2人のスタイリストがそろって指名「あるようで中々ないから」つい手にとる「このブランドのデニム」

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流行に左右されず、何年もそばに置いておきたいベーシックなアイテムこそ、こだわって選びたい。多くの服に触れてきたスタイリストならではのコメントとともに、それぞれの「とっておき」を聞きました。


【STYLIST MEMBERS】
(岩田槙子さん)モードなのにきちんと感もある、バランスのとれたコーディネートに支持が多数。 (塚田綾子さん)大人も試したくなる個性と遊びのあるアイテム選びを得意とし、デニム軸のカジュアルスタイルが人気。

毎年買う・チェックする「シルエットが秀逸なObladaのデニム」


季節がめぐってくるたび買い足すもの、ベーシックなデニムを探すブランドを聞き込みしたところ、2名のスタイリストが同じブランドを指名。あるようでなかったサイジングや加工感など。スタイリストが「これは!」と目をつけたアイテムをピックアップしてお届けします。



【TSUKADA’s SELECT】

ムードもしっかり味わえる絶妙な丈感


デニムジャケット 59,180円/Oblada(シンチ) 「Obladaの服がすごく好き。どれもスタンダードなのに、ルーズなサイズとわずかなシルエットの差によって特別感が生まれます。形に惹かれてGジャンを買いました!」(スタイリスト・塚田綾子さん)



古着のようにずるっと穿けるカーヴィーライン



黒デニムパンツ 29,920円/Oblada(シンチ) 90年代のスケータースタイルをイメージしたルーズなシルエットの黒デニム。アクセントにもなる大きめのバックポケットで後ろ姿も抜かりなく。背面のウエストにゴムが入っており、着脱が簡単。



【IWATA’s SELECT】

あえてヴィンテージに寄せた名作


デニムパンツ 39,600円/Oblada(シンチ) シンゾーンでクリエイティブディレクターを20年務めた染谷真太郎氏が2022年に設立。ヴィンテージデニムなどから着想を得た緻密な加工感に注目。




【STYLING】

デニムパンツは着回し。白スエット 21,780円/Oblada(シンチ) シューズ 33,000円/ピッピシック(RHC ロンハーマン) 中に着たTシャツ/スタイリスト私物


ブランドのアイコンモデルに、高度なUSED加工をほどこした「1938 VINTAGE」。通常は生地がねじれない加工をするところ、ヴィンテージっぽさを出すためあえてそのまま使用。あたりや丈にいたるまで考えられた1本。



デニムを盛り上げる飾りつけ「obladaの小物」


デニムがよりよく見える飾り方を知っているのもデニムブランドならでは。ヴィンテージ感のあるデニムをそれとなくクラシカルに・カジュアルに引き立てる小物を2点ピックアップ。



「Iラインを強化するために」

サスペンダー 18,480円/Oblada(シンチ) 「ワイドボトムをはくときに、縦のラインを強調する目的でサスペンダーを。薄色のサスペンダーをシャツやニットの上からさりげなくつけたいです」(スタイリスト・岩田槙子さん)



【STYLING】

シンプルなワンツーに奥行きを生む淡色サスペンダー


 
ライトブルーデニムパンツ 26,400円/レッドカード トーキョー × レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) レイヤードシアートップス 22,000円/PRANK PROJECT(プランクプロジェクト 青山店) イヤリング 12,600円/アビステ サスペンダー 18,480円/Oblada(シンチ) バッグ 81,400円/DEMELLIER、サンダル 49,500円/DI GAIA(ともにトゥモローランド) 


シアーなロンTにも浮かずにアクセントとなる、オフホワイトのサスペンダーをセット。差し色にもなるレザー部分の明るいベージュがラフなデニムスタイルにささいな品を添える。



カジュアルさがちょうどいいサンドカラー

ブルーオーバーオール 48,400円/CURRENTAGE(メルローズ) ベージュカーディガン 43,780円、キャップ 7,920円/ともにOblada(シンチ) ベージュバッグ 36,300円/VASIC(ヴァジックジャパン) ベージュパンプス 53,900円/PELLICO(ebure GINZA SIX店) 


デニムのサロペットで存在感は十分だから、羽織りやパンプス、キャップはすべてひかえめなベージュで統一。なじみいいだけでなく、キレイな方向に落ち着かせられるから、カジュアル感の強いデニムと好相性。



「選ぶ理由がある」デニムの優秀作


普遍的なぶん、種類も数も多岐にわたるデニム。そこで、数あるデニムからお気に入りの1本を決断できる、迷いを断ち切るための“口実”をお届けします!



「ヘルシーな女性らしさ」を求めるなら

ブルーデニムパンツ(別注) 18,150円/ローラス フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) チャコールグレートップス 30,800円/BACCA(ビー エディション ニュウマン新宿店) サンダル 48,400円/LAURENCE(ザ・グランドインク)


ヒップをキュッと上げてくれるハイライズ。ヒザ上までは脚線に沿うようにフィットしながらも、ヒザ下からは程よくゆとりを持たせた、脚をまっすぐに見せる絶妙な細身シルエット。どんな色のトップスにも合わせやすく、カジュアルにも、キレイめにも柔軟に対応する浅く色落ちしすぎていない色味。



「ダメージデニム」を求めるなら

ブルーダメージデニムパンツ 18,700円/THINGS THAT MATTER 白ロンT 13,200円/martinique(マルティニーク ルミネ横浜) 白ツイードベスト 121,000円/デパリエ(デパリエ 伊勢丹新宿店) 黒バッグ44,000円/VASIC(ヴァジックジャパン) 黒ローファー 16,390円/Ade Vivre 


新定番として定着しつつある、クラシックなツイードと身近なデニムのコンビネーション。デニムにいっそうのダメージ感を求めるとテイストの違いが明確に。ツイードもそでのないベストで面積をせばめつつ清楚な白なら、古めかしく見えずに本格的一歩手前の仕上がりへ。



「動ける細身」を求めるなら

アイボリーシャツブルゾン 53,900円/ロンハーマン タートルネックトップス8,800円/マカフィー(トゥモローランド) ニットベアトップス25,300円/enrica デニムパンツ 25,300円/RHC(RHC ロンハーマン) ピアス 14,300円/ラブ・エージェイ(ZUTTOHOLIC)カチューシャ 16,500円/アレクサンドル ドゥ パリ(アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店 バッグ 42,900円/VASIC(ヴァジックジャパン) パンプス 36,300円/デ・プレ(デ・プレ)



80’sをイメージし、あえてざらっとした風合いを出したあせた黒。真っ黒よりも表情が生まれ、ぴったりしていても奥行きのある見た目に。ストレッチの効いたデニムはしゃがめて走れるやわらかさ。



「今っぽいセットアップ」を求めるなら

インディゴショートデニムジャケット 48,400円、インディゴデニムパンツ 37,400円/ともにネイル(エストネーショングランフロント大阪店) 


潔く短くしたジャケットと、ハイウエストかつ股下を深くとったパンツのセット。上下で着れば、簡単に愛嬌があるのにスタイリッシュ。濃紺かつワイドすぎない幅感だから、カジュアル感を抑えて着られるのもうれしいポイント。丈やフォルムは新鮮だけど、クセもなくシンプルで着回しにも長けたセット。



「色あせないスタンダード」を求めるなら

リーバイス®別注デニムパンツ 15,400円/SLOBE IENA(スローブ イエナ 自由が丘店) イエローシャツ 25,300円/KANEMASA PHIL.(カネマサ トウキョウ オフィス) 黒フラットシューズ 40,700円/チェンバー(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)


そもそもメンズモデルだったものを、レディース用にアレンジ。フレアといってもすその広がりもひかえめで合わせやすい。通常のヒザより上の位置でシルエットを切り替えることで、ひざ下もいっそう長く見える。レングスは2タイプから選択可能。



オシャレな人はどこが違う?
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