【保存版】ニットのプロが教える「知らなかったケアの正解」:おウチでできる「こんなとき」の対処法

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洗濯時の形くずれや縮み、毛玉など、ほかの服より繊細でお手入れには注意が必要なニット。お気に入りのニットをキレイに着続けるため、あらためて把握しておきたい基本のケアや、洗濯&ニットのプロたちのこだわりのメンテナンス法などを教わりました。



プロに聞く「家庭でできる」
ニットケア23の正解


ステキなニットを1シーズンでダメに…なんて悲劇を避けたい。そこで洗濯&ニットのプロに、上質な風合いの維持法や色落ち防止など、家庭でできる上級テクをうかがいました。


【▶取材した方々】
・FREDDY LECK sein WASCHSALON
松延友記さん
ベルリン生まれのカフェ&コインランドリー「FREDDY LECK sein WASCHSALON」のブランドプロデューサー。洗濯ソムリエの資格も保有。

・THE LAUNDRESS
下岡友美さん
N.Y.生まれのファブリックケアブランド「THE LAUNDRESS」のブランディングマネージャー。同社製品を知り尽くし、洗濯達人としても有名。

・Knit cure
植木睦子さん
ニット服のお直し専門店「ニットキュア」代表。引きつれや虫食い部分の修繕からサイズ直しまで幅広くこなす。「ニットの治療院」とも呼ばれている。



Q.1
カシミヤのリッチな風合いを保つには?


A.専用洗剤でこすらず洗う
毛本来の油分を損ないにくく、また補って仕上げてくれるニット専用洗剤を使用。洗濯時は形くずれや摩擦を避けるためニットを裏返して畳み、できるだけぴったりサイズの洗濯ネットに入れてつけ置きするのがいいでしょう。

脱水は乾いたバスタオルの上に形を整えて置き、くるくると一緒に巻いていく方法がベストです。(下岡さん)

A.とにかくやさしく洗ってからケア
カシミヤはクリーニング店のドライクリーニングだと質感を損なうことがあるので、手洗いを推奨しています。ウォッシュタブに水かぬるま湯を張り、ニット用洗剤を入れて泡立て、そこにそっと入れて、やさしく押し洗い。

すすぎの仕上げに柔軟剤を入れてからやさしく脱水し、風通しのよい日陰で平干し。乾いたらカシミヤの毛を浮かせるように馬毛の洋服ブラシでやさしくブラッシングすれば大丈夫。(松延さん)



Q.2
キレイな色を維持する色落ち防止策は?


A.つけ置きでよけいな色落ちをブロック
カラーニットは水に色が出てしまいがちですが、繊維についた余分な染料がとけ出ているだけで、洋服の色合いがあせていくことはあまりありません。なので、基本を守ればOK。

洗濯時は裏返してネットに入れ、30℃以下の水を使いましょう。押したりもんだりせずにつけ置きを。(下岡さん)

A.シリコン配合洗剤に注目
シリコン配合の洗剤は、使い続けると表面にフタがされるようになり色が落ちにくい。汚れが閉じ込められることにもなるので、ときどき水だけで洗うのもいいとクリーニング専門の方から聞きました。(植木さん)



Q.3
くたびれないようにするためには?


A.着る前にアイロンで整える
まず着用する前にスチームアイロンを全体にあてるか、通常のアイロンの場合は、1cmほど浮かせてかける『浮かしがけ』をする。シワをなくし、くたびれず、キレイな形状を保てます。(松延さん)



Q.4クリーニングならどんなところに?


A.カウンセリング力の高いお店をセレクト
クリーニング工場併設のお店は、クリーニング師の資格を持つ人をひとり常駐させないといけないため、その人が相談に乗ってくれることがあり、信頼をおきやすい。

取り次ぎタイプのよいお店はスタッフさんも質問にしっかりと答えてくれることが多いです。なので、さまざまな洗濯方法を提案してくれるカウンセリング力の高いスタッフがいるお店を選んでみてください。(松延さん)

Q.5
ヴィンテージの古いにおいを払うには?


A.お酢を活用
ウールやカシミヤなどのデリケート素材には、漂白剤やお湯、強い洗剤は禁物。においやゴワつきが気になるときは、お酢を少し入れた30℃以下の水に20~30分ほどつけ置きを。お酢には除菌や消臭のほか、繊維をやわらかくして染料を定着させる働きがあるので便利です。(下岡さん)

A.風通しのよい日陰で干す
スチームアイロンをあててにおいをとるのがいちばんポピュラーかと思いますが、霧吹きをしてから風通しのよい日陰に干すと水分と一緒ににおいがとれます。そのあとに消臭スプレーを吹きかけるとさらに効果的。(松延さん)


〈右〉ファブリックミスト 300mL 2,200円/フレディ レック・ウォッシュサロン 〈左〉センテッドビネガー 475mL 2,860円/THE LAUNDRESS



Q.6
ニットの白さを保つには?


A.ニットを選ぶときは素材に注意
ウール素材はどうしても経年で少し黄色く変色していきます。その変化を上手に楽しめればよいですが、白いままで着続けたいのであれば、コットンやアクリル、ポリエステルなどの素材で、洗えたり漂白できるものを選ぶようにしましょう。(松延さん)

Q.7
ニット小物の「黒ずみ」をとるには?


A.トントンたたいて汚れを移す
シミや汚れがある箇所の裏側にタオルをあて、シミ用中性洗剤の直塗りが効果的。タオルに汚れを移すイメージで、指や小さなブラシ、綿棒でやさしくトントンとたたく。

少量のぬるま湯をつけた清潔なタオルで洗剤を抜くように何回か押さえて乾かして。けっしてゴシゴシこすらないように!(下岡さん)

ステインソリューション Unscented 60mL 1,430円/THE LAUNDRESS 血液などの汚れも落とせるシミ取り洗剤。




Q.8
汚れてしまったときの対処法は?


A.液体の汚れには洗剤を直づけ
まずは洗濯表示をチェック。洗濯機洗い、手洗いができるマークがついていればご家庭でシミ抜きが可能です。紅茶やジュース、しょうゆなどの水溶性のシミは、ニット用の洗剤をシミに直接つけて、軽くもみ込んでから水で流すこと。(松延さん)

A.食べ物や化粧汚れはやさしくふやかす
カレーやミートソースなどの食べ物や口紅、ファンデーションなどの油溶性の汚れは、ぬるま湯で油ジミをやわらかくゆるめるのがポイント。そのあとは上記の水溶性のシミと同様の洗い方を。それでも落ちなければクリーニング店へ。(松延さん)


〈右〉ウォッシュ&ステインバー 1,320円/THE LAUNDRESS 〈左〉ニットソークウォッシュ 1,650円/フレディ レック・ウォッシュサロン フレッシュソープの香り。




Q.9
毎日のブラッシングは必要?


A.上から下へソフトに流す
着用後にはブラッシングが必要! 着用や摩擦で乱れた毛の向きを整えて毛玉を予防したり、においの一因になる細かなチリやホコリをとり除いたりできます。

毛と相性がよく静電気の起きにくい、豚毛など天然毛ブラシがオススメ。念入りにするなら、編み目の下から上にホコリをかき出すようにブラッシングしたあと、上から下にやさしく毛並みを整えて。(下岡さん)

A.毛玉はこするより「切る」
毛玉ができるようなら、糸切りバサミで切ってください。けば立ちがひどくなることがあるので、引きちぎるとむしろ状態が悪くなります。(植木さん)

A.洗濯後にもひと手間を
ブラッシング以外にも、洗ったあとに柔軟剤を使ったり、ウール専用ミストを使用したりしてください。表面がコーティングされて毛玉ができづらくなるうえ、静電気も発生しづらくなりますよ。(松延さん)

〈右〉ウールミスト 300mL 2,200円/フレディ レック・ウォッシュサロン 〈左〉セーターピルオフストーン 3,850円/THE LAUNDRESS 天然の軽石でソフトに毛玉オフ。



Q.10
そでや首元をヨレを防ぐには?


A.着る頻度を減らしてきちんと畳む
毎日着ないことが、ヨレさせない工夫としてはベスト。なるべく3日は置いて。脱ぎっぱなしや、ハンガーかけも肩が伸びて形くずれの要因になるのでNGです。

脱いだら後ろにそでどうしが重ならないように畳み、肩の部分を折り、そして横半分に畳むようにしてみて。(松延さん)

A.洗濯後にアイロンを稼働
洗ったあとがいちばん形くずれしやすい状態なので、そのときにスチームアイロンをかけるのが効果的。洗濯の2~3回ごとでも構いません。スチームアイロンでネックやそで口、できれば全体を元の形に整えましょう。(植木さん)

Q.11
ニオイをリセットするには?


A.風通しをよくし、蒸気をあてる
表面についたにおいであれば、風通しのよい日陰で干すか、室内でもサーキュレーターや扇風機の風をしっかりとあててあげるだけで大丈夫。スチームアイロンをあてるとより繊維の奥のにおいまでとり除くことができます。芳香消臭剤をシュッと吹きかけるのも簡単な方法。(松延さん)



Q.12
形をくずさない保管方法は?


A.ハンガーは使わず、服を分ける
『また着るかご』を自分で作り、そこで保管すれば、洗濯済みの服とまざらなくて便利です。ハンガーは1日ぐらいならいいのですが、ずっとかけていると、形くずれの原因になります!

そのせいで伸びてしまったニットの丈詰めのご依頼が多数あります。もったいないです!(植木さん)

A.重量のある厚手は下側に保管
スプレーやブラッシングで日々のケアをしたら、軽く畳んで通気性のよいところに置いておくのがオススメ。何枚か重ねる場合は、重量のある厚手のものを下にして。

畳みジワが気になる場合は、着る前にスチームするか、蒸気の残った浴室に短時間かけておくとキレイになります。(下岡さん)



Q.13
汗ジミ・黄ばみをつくらないためには?


A.インナーの着用がマスト
汗ジミなどを防ぐには肌着を着用することが一番。手洗いできるのであれば、柔軟剤で仕上げておくと生地の表面をコーティングするのでシミになりにくいですよ。(松延さん)

A.ついてしまったら洗濯前に部分ケア
ついてしまった汗ジミは洗濯前の部分ケアで落とすことを心がけて。せっけんをぬらしてシミ部分につけ、そのあとニット用洗剤で全体を洗濯。

頑固な汚れはお湯を使うと落ちやすいですが、ニットに「熱いお湯」は厳禁! ぬらしたあとレンジで温めた蒸しタオルで挟むように黄ばみや汗ジミ部分を温めると、汚れ落としの効果が高まります。(下岡さん)

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