毎号反響を呼ぶスタイリスト・樋口かほりさん。過去に手がけたスタイリングと自身の私服からもわかる、ファッションセオリーをあらためて大解剖。リアリティのあるスタイルを生み出すうえで大切にしている「言葉」から、ワードローブづくりのヒントが見えてきた。
※クレジット表記のないものは、すべて樋口さん私物です。その他モデル写真は、過去のGISELeに掲載したものです。
HER PRECIOUS
ブランドとの「いい距離感」
「好きな服に合うかどうか」を最終的なバロメーターにすることで、高価なバッグもただ宝物としてだけに眠らせない。思い入れのあるものは使ってこそ愛着がわく、それぞれのストーリー。
HERMES
「大人としてのたしなみ」
(左上)年を重ねるにつれて、「小さいものほどいいものにこだわろう」と思い始めたときに出会った2つ。
GUCCI
「ポーチ的な気軽さ」
L.L.BEANのトートバッグと2個持ちして気楽に。
FENDI
「自己満足でいい」
外からはわからないストライプのライナー。荷物を出し入れするたびにアガる自己満足的なディテール。
CHANEL
「デニムに合うから」
アイコニックなチェーンバッグも、柄次第でカジュアルに。チェーンを短くしてななめがけにカスタマイズすることも。
HERMES
「必要以上に大きなサイズ」
(右中央)日常づかいでは少し大きいかな?というサイズ感が、シンプルなスタイリングのアクセントになってむしろ好都合。
CELINE
「ななめがけしたくて」
カジュアルじゃないクロスボディタイプを探しているときにヴィンテージショップで発見。カクカクしたフォルムだから印象も引き締まる。
HEAVY USE
「サブバッグとしても活躍」
ミニマルな見た目だから、バッグを2個持ちしたい日もTOO MUCHにならない。コットンのサブトートよりちゃんとしたいときにも重宝します。
「24時間つけっぱなし」
購入して以来、肌身離さず愛用。Tシャツなど、なんてことない装いのときにのぞくだけで大人に見える。そういう意味ではネイルのような存在。
「パンプスとスニーカーの間」
グッチでローファーのよさを知り、新たにエルメスを買った流れ。よくはく「太すぎず細すぎないパンツ」とのバランスがいいのも愛用の理由。