ナチュラル素材の心地よさはそのまま、ONの日にも対応するきちんと感は求めたいから。ラクすることが目的ではなく正す服としてキレイに着られる、リネンアイテムをラインアップ。
(TOPICS)
【1】「甘さを抑えた」プリーツスカート
【2】浮かれて見えない「映える色のワンピース」
【3】「ストール感覚で羽織れる」ロングリネン
【4】アレンジ自在のベージュスカート「着回し方」
甘さをセーブ「プリーツスカートは質感粗め」
直球でレディなムードに仕上がるプリーツスカートは、リラックス感のある素材がむしろ好都合。目の粗いリネンテクスチャーで、コンサバに装うときも力の抜けた表情に。
縦に流れつつボリュームも出す繊細なプリーツの巧妙

目の粗い質感が、プリーツの甘さを落ち着かせ、手にとりやすいレベルまでセーブ。シワになりにくく、吸水性や速乾性も高い、この季節でもノンストレスで穿ける1枚。縦を意識できるスカートに細身のトップスを合わせて全体をすっきりと。
ごまかしにも有効な「不規則な光沢」

リネン素材に箔のプリントを施し、軽やかさとエレガンスを両立した光沢感のある生地。表面の適度なしわ感が光をランダムに反射し、ギラギラしない落ち着いた華やかさを表現。つやめきと動くたびにふわりとゆれるシルエットとの相乗効果で、脚線を目立たせない。
リゾートムードに傾かない「映える色のワンピース」
たっぷりと広がるシルエットに開放感を高める深いVネック。優雅なリネンワンピースは、あえて華やかな色でとり込むと、ナチュラルな雰囲気にとどまらずオケージョンにも似合うルックスに。
ピンクの中でも深い色を選びドレスライクな1枚を大人っぽく

胸下に切り替えがあることで、体のラインをひろわず腰位置を高く見せられる。
自然と目がいく「かさっとした赤のワンピース」

涼し気なリネン素材のワンピース。ナチュラルな風合いが赤の発色を適度に抑え、悪目立ちしないけれど目で追ってしまうような絶妙な色合いに。胸下すぐの切り替えラインのおかげで、自然と脚が長く見えるスタイルアップも担うデザイン。色みに強さがあるぶん、広がりのないコクーンシルエットでシックな見た目に。立体的なタックは全体に抑揚をつけるとともに、腰まわりのハリをごまかす役割も。
「ストール感覚で羽織れる」ロングリネン
涼しげなロングコートやシャツワンピースは、ジャケットに並ぶこれからのまとめ役に。きっちりしすぎない小ぶりなえりなら、ストールみたいにシーンを選ばずさらっとまとえる。
キャミドレスにひっかけてエレガントなムードへ誘導

撥水効果のあるナイロン混素材で、雨の日も着やすいリネンコート。ハリ感がありシャープな印象をかもし出すため、黒のキャミドレスをハンサムに整えられる。
どんな予定にも合うロングリネン

ほがらかなリネンをモードに傾ける長めの着丈。素材特有のシワ感がありながらも気品をまとえる、微光沢な黒。素材自体に表情があるから、1枚でさらっと着るだけでさまになり、ボタンを上まできちんと閉めれば、ルーズなシルエットも知的に好転。
アレンジ自在のベージュスカート「コーディネートの増やし方」

黒ニットトップス 23,100円/SLOANE ベージュフレアスカート 35,200円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) 黒サンダル/スタイリスト私物
これまで活躍したミニマルな黒トップスをまだまだ活用。そんな黒をエレガントに導くニュアンスカラーのフレアスカートを軸に「これから」の黒を組み合わせた着回しパターンをご紹介。
ロングブーツでクラシック

バニティバッグとパールピアスで古きよきムードを上乗せ
服はそのまま・足元から。秋めくロングブーツでスカートのすそからのぞく素足を隠し、すらりと伸びる縦のラインがスカートのひらつきをおさえて、メリハリを。ポインテッドトゥで先端はすっきり。
デコルテの開いた長そでトップス

首元とすそのVがシャープな見た目をあと押し
腕は隠しつつ、軽さは残して。ノースリーブから長そでにスライドしたぶん、デコルテは開けて黒トップスに欲しい抜けを意識。ボリュームスカートと合わせたときのもたつきを防ぐ。カーディガンにあしらわれた変型ボタンが、ひかえめなアクセントに。
メンズライクなブルゾンを

すそ広がりのシルエットどうしで単調に見せない個性を
エレガントな上下に意外性をもたらすアウターのアクティブ感。中に着るトップスと同じ黒でそろえると、真逆のテイストを掛け合わせてもうまくなじむ。インナーをタックINすれば、どっちもフレアとはいえバランス良好。
「コーディネートごと着回す」スウェット・ベージュのスカート

グレースウェットの格上げを図れる、エレガントなベージュスカートとの淡色コンビ。ハリのあるチノ素材がフレアの甘さをおさえるとともに、気になる間のびも防ぐ。
かっちりとしたジャケットでおおう

黒を配したチェック柄のビッグトートが知的な遊びとして作用
白の足元にプラスして、正統なネイビージャケットでゆるさにブレーキをかけ、いっそうシャープに。ボックスシルエットを選べば、肉厚なスウェットにはおってももたつきはなし。
半そでニットのストールがわりに

やや甘めなピンクとベージュ配色も気楽なグレーとならハードルが下がる
サブとして使っても十分な存在感を発揮するスウェットの厚みを利用。コンパクトなニットと、フレアスカートのフェミニンな組み合わせを身近に寄せるアクセントとして活躍。
白小物で引き締める

タックインしたすそのうえからベルトを巻いたアレンジがスマートさをアシスト
穏やかなトーンに寄り添いながら、ある意味黒以上に緊張をともなう白レザーの切れ味。直線的なバッグやローファーのまじめさも手伝い、スウェット姿がいつもよりしゃんと。
なじませるようにキレイ色を

ベージュとつなげてやさしいイエロー
ベージュから少し彩度を上げたくらいのイエローをスウェットの下に仕込み、上下のまとまりを強化。シャツで縁どることで、スウェットがぼやけずシャープ。
足元を重要視

カラースニーカーのアクセント
すそからのぞかせた鮮やかなさし色1つで、シルエットのゆるさを抑制。色で冒険するときは、コンバースの安定感が頼りに。
まっすぐ・地厚・拾わない
「広がらない」ハリのあるIライン

親近感のわくざらっとしたラフな表面感のタイトスカート。肉感を拾わない生地の厚みと、縦落ちするシルエットが気になるラインをカバーし、きゃしゃ見せに貢献。バックスリット入りだから足さばきも良好。
端正なムードに隙をつくる

部分的なタックインでシャツ自体も着くずせば、より肩の力が抜ける。レザー小物できちんとした印象はキープ。
「靴まで細身だからうまくいく」

スリムなボトムラインに見合う、横幅ひかえめな形を選べばスニーカーだけ悪目立ちしない。ルーズなTシャツが上半身までほっそり見せてくれる。
「同系色の小物をちらして立体感を形成」

アースカラーの洗練されたムードに寄り添うように、主張しすぎないブラウンミュールを。表情のあるかごやスエード素材の小物が、いっそう深みある装いに誘導。
「いい意味で主張しないさし色」

素足のように見える細ストラップサンダル。ベージュの延長で使えるオレンジだから、主張はせずも適度に華やぎ、ひかえめなアクセントとして活躍。