誰しもが持っている色だけに、その選びに「人となり」がダイレクトにあらわれるともいえる黒。黒を使ったスタイルを得意とする海外のファッショニスタをヒントに、個性あふれるクローゼットをシミュレーション!
NEWS!
【販売開始!】「よりよく変わった」GISELeオリジナルの白黒Tシャツ

上質な綿100%の日本製。白はいっそう透けにくく、黒はこれまで以上に存在感高く。どこにでもありそうでどこにもない。シンプルな装いに差がつくこだわりがつまった無地の白黒Tシャツ。「Tシャツを着る日」にちょっとだけ自信が持てる1枚、ぜひお試しを。
【1】「ジジ・ハディットを参考に」カッコいい黒を厳選

Gigi Hadid
(ジジ・ハディッド)

「エッジィな質感でスタイルをメリハリづけ」
メゾンのコレクションに多数出演し、トップモデルとして名高いジジ・ハディッド。シンプルなカジュアルスタイルを格上げする、絶妙なサイジングとスパイスのきいたアイテム選びに長けている。彼女のようなキレのある黒づかいをするために、集めるべきはどんな黒?
【テーマ】
ワンツーでハンサムを貫ける黒
端正なテーラードジャケットや、ストイックなレザー素材など。シンプルなワンツーに辛口ムードが漂うジジ・ハディッドを見習って、デザインは極力シンプルに、重厚な素材にこだわってセレクト。
STYLE TIPS
□緊張感もたらす「タフな質感」を重視
□正統派を保てる「角のあるシルエット」が基本
□「無骨なシルバーアクセ」で細部まで抜かりなく

1.「白T1枚でもさまになるギミックつき」 サスペンダーつきセンタープレスパンツ 8,990円/crie conforto(バロックジャパンリミテッド) 脚のラインを縦に強調する深めのタック入り。細身のサスペンダーが体を華奢に見せる効果も。
2.「きりっとした印象に引き寄せる硬派な黒縁」 眼鏡 52,140円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) オーソドックスな形の太めの黒縁で、ジジのように知性を上乗せ。
3.「女っぽく傾かない大人っぽいニュアンスベージュ」 THREE グラムトーンカラーカスタード 04 3,300円/THREE 目元や頬、唇にも使えるマルチバーム。ふわりとしたウォームベージュが、表情に深みを与える。
4.「やわらかくも引き締まるライトムスクとブラックペッパーの香り」 “66” オードパルファム 45mL 12,100円/マグニフ 90年代のニューヨークを彷彿させるスモーキーな香り。スパイシーなジジの魅力を香りでも表現。
5.「ロンTとシャツのいいとこどり」 ポロニットボディースーツ 20,000円/TW きちんと感を得られるえり元に、行儀よく整列したボタンがアクセント。素肌に着てもちくちくせず、過ごしやすいニット素材。
6.「悪目立ちしないひかえめストライプ」 ストライプシャツ 16,500円/ルージュ・ヴィフ アンナ(アバハウスインターナショナル オンラインストア) 好感と個性を両立できる、細めのストライプ。
7.「使いどころの多いレイヤードデザイン」 3WAYレイヤードニット 7,920円/ジャーナル スタンダード レリューム(ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店) 肌ざわりのよい薄手のニットとカットソーのセット。品格のあるなだらかなクルーネック。
8.「ビスチェ的にも使える」 キャミソールトップス 14,300円/アンタイトル 厚手のトップスの上にも重ねられるゆとりあるサイズ感。
9.「無骨になりすぎないライトアウター」 アームギャザーMA-1 16,500円/レイ ビームス(ビームス公式オンラインショップ) 丸みを帯びたドロップショルダー。ナイロンのツヤが表情をキリッと引き締め。

10.「ぴったりもぶかっともしないシルエット」 デニムパンツ 27,500円/アッパーハイツ(ゲストリスト) ゆるやかなワイドストレート。
11.「軽装に重みをおぎなうアクセサリー」 ブラック×シルバーブレスレット 28,600円/CXC(アマン) 手首に映える、存在感のあるシルバー×ブラックレザー。
12.「目立たず目にとまる女性らしさ」 シルバーイヤリング 47,300円/ノーム ラウンド型のイヤリングで顔まわりに女っぽさを加えるのがジジ流。
13.「アクセサリー的に使えるボリューム感」 サンダル 71,500円/キャバン パトリシア ウルキオラ(キャバン 丸の内店) 中綿入りのアッパーではき心地良好。安定感のある厚底タイプ。
14.「おかたくみえないショート丈」 ショートジャケット 14,990円/crie conforto(バロックジャパンリミテッド) そでとすそのカッティング加工がクールな印象をあと押し。
15.「脚線を拾わない厚手スカート」 レザーペンシルスカート 132,000円/Oblada(シンチ) 光沢感のあるレザーが装いをモードに昇華。
16.「ハズさないラウンドバックル」 ベルト 11,000円/ROH SEOUL 似合うボトムも多い、1本あるだけで重宝する黒レザー。カドのとれたシルバーバックルがワンポイントに。
17.「どんな予定にも合う週4バッグ」 バッグ 171,600円/SAGAN Vienna(ショールームリンクス) 持ったときに体をスリムに見せる大きめサイズ。
18.「甲の深い細身フォルム」 ローファー 35,000円/バナナ・リパブリック 甲をすっぽりとおおう広めのアッパーがトラッドな印象を加速。
【2】「使える黒を見極める」ポイントは黒に合う黒」
「着回せる黒」を選ぶいちばんの近道は「ワントーンで考える」こと。色の力に頼れないぶん、シルエットや素材感の差、ディテールの完成度がそのまま仕上がりを左右するからこそ「本当に使えるかどうか」が自然と見えてくる。
今回は、さまざまなテイストにもなじむ、1枚で様になる「着回せる黒」を12アイテム厳選。スタイリング実例とともに「これからの黒」の正解をお届け。
行儀よくミニ

➡ジャケットとロングブーツのクラシック感で短め丈の大人化を
ブルゾンからジャケットにするだけで、ONにも対応できる装いに。ロングブーツで肌感もセーブ。
カジュアルに着ないカジュアル

➡タイトなミニを着やすくしてくれる「飾らないメンズライクな黒ブルゾン」
カットソー素材だからよりヘルシーに映る、フィット感のあるミニドレス。素肌で季節に見合った軽さを意識しつつ、足元にはローファーのきちんと感とパンプスの女らしさのいいとこどりした靴を選択。
好感度高くスポーティ

➡ブルゾン以外はハズさずエレガントなシルエットを貫く
ブルゾンの中は極力スリムにまとめて、ボーイッシュというよりハンサムに。まじめなジャケットではなくブルゾンだから適度な親しみが残せる。
洗練されたなつかしさ

➡ブーツに合わせて小物をレトロに振ってもほっこり見えない=黒だから
インナーとして活躍していたシャツが今日の主役。ブーツINで足元にボリュームを出し、パリジェンヌを彷彿させる粋な装いに。
ベーシックから更新

➡見慣れたデニムがリュクスに変わる「微光択の黒デニム」
ジャケットやデニムなど、シーズン問わずに着られる定番アイテムこそリニューアルを。デニムながらモードにも装える、質感の差。ボディラインをシャープに見せる肩が落ちないジャケットや、シンプルだけど箔がつく、やや厚手のTシャツなど、ミニマルだからこそ、キレイに導くポイントを徹底的に追求。
モードなふりして力を抜く

➡長めトップスとして着たワンピ+とろみ素材アウターのスマートなずるぶか感
コートやパンツのやわらかな風合いに、トップスとしてはやや長い丈。どこか適当に見えるバランスが、ロングコートとゆるめパンツの迫力をトーンダウンしてくれる。
意外な黒を日常に

➡春からのブーツに欲しい軽さが得られる「ラバーブーツ」
レジャーや雨の日など、出番が制限されがちなアイテムをあえて普段使い。見慣れない素材がハズしとなって黒がまた新鮮な面持ちへとリフレッシュ。フランスの職人のハンドメイドによるブーツは、エレガントな佇まい。美脚に見せながらレザーより活発な質感が、ワンピース風に着たデザインコートのカジュアルダウンに有効。
透けにゆだねる開放感

➡やわらかく・心地よく・ストレスなく。ちょっと遠くを感じさせるリラクシーな黒
黒1色の中で奥行きを出すには、質感の違いがカギに。重厚な黒に透明感のある風合いを重ねることで、強い発色の輪郭が自然とぼけて奥行きが得られる。シアーなワンピを起点に、ボトムもサテンで息抜き。インナーに着たTシャツはそでを少しまくって肌面積を増やし、重さを引き算。
薄めるために黒を重ねる

➡形も質感も真逆をいく「ワンピどうしのレイヤード」
スレンダーなノースリワンピの鋭さをやわらげるように、シアーなワンピースのベールをふわりと。肌感がおさえられるとともにニュアンスがつき、雰囲気のある人に近づける。
着方で冒険

➡ゆったりワンピのインナーづかいで見慣れないシルエットをメイク
ゆとりのあるワンピの上からタイトなビスチェをON。密着度が高まってデザインのような一体感が誕生。
ワンピにもうひと手間

➡ベアトップを+1するだけでミニマルなワンピがフォーマル仕様に
それだけで成り立つワンピースに、ドレッシーなベアトップをドッキング。すらりとした印象はそのままに部分的な着飾りで目にとまるインパクトを獲得。
わかりやすい見た目で選ぶ

➡ウエストのデザインが引き立つ「ニットベアトップ」
ハリのあるニットでつくるティアードの、贅沢なボリューム感。伸縮性にも優れているからレイヤードしたときにもたつきにくく、ズレにくいのも利点。凹凸のある質感のタイトスカートで、トップスのデザインが浮かないよう微調整。
インテリな黒を貫く

➡トップス合わせでまた広がるスリムなワンピの使いみち
ノースリーブのワンピだから、重ねたときももたつきにくい。カーデのボタンは上までぴっちりとめて、着方もきちんと。
やわらかなマスキュリン

➡シャツの上から「コンシャスなビスチェ」を重ねてレディな着飾りを
パンツながらエレガントにふるまえる、しっとりとしたサテン素材。ストローハットのナチュラルな風合いが正統派な黒の力みをいっそう軽減。