合わせる服に応じて簡単に姿を変えられ、スタイリングにおいても多彩な役割を担ってくれるから。実は白Tよりも活躍が期待できるゆったりとした白シャツ。たった1枚に秘められた無限の可能性を、スタイリングとともに徹底追求!
1枚で9パターン「使い回しやすいシャツ」選び方
オーバーサイズでもしゃんと見えるうえに透けにくい、ややハリのある生地。小ぶりなえり&ボタンが隠れる比翼仕立てのミニマルさも使える理由の1つ。
【着回すシャツ】

「くたっとしすぎない」やや厚めの長め丈
オーバーサイズでもしゃんと見えるうえに透けにくい、ややハリのある生地。小ぶりなえり&ボタンが隠れる比翼仕立てのミニマルさも使える理由の1つ。
幅広のカフスがそのまま着ても、そでを巻くっても、さらりと羽織っても適度に目を引くさりげないアクセントとして作用。光沢感を帯びた、きめ細やかなコットン100%。
デザインのように「魅せる」

着くずしたことで引き立つサイズのギャップで1枚でも着映えを約束
デコルテや手首など華奢なパーツをのぞかせて、大きなシャツとの対比を強調。すそはウエストまでボタンを開けて、たっぷりとしたシルエットでもすっきり感は意識。ボトムはショート丈でコンパクトに装って重心を高めに設定。
ドレス感をリアルに「ゆるめる」

シルエットを包み込むようにざっくりと羽織ってワンピの女らしさにブレーキを
女らしさが出せる一方、ふだん使いにはやや勇気がいる細身&華奢ストラップのワンピース。素肌をそれとなく隠すように白のえりつきシャツを羽織れば、品をわきまえた「日常になじむセンシュアル」へと変化。シャツの丈が長いぶん、ヒップラインも自然とカバー。
質感の微差で「盛り上げる」

淡白なワントーンを表情豊かに導く質感違いのレイヤード
エレガントなボウタイブラウスに、ハンサムなシャツを重ねたことで顔まわりにクセが誕生。足元まで白を貫けば迫力が増して、見慣れた一色といえど存在感高く。
スタイルを「引き上げる」

Tシャツ+デニムだけだとボーイッシュ。白シャツのひと手間で大人っぽく
Tシャツを埋もれさせることなく欲しい品だけを加えられる、フロントを開けたカシュクール風のアレンジ。メリハリに効く奥行きもマーク。
華やかなスカートを「なじませる」

冷静沈着な白でおおってきらめくフレアスカートをドレスダウン
広がるシルエットに、ゴールドで華やかさが増したフレアスカート。ストールのように白シャツをひっかけて面積をせばめ、派手手前のバランスに。トップスにはゴールドと近しいベージュを選び、ワントーンっぽくまとめたのもポイント。
極端な丈を「つなげる」

短め丈を端正に装えるまるでデザイントップスのような一体感
腰位置が高く見える短め丈の利点はそのままに、中に仕込んで気になるおなかまわりの露出をセーブ。えりやそでものぞかせればさらなる調和が図れる。
着ないで「飾る」

平坦なベージュワンピに変化をつけるべく腰に巻いてさし色に
ベージュのやわらかな雰囲気はそのままに、気になる膨張や間のび感だけをシャットアウト。ベルトよりも立体的に見えるから、もの足りなさもなし。
派手な色を「まとめる」

キャッチーなピンクで盛っても気品を保てるクリーンな白の持ち味
白シャツの中でもとくに好感度高く装える、パリッとしたえりつきだから高発色なピンクも自然と落ち着ける。ピンク自体もハンサムなアイテムを選んで正統派な装いを重視。
好感度高く「締める」

ボタンをきっちりとめてすそもIN。まじめに徹してワイドパンツをスマート化
パリッとした白シャツならではの知性をフル活用。ゆとりの出るサイズ感のおかげで適度な親しみも残せる。
「ただの白より凝って見える」白以外のシャツ
いつもの装いの気分転換に最適なカラーアイテムを「定番色の延長」として再解釈。白とは違うメリット満載の着回しもしやすい高稼働シャツをご紹介。
「手軽に華やぐ」浮かないカラーシャツ

シーズンレスに使える綿100%のオーバーサイズシャツ。白やベージュ感覚でとり入れやすく、適度にフレッシュさが増す明るすぎないイエロー。洗いざらしのような細かなシワ加工のおかげで、カジュアルなパンツにも合うキマりすぎない1枚。
ブルーとピンクのその間「ハンサムラベンダー」

ラベンダーシャツ 15,400円/スピック&スパン(スピック&スパン ルミネ有楽町店) ブルーストレートデニムパンツ 33,000円/Levi’s® Blue Tab™(リーバイ・ストラウス ジャパン) ウッドピアス 9,240円、ウッドバングル 7,040円/ともにブランチ・ジュエリー(ZUTTOHOLIC) ベージュサンダル 24,200円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店)
ピンクほど甘くなく、ブルーより辛くない。ほどよいさじ加減を保つ、キレイめボトムにも合う正統派シャツ。しなやかでコシのある薄手のオックスフォード素材だから、オーバーサイズで選んでもよれにくい。
デコルテが生きる「スキッパーシャツ」

やわらかな風合いのイタリアンコットン素材。くたっとした質感のシャツに淡ピンクのストライプでさらなる愛嬌をプラス。きちんと着ていても着くずしたような抜け感が出せる、顔まわりがボタンレスなスキッパーデザイン。必然的にできるVネックで、オーバーサイズを選んでもすっきりと。
「気取って見えない」リネン素材のハイネック

しなやかでさらりと着られる、ゴワつかない上質なリネンシャツ。クラシックな雰囲気をかもせる、ハイネックでやさしい素材感でも折り目正しいルックスに。イレギュラーなフロントボタンやピンタックデザインなど、遊び心のあるディテールでハイネックシャツのおかたさはセーブ。
王道トレンチに代わる「ベージュのシャツワンピ」

乾いた色合いと相性のいい、ほどよい厚みのナチュラルな素材感。カジュアルに着られる風合いでも、落ち着いたベージュなら品を保って好感度の高い見た目に。王道のトレンチコートライクに使えて、ボタンの開け具合で季節に見合った抜け感を演出できるシャツタイプも魅力。
「春夏にも重くない」シルキータッチのブラウン

いつもの白シャツをブラウンのサテンに更新してカジュアル以上へ。ボタンを上まできっちりとめた着方も、マニッシュを加速させるギミックに。同色の細身ベルトで引き締めて、さりげなくメリハリづけ。あたたかい時季にほっこりしがちなブラウンを重く沈ませない、光沢をまとった軽やかな質感。
着くずせる「やわらかいデニム」

リネン混のデニム素材を使用した、無骨に見えないしなやかなデニムシャツ。元々のオーバーなサイジングとの相乗効果で、肩の落ち感が強調されボリュームブラウスのようなゆったりシルエットに。羽織りはもちろん、やわらかさを生かしたアレンジも効く、長期間使える1枚。
コットンのなかでも「光沢のあるもの」

肌ざわりもなめらかなギザコットン素材のメンズシャツ。かわいらしい印象はそのまま、大人っぽさだけを加算する淡ピンクの光沢が、メンズアイテムでも女性らしい姿に。適当にあしらったそでやえりの無造作な雰囲気が、クラシックなスタイルをこなれて見せるポイント。
シワを気にしなくていい「ガーゼ素材」

肌あたりがいいうえ、すでにそなわったシワ加工により手入れもラクな1枚。左胸のポケットが、そでまでゆったりとした形のぼやけを防ぐさりげないアクセントに。穏やかな品がそなわる、薄づきのベージュは重たく見えずいまの季節にもぴったり。
「厚めなのに暑くない」ほどよい重さのウールシャツ

肌ばなれのよさや風通しに優れ、梅雨時期、真夏にも着られるサマーウール素材。おまけになめらかな触り心地に加えほのかな光沢感という、シャツに欲しい質感を備えた上質生地。適度な重みが表現する縦落ち感により、手間をかけずにゆるさと品のよさを両得できる1枚。
品行方正な「正統派ブルー」

トレンチコートのようなバッグスタイルのシャツワンピース。触り心地はソフトなのに、適度なキックバッグと速乾性のある肌なばれのいいポリエステル素材。黒に近いもの静かなネイビーが、1枚系のリラックス感を上品に格上げ。キレイなだけで終わらない、前後差のある動きをつけたシルエット。
気張って見えない「ブロード生地」

上質なブロード生地特有の光沢感やなめらかさをもったクリアブルー。白シャツなみの品のよさを保ちながら、白シャツよりも肩ひじ張らずに使えるバランスを形成。ゆったりとしたビッグサイズかつボタンダウンのカジュアルなディティールゆえ、気負わず手にとりやすい。
どんな予定にも合うロングリネン

ほがらかなリネンをモードに傾ける長めの着丈。素材特有のシワ感がありながらも気品をまとえる、微光沢な黒。素材自体に表情があるから、1枚でさらっと着るだけでさまになり、ボタンを上まできちんと閉めることで、ルーズなシルエットも知的に好転。
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