スタイリストに聞いた「シンプルだけど少し違う」大人のロゴT「選び方」

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シンプルな装いに一点投入すると気分転換になるロゴやプリントは、“なつかしさ”を基準にすると合わせやすいアイテムが集まってくる。古着を愛するスタイリスト・樋口かほりさんの「古着屋にありそう」な選びに注目。


【担当スタイリスト・樋口かほりさん】
ベーシックなアイテムを軸としながら、女性らしい小ワザを効かせたスタイリングが大人気。忙しく動きまわる日々をオシャレに過ごせる、リアリティのあるアイテム選びに定評。

1.子どもっぽく見えない「キャラ・ロゴトップスの新作」

キャッチーなキャラクターやロゴも「柄の1つ」として解釈。あのころを思い出させてくれるもの、かすれた配色、くたっとした素材感など。経年変化を感じられる、味のあるものを選べば幼さが和らぎ、大人に似合うバランスに。活躍頻度が高くなるこれからにそなえて要チェック。



(SPORTY)
「昔ながらのブランドロゴ」

小さくても効きがいい計算された配置・色み・フォントの3拍子

グレーロゴTシャツ 9,900円/NEWYOURS×Ocean Pacific(ソフトハイフン) 黒レザースカート 25,300円/マカフィー(トゥモローランド) イヤリング 9,720円/アビステ 


スポーツブランドのTシャツも、実際の古着屋ではよく見かけるアイテム。サーフカルチャーを代表するブランド「オーシャンパシフィック」は、疾走感あふれるグラフィカルなロゴが特徴で、スタイリングのアクセントに。ベースの杢グレーもメンズっぽいゆるさ。




(CHARACTER)
「バックプリントを味方にキャラTを」

お茶目なトム&ジェリーを繊細なネックレスで着飾って

オフ白バックプリントスエット 7,975円/フリークス ストア(フリークス ストア渋谷) アイボリー×ブラウンボーダーニットパンツ 25,300円/PHEENY 白ロングパールネックレス 48,400円、ゴールドミックスチェーンネックレス 49,500円/ともにリラ(リラ/スピック&スパン ルミネ有楽町店) 


キャラクターアイテムは、第一印象に直結しない背中側で着ると簡単。後ろに長くたらしたゴールドチェーンとミニパールの重ねづけで、エレガントな要素を。




(NEON)
「アクセ感覚で使えるネオンカラー」

ベージュになじみつつ映えるネオンイエローがさわやか

ベージュロゴTシャツ(メンズ) 15,950円/blurhmsROOTSTOCK(ワンダリズム) ベージュサテンフレアスカート 22,000円/プラージュ(プラージュ 代官山店) サングラス 16,500円/STATUS ANXIETY.(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 


強い日差しによく似合う、きりっと冴えたネオンカラー。ベージュにイエロー文字の同色系なら、目立ちすぎず使い勝手も良好。スカートもベージュでワントーンに。ほのかなツヤで洗練度もプラス。




(COLORFUL)
「あせた色どうしでカラーミックス」

当時のロックな空気感がよみがえるカラーづかいが新鮮

ライトブルーロゴTシャツ 8,250円/BLUESCENTRIC(メイデン・カンパニー) 黒ワイドパンツ(別注) 47,300円/ユニオン ランチ(ロンハーマン) ベルト 75,900円/デアンシェ(S&T) ターバン/スタイリスト私物 


英国のロックスター「デヴィッド・ボウイ」のライブツアーT。何度も洗いをかけたような色あせた風合いが派手色のロゴを着やすくしてくれる。あえてキレイめなパンツに合わせつつも、小物はガチャベルトやターバンでテンションを高く整えて。




2.人気スタイリストが指南「ロゴT選びの目線」

大人のカジュアルスタイルを提案する人気スタイリスト・樋口かほりさんがスタイリングに役立つ、ロゴTの選びと使い方を指南。



【POINT】
□合わせる服を選ばない「ゆるめのサイズ」を選択
□かすれた色みやミニロゴの「ひかえめ」がシンプルな服に合う
□スタイリングには「キレイとカジュアル」どっちもMIX




白をうまく着るための「大きめな黒」

緊張感が出やすい白い服どうしの合わせこそロゴを活用。わかりやすい「大きなロゴを使ったハズし」もシャープな印象の黒であれば、キレイめな服にも合う。モノトーンなら「盛っている感」も出にくいのでおすすめです。(樋口さん)




大人しいトーンがなごむ「小さな鮮やか色」

濃淡のあるグレーを合わせた、あいまいな配色のスパイスとして赤のロゴTを。パッと見で惹かれる赤はインパクトがあるので、小さめのロゴや細身のフォントなど、「ひかえめ」ぐらいがシンプルな服にはちょうどいいと思います。(樋口さん)




大人レトロな「ベージュにロゴ」

甘い服が好きな人にもオススメしたいのが、ベージュベースのマイルドな色みのロゴT。ヴィンテージライクな柄ボトムと合わせれば、上品なレトロルックにまとまる。服を選ばない、大きすぎず、小さすぎない絶妙なロゴもポイント。(樋口さん)




端正なパンツは「後ろ姿」で盛り上げる

きちんとした服がベースの人にとって、テキスタイルTシャツはカジュアルなイメージが強いはず。そこで、バックロゴを後ろ姿で効かせる選択を。前はキレイな印象のまま、辛口モードなスタイリングに更新。(樋口さん)



3.「イメージは白9:黒1」合わせやすいプリントTの選び方

ロゴやフォトプリントをあしらったアイテムを選べば、白1色のもの足りなさを埋める飾り気が誕生。インナーづかいなど、見せる面積をさらにしぼると、カジュアルなTシャツもおのずと大人っぽく変われる。



心地よさを上乗せできる背中に配した開放的なヤシの木プリント

白Tシャツ 5,500円/バルミーデイズ(UTS PR) 肩に巻いた白カーディガン 69,300円/キャッシュアンドバルバ(エグジステンス) 白スカート 28,600円/HER. 白キャップ 3,490円/Gap

フロントの胸元にも小さく筆記体のロゴ入り。肩にニットを巻いたことで、さらりとしたTシャツに適度な重みが足され、風格が宿る。




隙間からのぞく躍動感のあるロゴがフランクな女性像を演出

白ロゴTシャツ 17,600円/サクラ(インターリブ) 白ジャケット 28,600円/MANOF 白パンツ 33,000円/アンデコレイテッド 眼鏡 48,400円/パイン(フォレストパイン・デザインラボ) バッグ 53,900円/ヴァジック(ヴァジックジャパン) スニーカー 19,250円/リプロダクション オブ ファウンド(アイファウンド)

シャープすぎも甘すぎもしない曲線的なドローリングが、白のやさしげな印象をくずさずコーディネートを引き締める。生成りのようなシャツやベージュのようなバッグなど、色合いに差をつけてオール白をリズムよく。



「キレイな服に似合う」ロゴT選び

幼いイメージが先行して、一見キレイめとは少し距離を感じるロゴT。インテリなセットアップに個性をもたらす存在としてとらえれば、魅力が再燃。きちんと感のある装いが可能に。 (掲載したアイテムは現在お取り扱いのない場合がございます。お問い合わせはお控えください)




「キレイな装いを引き立てる」

白ジャケット 41,800円/エルニ(ノーブル 有楽町マルイ店) 白ロゴTシャツ 7,480円/グッドロックスピード(スピック&スパン ルミネ有楽町店) 黒ショートデニムパンツ 16,500円/ROLLA’S(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 時計 7,150円/CASIO CLASSIC(カシオ計算機 お客様相談室) バッグ 6,600円/サンディニスタ(トゥー・ステップ) ソックス 1,790円/ザラ(ザラ カスタマーサービス) パンプス 161,700円/ピエール アルディ(ピエール アルディ 東京)


ニューヨーク市公式ブランド「NYC」とのコラボTシャツ。アーティなレタリングのややかすれた赤は、1枚でヴィンテージライクなムードを引き連れるとともに、適度な量の差し色としても有効。青でもグリーンでもなく赤だから、レディな服装とぶつけてもケンカしない。


【POINT】白ジャケットやミニボトム、ヒール靴。フランクな赤いロゴが1つ入るだけで背伸びしないオシャレへ着地。白の長そでならバングルもしっかり主張し、ゴールドのキレイさを拾い上げてくれる。



「ジャケット+パンツ」とともにロゴTを

緊張感のあるお堅い白にひそませたい大胆な黒の遊び心。端正なショートパンツが、真逆のテンションの間をとりもつ。



重たくない「フレッシュなオレンジ」

白Tシャツ 14,300円/What’z up 原宿 カーキパラシュートパンツ 53,900円/ユニオン ランチ(LITTLE LEAGUE IN C.) 黒パンプス 26,950円/STACCA TO(バロックジャパンリミテッド)


フロント全面に敷いても軽さが出る、ポップな書体のオレンジロゴ。暗色が多くなりがちなメンズライクな服装の抜けづくりとしても重宝。



ジャケットに隠して「ネオンカラー」

ブラウンツイードジャケット 110,000円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ブラウンロゴTシャツ 12,100円/THE SHINZONE(Shinzone 表参道本店) ベージュパンツ 42,900円/カオス(カオス表参道) ゴールド眼鏡 25,300円/Ray-Ban(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) かごバッグ 14,850円/BALIWERKSTÄTTE(ショールーム ロイト) ベージュパンプス 85,800円/マルティニアーノ(サロン アダム エ ロペ)


ピンクとオレンジ、白、グレーなど、多様な色をざっくり編み込んだツイード。太めの糸、数種類の色をミックスした「老けない」ディテールが、カジュアルなプリントTやチノパンと相性のいい秘訣。色あせたようなネオンカラーのTシャツは、まろやかな配色を引き締めるキレとして活躍。



ペールトーンを間のびさせない「濃色ワンポイント」

クリーンに印象づく白パンツには、なじみやすいペールピンクTでかわいげを加算。ヴィンテージ缶バッジのグラフィックをヒントにしたポップなロゴが、愛嬌のある姿へアシスト。同系色の中で濃淡をつければ、淡い色合いでもメリハリがついた見た目に。



おかたいジャケットの隙間を埋める「ファニーなプリントT」

レトロなプリントをあしらったかわいげのある白Tで、ジャケパンスタイルをまじめ手前に。派手すぎないアイキャッチでマニッシュな見た目に親近感をプラス。間からのぞく程度だから真逆のテンションも浮かないハズしに。



ベージュの気品に似合う「目立ちすぎない細イエロー」

細いラインのレタリングなら、目を引く胸元でカラーをとり入れても悪目立ちしない。上品なベージュパンツと同系色のイエローで、真逆のテイストMIXをまとまりよく。ベースのネイビーでスタイリング全体が引き締まるため、全部ゆるいシルエットでもだらしなく見えない。



古着のようなあせたグレーとカラフルなロゴ

グレーロゴTシャツ 6,600円/Ungrid ベースが白だと少しやんちゃな印象が強いカラフルなプリント。トーンが落ち着くグレーだと、コントラストが和らいで“いい味”として効果を発揮。




もたつかない「ピタッとフォルム」

ネイビープリントロゴTシャツ 39,600円/ユハン ワン(エディット フォー ルル) 大胆なプリントも、フィット感のある形ならボーイッシュすぎずレディな印象に。クリーンなネイビー×白の配色もポイント。




「短め丈だから」すっきり見える

ブルーロゴショートTシャツ 4,950円/Ungrid ドロップショルダーに幅広のそで。ゆとりのある形ながら、丈はおへその上くらい。なにと合わせてもだぼつかず、メリハリのある見た目をけん引。




絵になる「CKロゴ」

ロゴTシャツ 9,900円/カルバン・クライン ジーンズ(カルバン・クライン カスタマーサービス) そぎ落とされたデザインに、再び注目が集まるカルバン・クライン。Tシャツ姿に箔がつく。




黒ベースなら「ちょっと辛口」

黒ロゴTシャツ(別注) 11,000円/ノウハウ ジュエリー フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) ハンサムな黒にパープルが映える、ぷっくりとした立体ロゴ。生地の適度な厚みも、きちんと見えの理由。




「主張しすぎない」淡い色み

白ロゴTシャツ 7,150円/ライディングハイ(ジャーナル スタンダード 自由が丘店) くたっとした生地の雰囲気にマッチする、ヴィンテージ風の色ムラ。はっきりしすぎないぶん、似合うアイテムも広め。




せっかくなら「思いきりのいい色」

イエローロゴTシャツ 7,480円/BLUESCENTRIC(メイデン・カンパニー) 目を引く色を選ぶのも、さまになるという意味では選択肢の1つに。色のテンションに合わせたロックTは1枚で着映えを約束。




スポーティに仕立てる「ナンバリング」

白ナンバーロゴTシャツ(別注) 10,890円/チャンピオン(ROSE BUD ルミネエスト新宿店) アクセントになる大きめのプリント。数字以外はシンプルかつ、そでも長めだからやんちゃ感をセーブ。



無地でもかわいい「秘訣は形」
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