白いTシャツか、黒いTシャツか。デニムで着くずすか、デニムを飾るか。1つのスタイリングを仕上げるまでに繰り返されている選択の数々。好きなものの範囲内なら、迷う・くらべる・めぐらせる時間もまた楽しい。夏のオシャレをまだまだ楽しみきるための、コーディネートづくりのアイディア集。
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001.ラフなのにラクしない「カジュアルな正装」
いい意味の矛盾を含んだ、ラクな素材できちんと装う理想的なバランス。たとえばソフトなリネンをセットアップで決め込む方法で。
インナーは省く。もしくは水着?
セットアップのまじめさにまどわされないユーモアな発想
気楽に過ごしたいけれど、手を抜きたいわけではないどっちつかずの気分を埋めてくれるやさしい素材のセットアップ。タンクのようにベスト1枚で、ジャケットの下にブラトップだけで。インナーを自由にとらえてさらに脱力を。
002.短いようで意外と長い夏だから
甘デザインのワンピースを1枚で。まだまだ暑い日が続くこれから、カジュアルに・簡単に日常でドレスアップを楽しめるデザインを。
黒を言い訳に。ピンクで素直に。
どちらとも甘いドレスを楽しむための明確な理由
シックなモノトーンか、ガーリーなピンクか。同じデザインのドレスなのにまとったときの気分も合わせる小物も大きく変わる、色の力をあらためて実感。
003.いくつあっても困らない「迷いがいのある使える服」
スエットやTシャツなど夏だけに限らず「使えること」が保証された服は、選べる数だけ可能性が広がることも。似たものどうしの中でコレという1つに出会うプロセスも楽しい。
1つに決められないなら自由に重ねて「どれもいい」という結論を
「無地アパレルブランド」としてシンプル好きに支持される「ユナイテッドアスレ」。色やサイズの微差で選べる、ユニホームのようなラインアップが特徴。ちょっと勇気のいる色など、「試したい気持ち」をあと押ししてくれるリーズナブルなプライスもうれしい。
004.「デニムにつられて」メンズライク
メンズのように無骨なデニムのイメージに沿って、さらなるカジュアルダウンを。素っ気ないタンクやビーチサンダルでそぎ落とした「デニムらしさ」で気分転換。
アースカラーで配色もドライに。タフを貫くデニムの醍醐味
タンク1枚と無骨なデニム。オーバーサイズのジャケットの抜け感が唯一の隙として作用。
005.「デニムを飾って」レディライク
かわいい色も甘いディテールも。デニムは「許容してくれる服」だから、遠慮なくガーリーに振り切るのも1つの手。ビスチェなど慣れない甘さも試せる好機。
なつかしいハイウエストデニムと波長の合うレトロなカラフル
キャッチーなボーダーもピンクのシューズも。デニムで引き算できるから同時に使える。
006.黒Tありきで「あどけなく」
メンズライクなイメージが強い、ベーシックな黒Tシャツ。発色のいいフレームのサングラスにシルバーネイルで輝きを足して、プレイフルにアレンジ。
プレーンな黒だから生きてくる鮮やかな目元と指先のきらめき
透明感のあるイエローフレームならポップになりすぎない。
007.白Tありきで「大人っぽく」
そのままにするにはカジュアルすぎる白Tシャツ。シックなサングラスとクリーンなネイルを上乗せし、色を使わずして目を引く大人のバランスに操作。
白いネイルとグレーのフレーム。黒を使わないやさしいモノトーン
白Tに黒いフレームのサングラスだとやや強い。黒に近くて黒にはないソフトな印象が手に入る、透過性のあるグレーの選択。
008.「色を効かせて・色をおさえて」シンプル以上に
ハイテンションな色も、ナチュラルな色も。どちらも夏らしさから選ばれた色み。そんな好みが異なる2人のバケーションを想定し、旅支度をプランニング。
「渋いカラフル」「オーガニックな配色」
(右)リネントップスやニット小物など、ナチュラルな風合いをダイレクトに感じられるベージュやブラウンで統一。あいまいなトーンの中ではクリアな白スカートがさし色になりうる。 (左)濃厚なオレンジを連想させるニット。同素材のスカーフをヘアアクセにして、配色からかもし出されるレトロな雰囲気をさらに強化。
009.足さずに「ひねって」もう一度
飽きたら使い道にひねりを加えて、新たな「1つ」と向き合う提案。たとえば正統派のパールネックレス。飾るのは首だけじゃない。ラフに結び目に巻きつけ、ヘアアクセとして再稼働。
ヘアに飾って首元にも飾る。
王道こそルールにしばられない上品な遊びを
結び目を隠すようにヘアに巻きつけた新発想。もともと2本組のセットになったパールなら、使い方でハズしても統一感のある品のよさを実感できる。
010.迷いに決着をつけるなら「すべてがある」黒と白で
結局落ち着くことを理由に、困ったときはこの2色にゆだねれば間違いない。少しの甘さも大胆なボリュームも、印象をそぎ落としてくれるから。
ガーリー・コンサバ・カジュアルも。落ち着く配色でミスマッチを回避
細身のスカートも黒白配色の中ならどこかモード。ジャンプスーツを腰までおろし、ひねるようにウエストマークで重みをそなえた計算づくのバランス感。思い切ったアレンジでも主張しすぎないから、試したいことはこの2色に落とし込むのが正解。
Composition&Text_GISELe