喪主の5人に1人が「55~59歳」–葬儀費用の平均と喪主年齢の実態データ。

株式会社レイシー
「葬儀はいつか必要になるとわかっていても、具体的な費用や手順を事前に調べている人はほとんどいない」–これが葬儀の現実です。

横浜市を中心に葬儀サービスを展開するはばたきグループは、喪主の年齢分布および葬儀形態別の平均費用に関するデータを公開しました。葬儀は「一生に1~2度しか経験しない」特殊な場面であるにもかかわらず、その実態は広く知られていません。今回のデータが、いつか必ず訪れる「その日」への備えとなれば幸いです。

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【調査概要】
・調査期間:2024年1月~2025年12月
・調査機関:(調査主体):自社調査
・調査対象:自社に依頼された全葬儀案件からランダムに集計
・有効回答数(サンプル数):約2,000件
・調査方法(集計方法、算出方法):期間内の案件情報から集計
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第1章|葬儀費用の実態–形式によって最大63万円の差がある

■ 3つの形式と平均単価
葬儀にかかる費用は、選択する形式によって大きく異なります。

出典:はばたきグループ 2024~2026年集計

■ 各形式の特徴と選ばれる背景
家族葬(平均98万円)
家族や親しい知人など少人数で行う形式です。通夜・告別式の式次第を踏まえながら、参列者を絞ることで一般葬より費用を抑えられます。「身内だけでゆっくり見送りたい」というニーズの高まりから、近年選ばれる機会が増えています。

一日葬(平均81万円)
通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う形式です。遠方からの参列者の宿泊が不要になり、喪主・遺族の体力的・時間的な負担を軽減できます。高齢の遺族が喪主を務めるケースや、参列者が少ない場合に選ばれることが多い形式です。

火葬式(平均35万円)
「直葬」とも呼ばれ、通夜・告別式を行わず火葬のみを行う最もシンプルな形式です。費用を最小限に抑えられる一方、お別れの時間が短くなります。生前に故人自身が希望していたケースや、参列者がごく少数の場合に選ばれます。

■ 「プラン価格」と「実際の支払額」が異なるケースに注意
注意:葬儀社が提示するプラン価格と、最終的な支払額が異なることがあります。特に安置料・ドライアイス費用は別途加算となるケースが多く、待機日数が延びるほど費用が増加します。見積もり時に「プラン価格に何が含まれているか」を必ず確認しましょう。

第2章|喪主になる年齢–データが示す「突然の喪主デビュー」

■ 最多は55~59歳。現役世代の約7割が経験する

出典:はばたきグループ 2024~2026年集計

喪主全体の約55%が50~64歳に集中しており、45~49歳を含めると約68%が現役世代です。

■ なぜ50代が最多なのか
日本人の平均寿命は男性81歳・女性87歳(厚生労働省・2023年)です。現在50代の方の親世代は80~90代に差し掛かる時期であり、逝去が統計的に集中する年代と一致します。また少子化により兄弟姉妹が少ないケースが増えており、「誰が喪主を務めるか」という選択肢が自動的に絞られる傾向も背景にあります。

■ 「初めての喪主」が短期間で対応しなければならないこと
50代の喪主の多くは、仕事・家庭の責任が最も重い時期に葬儀対応が重なります。さらにほとんどの方が初経験であるため、以下をほぼ同時並行で進めることになります。

葬儀そのものの準備と、葬儀後の事務手続きが同時進行で押し寄せるのが、現役世代の喪主が直面する現実です。

第3章|知っておくべき葬儀の構造的な課題–費用が「見積もりより高くなる」理由

■ 都市部で広がる「火葬待機」問題
火葬まで時間がかかる–これは東京・横浜・大阪など人口が集中する都市部で共通して起きている問題です。日本では火葬場の多くが公営であり、市民が比較的低価格で利用できる一方、施設数は人口増加に追いついていないエリアが少なくありません。
特に冬季(12~2月)は気温低下による体調悪化が重なり、死亡数が年間で最も増加する時期です。需要が集中する一方で火葬場の受け入れ枠は変わらないため、ご逝去から火葬まで数日~1週間以上の待機が発生することが都市部では珍しくありません。

■ 待機期間中に発生する「見えないコスト」

待機が1週間に及べば、当初の見積もりに数万~十数万円が上乗せされるケースもあります。「プランの価格で葬儀ができると思っていたのに、最終的に大きく超えた」というのは、こうした構造から生まれる誤解です。

■ 公営施設と民間施設、何が違うのか

どちらを選ぶかは、費用・日程・アクセスのバランスで判断することになります。急な状況のなかで比較検討する余裕はなかなかないため、事前に近隣施設の種類と費用感を把握しておくことが、結果として家族の負担軽減につながります。

第4章|初めての喪主が葬儀社を選ぶ際のチェックポイント

初めて喪主を務める方が葬儀社を選ぶ際に確認しておくべき点を整理します。

まとめ

今回公開したデータは、葬儀に関する以下の現実を示しています。

データが示す3つの現実

1. 喪主の約55%が50~64歳の現役世代。多くが初経験のまま喪主を務めている
2. 葬儀費用は形式によって35万~98万円と幅広く、選択次第で63万円の差が生まれる
3. プラン価格と実費に乖離が生じやすい構造がある。安置料・ドライアイス費が盲点になりやすい

葬儀は「その日が来てから考える」では遅いことが多い場面です。形式・費用・葬儀社の選び方について、家族で話し合うきっかけとして今回のデータをご活用いただければ幸いです。

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