この先のオシャレ事情を入手すべく、2025年春夏のランウェイをチェック。中でもマネしやすくて今からでもとり入れられるバッグとシューズにしぼり、注目したい形や使い方など、最旬トピックスをお届け。
(TOPICS)
1.スタイリストが気になる「最旬テクニック」
2.新傾向は「っぽい、のような」これからのシューズ
3.「ココが変わった」バッグの新常識
4.足元の「隙間を埋める」実例集
「スタイリストが気になった」2025SSトピックス
コレクションをひととおり見たスタイリストがこぼした言葉のなかに、これからのワードローブづくりに生かせるヒントがありそう。GISELeスタイリストイチの小物好き、塚田綾子さんの目に留まったルックをコメントつきでご紹介。
【スタイリスト・塚田綾子さん】小物の素材や色づかいで遊びを効かせる提案が得意。ベーシックな装いに色や小物でさりげなくアクセントを加える絶妙なバランス感覚。
上質だから生きる遊び心



「ハイブランドだけど愛らしさのある、そのギャップが魅力。ハート型や、子ども用のプールバッグとリュックを彷彿させるキャッチーなものに惹かれました」(塚田さん)
新発想の「柄ON柄」

「パンツのセットアップと同柄のチェーンバッグを合わせていて、実はサンダルまで同じ。淡色のためアクの強さが軽減され、かわいくまとまっていて新鮮なルック」(塚田さん)
目を引くクラシカルな“カクカク”

「カドが美しい正統派な形もステキ。ゴールドのとめ具が目立ちクラシカルな印象で、スタイリングの整え役になってくれそう。気分が継続中の水色が好みです」(塚田さん)
イチオシのグレーソックス

「私のスタイリングに欠かせないのがグレーのソックス。どんな色のシューズともなじんで抜け感を出せます。ミュウミュウのレトロな足元を見て、そのよさを再認識」(塚田さん)
ガーリーブーム到来


「最近はリボンがたれた大きなシュシュを購入し、“バレエコア”も気になり中。甲を飾るレースアップシューズは、メリージェーンのような感覚ではくのがオススメ」(塚田さん)
【SHOES 1】
つま先に知性を宿す「白のスクエア」
はき心地良好なフラット&ローヒールが増加傾向の中でも、マークしておきたいのは白のスクエアトゥ。アルマーニやジルサンダーのようにつま先に向かって細く伸びた形なら、パンプス感覚ではくことができ、ストラップも効いて女性らしいモードに着地。ロエベやボッテガのマニッシュなローファータイプは、濃色のワイドパンツからのぞかせてハンサムに。
EMPORIO ARMANI

抜け感を得ながらエレガンスを保てるドレスをつまんだようなデザイン。ゴールドのクリップモチーフが目を引く飾り気として、リラックスした装いを高めてくれる。
JIL SANDER

つやっとした黒の太ヒールが適度に主張し、力感を調整。ソックス次第で一見白黒スニーカーや白ブーツ的にも見せられる、パンプスらしくないホールド感が特徴のフォルム。
LOEWE

全体的に高さを低く仕立てた、いつものローファーより少しくだけて見えるデザイン。履き込んだスニーカーのようなルックスで。引き締まる白レザーの中でも親しみやすく。
BOTTEGA VENETA

ドレッシーになりすぎず、きりっと見せられるカドのあるスクエアフォルム。ブランドならではの甲デザインが、ベーシックな色でも埋もれず目を引くアクセントに。
【SHOES 2】
「オープントゥ」はひかえめが気分?
オープントゥの足元が多く見られた中でも、目を引いたのはサンダルとパンプスの中間的な、つま先が少しだけあいたシューズ。
Acne Studios

ロングノーズかつ、かかとがせり出した構築的なシルエットがキャッチー。細身なのに鋭く見えない独特な形状。
MIU MIU

たくみなソックスづかいがきわ立ったミュウミュウは、甲を半分だけおおってカジュアルダウン。わずかな肌感の微差がこれまでのクローズトゥと一線を画す絶妙な抜け感バランスに。
【SHOES 3】
フラットシューズが「ブーツに進化」
スニーカーやローファーが、ロングブーツとなって美脚を強調。これから履く機会の増えるミニ丈ボトムやスリットの深いロングスカートを新鮮に見違えさせる。
GUCCI

ローファーブーツで肌をセーブしたスカートスタイルを提案。フィット感のある筒に細身のローファーデザインで、まろやかなブラウンでも糖度ひかえめ。
EMPORIO ARMANI

ブーツでも涼やかなレースアップ。旬のロープロファイルで、ボリューム感なくすっきりとした見た目につながる。
DIOR

スポーツ要素が盛り込まれたモノトーンでコレクションを統一したディオールからは、ラインが映えるスニーカーブーツが登場。
【SHOES 4】
カジュアルダウンに「トングサンダル」が最適
春夏はセンシュアルなハズしとなるトングサンダルが活躍しそう。さっぱりしながらアクセサリー感覚で遊べる、くどくないデザインが各ブランドからラインアップ。
MIU MIU

「プチバトー」とコラボした白Tをまとった無垢な装いに、つま先のないカラーソックスで遊びを。
TOD’S

マスキュリンなワントーンを赤で活気づけ。ソールのブラックのおかげでリゾート感なくモダンな印象に。
PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI

華奢なアンクルストラップつきで装いの女性らしさは維持。ほぼ素足のようなミニマムデザインが素足のヘルシーさを引き立てる。