ボリュームのある服にも埋もれず、存在感を放つビッグサイズのバッグ。実用性の高さに加え、大きさ自体がハズしになるため、手間なく抜け感のあるルックスに。形を生かした持ち方や素材のムードにも着目を。 ※( )内の数字はサイズで縦×横×マチ、単位はcmです(編集部調べ)。
「ビッグなバッグの今」
2025 A/Wコレクションでは、クラッチやショルダー、ボストンなど、いろいろな形の大きめバッグを発見。スタイリングに効果的にとり入れるためのヒントを拝借。
Check_01
コーディネートに合わせて「抱える・提げる」
面積を占めるぶん、持ち方が変わるだけで全体の印象にも違いが。
FERRAGAMO

上半身にボリュームを集め、タイトな足元を引き立て。旬のブラウンにキレを加える役割としても、大きな黒は効果的。
FENDI

暗色の服×白のバッグ。小脇に抱えることで反対色にも一体感が出る。派手に浮かないけれど、暗い色に映える白はウエストマークにもひと役。
MIU MIU

厚みのあるバッグを提げると自然と背すじが伸び、風格のある佇まいに。わずかに差をつけた色みの微差も、大きめサイズならしっかり主張してくれる。
Stella McCartney

歩くたびゆれ動くバッグで、お堅い白を活性化。やや着くずしたワイドシルエットのセットアップに似合う、それとないカジュアルダウンができるのもビッグサイズのレザーならでは。
Check_02
「ふわふわ毛並みがアクセント」
盛り上がりを見せるのは、秋冬らしいファーやボア素材。
GUCCI

ブランドアイコンのホースビットも、モンスターのような毛並みをまとって遊び心ある見た目に。細身のミニワンピの緊張感をセーブ。
MSGM

シアートップス、レザースカートにファーバッグと、質感のレイヤードで奥行きをメイク。手元と足元でふわふわをリンクさせ、異素材MIXでも統一感を強化。
MICHAEL KORS

シックな黒のファーで、レザージャケットの強さを緩和。毛足の長いタイプを選ぶことで、エッジの効いたオールブラックがマイルドに。
Check_03
無造作に折りたたんで「演出された適当感」
やわらかい素材は、形を自在に操作できるのが利点。もとの形をあえてくずして持つことで、硬派なレザーもラフな印象にシフト。
GUCCI

目を引くグリーンは、半分に折って色のインパクトを調整。同時にラフな印象も増すから、キレイな色でも気張って見えない。
TOD’S

ざっくりと握ったバッグがストイックなコートの力を抜く。グレー+ベージュのあいまいな配色に強弱が生まれる、持ち方による意外性。
Check_04
お高くとまらない「リアリティのあるクラッチ」
GUCCI

ミニサイズだと物静かで上品。かしこまったイメージのあるクラッチバッグは、日常づかいにも向く実用的なビッグサイズにアップデート。腕に収まりきらないほどのクラッチが等身大のムードをかもし、豪華なファーコートもがんばりすぎず、親近感のあるスタイルに。
Check_05
すっきり見えに効果的な「ロングショルダー」
長いショルダーが視線を縦へと促してくれるため、大きくてももたついて見えない。
VICTORIA BECKHAM

ワンピの華奢なラインは保ちつつ、バッグで立体感を補填。ニットワンピースの心地よさにも浮かないのがショルダーバッグの強み。
VALENTINO

淡い上下のグラデーションをじゃますることなく、細長いショルダーが引き締め役として作用。長いストラップは、ひかえめな装飾性をもたせるのにも好都合なポイント。
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