タートルニットを上手に着る12の秘訣
重ね着の成否を決めるタートルネック。それに重ねるものも、お互いがシンプルでこそバランスよく仕上がる。上手く使えばもっとオシャレに、よりキレイに見える押さえておきたい使い方の基本を、GISELeスタイリスト、樋口かほりさんが伝授!
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≫定番服でも「今っぽい」スタイリストが使っているテクニック
【スタイリスト:樋口かほりさん】
大人に似合うカジュアルをモットーに、「ベーシック+α」のコーディネートが毎号人気。GISELeの表紙も担当。
TIPS.1
●目立たせずに「なじませる」
コントラストをつけると「頑張っている感」が出やすく、とたんに難しい印象に。「1つの服」に見えるよう意識すれば重みや深みが増し、着たいアイテムを引き立ててくれます(樋口さん)
+SHIRT ONE-PIECE
「クリーンな白をさらに品よく」
「クラシカルなタートルで肌を隠すことで、白の持つ端正さを底上げ。わずかな色の差が、丈の長いワンピにメリハリをつくり、さわやかさをおさえてくれます」(樋口さん)
+V-NECK KNIT
「重ね着前提のVで黒に変化球」
「レイヤード前提の深いVネックには、わずかに透け感のある薄手のタートルをIN。質感に差をつけると、一見シンプルな黒にも動きが出て、鮮度が上がります」(樋口さん)
+LOOSE KNIT
「ルーズなニットのメリハリづくり」
「そのままでも着られるニットに、あえて近い色のタイトなリブをもう1枚。単純に締まって見えるので、見た目はラクなシルエットでも、バランスがとりやすく」(樋口さん)
TIPS.2
●ラフなものには首元で「きちんと感」
スエットやナイロンパーカなどといった、動きやすくて気楽なアイテム。「タートル」というキレイめな要素を足すことで、大人に似合うカジュアルバランスがかないます(樋口さん)
ACCENT OF BEIGE!
「少量のベージュでシックな抜けを」
「ナイロンパーカも、1枚だとまんまボーイッシュになりかねない。首やそでから品のいいベージュをのぞかせて、クラスアップを図って」(樋口さん)
LITTLE BLACK!
「ほっこり感を黒で整えるように」
「ゆるさが魅力のウール素材の厚手シャツは、わかりやすくまじめな黒でボリュームをそれとなく引き算。くずしたシャツの着こなしでも、気品を保てます。シャツと同色のスカートを合わせた、セットアップのような組み合わせなら、黒もいっそう映える。(樋口さん)
NUANCE KHAKI!
「濃度を変えてスエットを大人化」
「色づかいはミニマムにしつつ、ほっそりとしたリブで気になるやぼったさだけをそぎ落とす。そのバランスが、スエットの疲れないまじめさにつながります。細めのパンツで腰から下もすっきりを意識。(樋口さん)