着心地カーディガンのジャケット「きちんと見えて疲れない」どんな服にも合わせやすいシルエット



「ジャケット」の上手な使い方

長く活躍して、コーディネートのバランスも整えやすいジャケットは、コーディネートの調整役にも欠かせない存在。そんなジャケットでオシャレが上手くなる、多彩なコーディネートを27の実例でご紹介。




1
ジャケットでデニムの春支度

季節を問わない「デニム」との合わせからご紹介。失敗のない「デニムとジャケット」の組み合わせの中で、奇をてらわず「シンプルなのにオシャレ見えする」ジャケットのタイプやテクニックの実例。




華やかな甘さを足すカーディガンジャケット

ジャケット的にも使える厚みと、ピンクがかった甘さのある色みのベージュのカーディガンジャケット。黒デニムとのシックな配色も、表面のふわふわな質感でやさしいムード。




白Tとブルーデニムを軸に「カラージャケット」

気どるのはジャケットだけ。それ以外は脱力を。主役を張るピンクも難なく受け止める「白Tとデニム」を軸にカラージャケットを選抜。靴はヒールなしでもスタイルよく仕上がる、先細で縦長のフォルム。さらにワイドなデニム&足首の見える丈で、脚の一番細い部分を見せることでバランスアップ。




カーディガンのようなジャケットをヴィヴィッドカラーで

ノスタルジックな雰囲気をかもすグリーンは、エレガントなボトムと相愛。センタープレス入りのストレートデニムで、気合の入りすぎないコンサバスタイルを堪能。スタンダードなカーディガンと同じくらいの面積で色を効かせることで見慣れたジャケットスタイルの鮮度を上げつつ、悪目立ちもなく装いを気分転換。




そでのロールアップも簡単「シャツのような薄手のとろみ素材

ジャケット然とした整える役割はそのままに、素材や丈感で「軽く」進化をとげたテーラードタイプに着目。肩ひじ張らずにまとえるから、はおりとしてのみならず、トップスのように使えるのもうれしい。




ノーカラーを肌で着る

肌見せインナー・ジャケット・粗野なデニムの好バランスコーディネート力、ジャケットのようなお堅さはないけど、きちんと見える。そんないいトコどりの柔らかなノーカラージャケット。カーディガンには無い程よい厚みを生かし、たとえば肌感を生かした装い。背伸びしたい気持ちを隠すために、デニムは粗野なほうがいい。どう振り切っても愛嬌を残せるデニムの武器にあやかって。




白デニムは「キレイめに・モノトーンで」

ジャケットは、そんないつもより少し背伸びしたい気持ちに応えてくれるアイテムのひとつ。起用したいのはテーラードのお堅さもほぐれるかわいい柄=モノトーンのギンガムチェック柄。黒との合わせには軽さが出て、白との合わせは引き締まる。コーディネート力にも優れた1着はデニムとの合わせのみならず「着回せる柄アイテム」としてこれから先の活躍も必至。




「よく見ると柄」モノトーンの小さなチェック

チェックは柄がなるべく小さく・遠目には目立たない着回せるタイプを1着ワードローブに。色もモノトーンなら使いやすいうえ、モノトーンコーディネートに似合うさりげないアクセントにも。柄自体、特徴があるので、シルエットも含めたデザインは極力スタンダードにとどめる方がベター。白のタートルニット+黒スキニーでフレンチシックなモノトーンに。




「軽く着やすく使いやすい」ハーフスリーブ

便利で使い勝手がいい反面、お堅さや重さ、合わせによっては力の入った印象の黒テーラード。そでをカットし素材にも軽さを出すことで、黒ジャケットの長所はそのままに、カーディガンやトップスのように気楽に羽織れる存在に。ひねりを効かせた白いシャツ・さらにビスチェを挟んで白とジャケット&デニムというスタンダードな組み合わせをアップデート。




大きなジャケットとストールがわりのスエット

正しい服を正しく着るよさを知ったうえで、あえて「そうしない」楽しみ方。カーディガンのようにざっくりはおれるBIGサイズのツイードジャケットと、適当に肩にかけた古着のスエット。さらに真っ白なデニムをロールアップし、両足首に異なるアンクレットを飾る。「上品なもので大胆に遊ぶ」という新たなステージへ。




「長くてゆるい」ではなく「長くて細い」ジャケットを

体に沿うような美しいシルエット。注目は「ゆるくない」ロングジャケット。縦のラインを強調してくれる、体に沿うような美しいシルエットは、着るだけでスマートな印象に。ヒップラインも隠してくれる丈感だから、スキニーやタイトスカートも臆さず合わせられる。




大ぶりなチェック柄はニュートラルなグレーを

大ぶりなチェック柄は、ビッグシルエットでラフにとり入れるのが正解。すそにかけて広がるルーズなシルエットのデニムを合わせたメンズライクな装いに、ヒール靴と胸元の肌感で甘さを加えて。




王道の白T・デニム・黒テーラード。ジャケットを「リネン」にチェンジ

シーズンごとに頼れる1着を持ちたい黒のテーラードジャケット。ラフにこなした白タンクやキャミなどインナーコンシャスな組み合わせも、これからの時期ならではの楽しみ。ブルーデニムやチノ、旬のスエットボトムをしっかりと支える調整力、ショートパンツともぴったりなビッグサイズを選択。素材をリネンに変更した夏仕様の黒テーラードが、愛着のあるボトムをまた好きになるきっかけに。




2
ジャケットで「シンプルだけどかわいい」コーディネートの作り方

ジャケットも、合わせる服も着回しがきくアイテム。そんな中で差がつく選び方・合わせ方のテクニックをご紹介。




白どうしの合わせにもメリハリがつく「ゆるめの白テーラード」

ジャケットは「着疲れしない」タイプが旬。ジャケット特有のかちっとした見た目はそのままに、柔らかく薄手の素材感・形やゆるめ・丈は長めのカーディガン感覚で羽織れる1着を。輪郭がぼやけがちな、淡いトーンの配色を引き締める役割としても有効なジャケット。ボタンレスのそぎ落とされたデザインで、合わせる服の幅も広がる。




ジャケット+ワンピースならオール白も簡単

ニットワンピ+コンバースの気楽な装いの上に、色をそろえてはおるだけ。他の色にも応用が利くテクニック。ジャケット感がほどよく薄れて、親しみやすく変われる。




鉄板の「デニムとジャケット」を軸にデニムをカーゴパンツに変更

間違いのない組み合わせをベースに、ボトムをカーゴパンツにアレンジ。幅広なシルエットに大きめポケットをあしらったカーゴパンツは、白を選ぶことで洗練さが向上。大人っぽい見た目を約束するとともに、タフなディテールによって白ボトムがシャープに見えるうれしい効果も。




「トップス感覚で着られる」ガウンのようなジャケット

羽織るというより着る感覚。首元が開いたガウン風のデザインはTシャツやタンク、ニットやハイネックなど、さまざまなインナーとのバランスも良好。ベルトを締めてトップスのように着れば、ウエストマークによる自然なメリハリでスタイルアップ効果も。




ジャケットありきでスエットパンツ

キレイに穿けるスエットパンツは、欠かせない主役ボトムの1つ。そのラフな素材感を生かし、これからはかっちりとしたジャケット、ヒールパンプスにレザーバッグと、素材以外はまじめに徹した装いに。白&ネイビー配色ならさらに大人っぽく都会的なムード。




黒のジャケット+スエットで親しみやすいトラッドを表現

端正なシルエットだけど気楽。そんな今の気分にフィットするのはデザインよりも質感。ラクな素材ほどきちんと見えるものを、逆にお堅いアイテムの素材はラフに。そうすることで、キレイも心地よさも、ちょうどいいあんばいに仕上がる。




ショートパンツをトラッドに方向づけ

長め丈テーラードはショートパンツ攻略の近道。形もきちっとした正統派でボトムとのテイストに差をつけて。ベージュ+ネイビーの配色でも品性を保てば、プリントTのハズしも悪目立ちせず好作用。




硬派なテーラードを「極端に短く」

トップスや羽織りもの、アウターはショート丈が新勢力。ガーリーなスカートを合わせた見慣れたテイストMIXが、シャープな印象へアップデート。ゆるめず着ることで、大人の女らしい色気も漂う。




モノトーンの新戦力に「パリっとしてない白」

パリッとしたジャケットだと難易度が高い白。脇役としてもとり入れやすいくたっとした質感ならハードルが下がり、スタイリングもシックに華やぐ。




ジャケットをベージュで「上品にくずす」

デニムやチノなど、カジュアルなボトム全般をキレイに転化する白ジャケット。使いやすいアイボリーに寄った色みとビッグシルエットを選択。すそを絞ったトラックパンツやインナーのタンクトップで、ジャケットスタイルをラフにくずして。




すべて見慣れたアイテムで。丈と幅だけを目新しく

結局落ち着くベーシックといえども、そこには気分が高まる何かが必要。たとえば身近な存在である、白Tありきで定番アイテムの「サイジングの見直し」をはかることでシンプルスタイルの底上げを。




端正な服でキャメルとオリーブの「ドライな配色」

センタープレスパンツとテーラードジャケット。ごく定番でシンプルな組み合わせを色づかいでアップデート。色幅の広いベージュ系+キレイ色をうまくまとめるコツは、色の濃度を合わせること。オリーブグリーンのパンツも、コクのあるベージュに濃度を合わせてバランスよく。落ち着きはあるけど、ともするとやや地味になりがちなアースカラー配色は、マニッシュな服で強さを足して辛口に仕上げるのがおすすめ。




簡単に整う正統派

いわゆる紺ブレとオールスターのTHEスタンダード。ユニセックスな親しみやすいセットを利用して、ジャケットの中は臆さずフェミニンな白を採用。




透明感を含んだ「ワンマイル的ジャケット」

部屋の中でもお出かけにも。シンプルな服の中で、新たなレパートリーとして加えたいのは、そんな両方のシーンを行き来できるジャケット。リラックス感に甘んじることのない「家と外」を行き来できるような、女っぽさとファッション性も加味したデザイン。ヴェールのような透けるジャケットに、柔らかく揺れるワンピース。「着用感」を忘れさせてくれるような、心地よさを日常に。




シャツのような「とろみ素材」

シャツのように気軽にはおれる薄さ。これからの配色の要となる、白×ベージュのやさしいコンビネーション。ビターなブラウンは、そんなやさしい配色にもぴったり合う色。