあるバランスに。たとえば黒のロンTとブルーデニム。「着たい・欲しい」の足し算で、シンプルな装いをアップグレード。
黒のロンTと色落ちブルーのデニム

黒の辛さと波長が合うほどよいダメージとウォッシュブルー。黒とダメージデニムでもハードすぎない理由は、丈は短く・そではフレアのロンTのデザインと、すっきりとしたストレートラインのデニムだから。
(RELAX MONOTONE)
➡力を抜いてオーバーシャツ

Tシャツとデニムは着まわし。余白のあるシャツを気だるくまとった脱力感のあるモノトーン。適当に重ねたシャツにつられて、足元もリラックス。小さなバッグのユーモアで、ラクはしつつ手抜き感はナシ。
(POP & MODE)
➡ジレで整えて・バッグで遊ぶ

Tシャツとデニムは着まわし。スマートな黒の緊張感を緩める、ポップなバッグとデニムの隙。ロンTのそでをラフにまくって肌をのぞかせ、黒の重みをカット。
(SIMPLE LADY)
➡ミニマルな中にゴールドを分散

Tシャツとデニムは着まわし。黒でおさえて、ジュエリーを欲張って。「辛口なのに女っぽい」ギャップが成立。INしなくても好バランスなショート丈Tシャツの長所を、シンプルにまとうことで再確認。隙を埋めるように黒ブーツをIN。さらに強気なゴールドをちりばめ、ストイックな印象を強化。
(AUTHENTIC)
➡着方は雑に柄ジャケットを

Tシャツとデニムは着まわし。ラフなデニムに波長を合わせた無造作なそでのロールアップ。ジャケットのそでの余白を利用して、ロンTと一緒にそでまくり。黒の効果で引き締まり、気楽なスニーカーでもやぼったく見えない。