「大人の友達、いなくていい?」 東大卒の夜遊び職人が教える「面倒じゃない」友だちの作り方

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東大卒・会社員兼恋愛ライターという経歴を持つジェラシーくるみさんが、恋愛や美容、女性の生き方の悩みについて、自身の経験に基づいて答えていく新連載。第1回は「大人の友達の作り方」。



【ジェラシーくるみ】
東大卒の夜遊び職人。昼はしがない会社員。恋愛や美容、女性の生き方についてWebメディアを中心に執筆。フォロワーから寄せられた悩みに答えるPodcast(ジェラシーくるみのぶったぎり!)を配信中。初書籍『恋愛の方程式って東大入試よりムズい』をはじめ、仕事・恋愛・結婚・将来にモヤモヤを抱える25歳以上の生き方本「そろそろいい歳というけれど」も好調発売中。恋愛や人間関係を分析するツイートが人気で、Twitterフォロワー数は約6.3万人。


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大人の友達、いなくてもいい?


「友達が少なくて寂しい」「社会人になってからの友達の作り方がわからない」という嘆きを耳にすることが増えた。そりゃそうだ。社会に出て何年か経てば、住む場所も周りの環境もどんどん変わる。


仕事の関係で地元を離れることもあれば、友人とライフステージが変わり疎遠になることだってある。人間関係に代謝が起こるのは自然なこと。

でも友達の少なさを嘆く前に、都合の悪い真実をひとつ思い出しておきたい。我々は、みな等しく孤独だということ。徒歩圏内に友達がいても、同じ屋根の下に恋人がいても、かわいい子犬と暮らしていても、人は自分の孤独に気づいた瞬間からずーっと孤独。


どこかの童謡みたいに友達が百人できようが、富士山の上でおにぎりをぱっくんぱっくん食べようが、大人は一度孤独感を抱えた限り、そいつとうまく付き合っていく方法を見つけていかなきゃならない。


ほとんどの人は人生のどこかで自分の孤独に気づいてしまうので、いつかは“みんな平等に孤独”になる。友達の多寡にかかわらず、私たちは孤独から逃れることはできないのだ。





「友活」のススメ


だから友達は一人二人でいい、もしくは要らないという人を見ると、おお〜孤独をうまく手懐けているんだなあと感心する。


それでも友達が欲しい!今の自分には友達が必要なんだ!と強く熱望する人は、ゆるゆると友達づくりの活動、“友活”を始めてみるといいだろう。本来、友達は意図的に作るものではなく自然とできるものだけれど、まずは「友達のできやすい環境」に身を置くことにチャレンジするのだ。

まず、近所に友達がほしいならコミュニティや場に属するのが手っ取り早い。半自動的に他人との接点が生まれるので。ありがたいことに、東京や地方都市には着脱可能なゆるいコミュニティが無限に存在している。近所のお店でも、趣味サークルでも、習い事でもボランティア活動でも何でもいい。



喫茶店や居酒屋やスナックなど、何かしらのお店に何度か通ってみて様子を見るのもいいだろう。チェーン店ではない個人経営のお店のほうが、お客同士の会話が活発な傾向にある。飲食店のコミュニティには色々な年代・職種の常連さんがいて、聞き耳を立てるだけで面白い。



何度か通えば、なんとなーく他の常連さんに話しかけられたり、店員さんが他のお客さんを交えて会話してくれたりする。空気感が合わないと思えば、そのお店に行くのをやめればいいだけなので、気楽に始められる“友活”の一つだ。




友達がいなかった私の友人

場に足を運ぶのが億劫であれば、オンラインで知り合いを増やしてみるのもあり。アイドルや映画、ペットなど自分の興味あるカテゴリで趣味垢を作ると、一気にネット上で知り合いの輪が広がってくる。

社会人四年目で上京した私の友人は、今でこそ毎週末のように誰かと飲み歩いているが、上京したての頃は友達がおらず、休日は1Kの自室でネット三昧だったそう。興味をそそられるSNSアカウントを見に行ったり、独り言をTwitter(X)で発信したりすることで徐々に知り合いを増やし、勇気を出して参加したオフ会でやっと同世代の友人を見つけたという。




平場の店だろうがオンラインだろうが、全く知らない人に話しかける勇気が出ない……という場合は、既存の知り合いを軸に友達づくりをするのが吉。

地元の仲間や会社の知り合いに、同じ県内住みの人を紹介してもらうとか。友達がほしいんです!と血走った目でお願いするのは少々気持ちが悪いので、「ご近所さんいなくて寂しいんですよ〜私と気が合いそうな知り合いがいたら紹介してくれません?」と厚かましくも軽いノリで頼んでみるのがおすすめ。




めんどくせ~と感じたあなたは…

こういう“友達づくり”のtipsを読んだところで「めんどくせ〜」と感じて画面を閉じ、ネトフリでも観始めるような人は、きっと一人遊びが上手い人。


一人遊びが上手になると、徐々に孤独との付き合いにもこなれてくる。そもそも「友達が少ない」と嘆く人は、実は友達が少ないままでも毎日生きていられる人だ。寂しさにばかり目を向けるより、まずは「今の私に友達って要る?」という問いかけから出発してみるといいかもしれない。



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