どんな服を選んでも落ち着きと品があり、そしてなにより洒落て見えるありがたい色だから。テイストにしばられず、長く着続けたい定番とちょっとの新鮮味をうまく含ませて、同じ色でも違いをつけるテクニックを追跡。
「黒の不満をなくす」上手な黒の使い方
手を加えながら繰り返していくことで、黒に抱く悩みも解消。魅力がさらに深まり、黒の安定感と可能性の高さをますます認識。最短でオシャレになれる黒の着回し実例をひとまとめにお届け。使用したアイテムの詳細は記事の最後に。
「手抜きに見えないワンツー」

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テクニック不要でメリハリをもたらす
立体感+落ち感のギャップ
ハリのあるウールが、構築的な丸みを形成。対してボトムにはタイトにも見えるベロアワンピをスカートとして採用。形に極端な差がついたことで計算高いバランスへと昇華。赤のバッグでアクセントもひとさじ。
重ねても「重厚感とは無縁」

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ブーツが映えるスカートのおかげで
3枚重ねてもおのずとスマート
スウェットとシャツライクなダウン、さらに薄手のタートルも加えて隙間なくおおい、冷気をシャットアウト。スカートの短い丈がボリュームをとどめてくれるから、気になる重厚感を回避。黒のレザー小物でいっそうの切れ味を。
「カジュアルを盛る」

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ドットのかわいげを含ませたデニムに
あらゆる素材を惜しみなく
ドット柄のデニムに、ニットタンクとダウンシャツ、さらに腰にはスウェットをひと巻きしてボリュームアップ。素材が更新されたベーシックなアイテムたちを味方につけて、フレキシブルなかけ合わせを堪能。
「旬を含ませたコンサバ感」

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黒と近しい渋色を効かせて
正統派な黒をリニューアル
黒と相性がいいうえに、今季人気再燃中のグレー&ブラウンも見のがせない。丈や着方でニュアンスカラーを上手にとり込み、黒多めの装いを今っぽくシフト。 イヤリング 11,000円/アビステ
「強いだけじゃない」Iライン

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黒レザーの近寄りがたさを緩和する
首元からのぞく素肌やパンツの柄の隙
黒のシャープさを堪能できる一方で、ハードなイメージも強くなるスレンダーな黒のIライン。レザーならとくに。わずかな着くずしや愛嬌のある柄のハズしで「完璧に仕上げない」マインドが、親しみを生む。
「かしこまらずにドレスアップ」

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やわらかな風合いを味方につけて
ドレッシーな装いにニュアンスをマーク
ちょっとしたパーティなど、フォーマルな場面でも頼れる黒。ただし、隙のない色により「がんばりすぎ」と思われる可能性も。素材の陰影やゆれるシルエットで表情をつければ、+ファーの特別感にも余裕が宿る。
ほぼ黒「なのに穏やかな雰囲気」

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采配を振るのはウールやニットなど
親しげに思わせるソフトな風合い
硬派な黒の印象がマイルドに変わる、ふんわりとやさしい起毛感。そもそもが美しいシルエットで選んでいるから、やわらかな素材でまとめてもやぼったさはなし。飾りとしてレザーを投入し、仕上がりを微調整。
「凝って見える」黒1色

b-1 + b-2 + d + f + o + p + v
スカートの下にパンツを仕込んで
デザインボトムのような個性を加算
見慣れない立体感で、無地の黒が単調に見えない鮮度と迫力が誕生。ボトムに特徴をもたせたぶん、トップスは極力コンパクトに、足元のベージュで目立たせないことで、複雑な着方もシンプルに落ち着く。
「テーマを決めて」黒を上手に着る習慣
万能な色がゆえ、なんとなくで着ると無難になってしまう黒。自分なりのテーマをつけて着分けを楽しむのが、オシャレを引き寄せる近道。
親しみやすくてできる人

a + b-1 + b-2 + m + p + s
ハンサムなのにどこか余裕を感じられるのは心地よいニットのセットアップが軸だから。気どらないニットアップに、えりを立てたレザーコートをON。雰囲気の異なる2つの素材を組み合わせることにより、脱力感とシャープさを同時に獲得。まじめすぎない小物づかいもエフォートレスな雰囲気をあと押し。
寒さに負けずに黒を着る

( 使用したアイテム )
c + i + j + r + v
ふっくらとしたダウンシャツの下にベロアのワンピースを重ねて質感違いのぬくもりを。スタイルアップ必須の彼女にとって、防寒はやや難題。ダウンながらキレのいいシャツのデザイン性とベロアの落ち感で膨張を回避。密着度の高いブラウンタートルも仕込んで、色でもあたたかさを補えば完璧。
特別な日でなくとも着飾りたい

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はき慣れたデニムをカジュアル以上に導けるドット柄とリュクスなファーの装飾。思い切ったアイテムどうしも、おのずと落ち着いて見える黒の効能。それがはき慣れたデニムがベースならなおさら。トップスにはいい意味でクセのないウールのクルーネックを仕込んでファーのボリュームを引き算。
昨夜見た映画からインスピレーション

a + d + h + j + m + o + q + t
クラシック映画に出てきたヒロインのようにひざ丈のプリーツスカートを行儀よく。ウールのトップスの下には白レースを仕込み、足元はグレーのタイツとバレリーナ風のフラットシューズ。手持ちの範囲内で淑女のように装って趣のある黒の完成。トレンチ風のレザーコートも忘れずに。
ラクでいながら気分も上げたい

g + i + k + m + p + t
ワンピの上から辛口なスウェットを重ねるひと手間で締めつけなくともメリハリよく。過ごしやすさを優先しつつ、とはいえオシャレも楽しみたい週末を想定。ワンピに首元の高いスウェットを重ねて心地よさに少しだけモードなエッセンスを投入。
こだわりが光る究極ミニマル

b-2 + c + g + k + n + o
見慣れているはずのシャツ+パンツの鉄板コンビ。なのに差がつく理由は今を語る素材でまとめたおかげ。パリッとからふっくらへと変えたシャツに、スラックスよりも力を抜ける形のキレイなニットパンツ。フォーマルにも通用する普遍的な黒をいつもと違う素材に変えたことで、オーセンティックな装いながら洒脱な印象に。