なぜ可愛い?「オシャレな人のまとめ髪」シンプルな服に似合う「ヘアスタイルのつくり方」

ゆるっと結んだり、丁寧に編んでみたり。オシャレのバランスが上手くなるための「ヘアアレンジ」に着目。手間いらずのヘアアクセに加えて、簡単に見違えるアイディアの数々が、いつもの装いにまた新たな表情を与えてくれる。



(TOPICS)
【1】「まとめ髪」がいい理由
【2】ヘアメイクが指南「きれいになれる」ポニーテール
【3】まとめ髪「ついでに飾れる」ヘアアクセサリー
【4】髪も服もオシャレな人に聞いた「ヘアアレンジの裏側」
【5】「なに使ってる?」美容通が選んだヘアプロダクトの名品




【1】「まとめ髪」がいい理由

まずは海外のファッショニスタや憧れのあの人の姿から、「まとめ髪」の利点を分析。なぜ必要なのかを明確にすることで、アレンジのイメージの幅も広がるはず。




ロングアウターや羽織りの重みをそぐために

必要だけど春にはややボリューミィな生地感ゆえに、顔まわりがもたついて見えることもあるコートや羽織り。そんなときは髪をすっきりとまとめることで、重心が引き上がり、厚手の服でスタイルが膨張して見えるのを回避できる。




無骨な服の背面を飾ってくれる

無地のアウターをざっくりと羽織ったとき、気になるのは後ろ姿のもの寂しさ。ラフにまとめたおだんごや、ゆるっと巻いたヘアに、甘口なムード漂うアクセをデコレーションするように飾り立てるのが好バランス。




すそとともにゆれる髪がアクセサリーに

動作のたびに軽やかにゆれる長い服のすそとヘア。単純なひとつ結びも、ランダムにおくれ毛を引き出すとニュアンスが生まれ、計算された抜け感に。毛先はストレートにして、より洗練感を強調するのもいい。




無垢な白ニットにつくりこまない女っぽさ

あどけなさが残るふわふわとした白ニットには、幅の太いターバンをとり入れて、都会的な女性像に更新。ターバンの存在感があるぶん、ヘアは整えすぎずにざっくりとつけることで、ほどよい気品に落ち着く。




首元に重ねた装飾が生きるタイトなおだんご

シャープなVライン、穏やかなクルーネックなど。ときにわかりやすいデザイン以上に人物像を左右する首まわりを、モチーフアクセで飾りつけ。ヘアは「印象をそぎ落とす」ことに徹すると、首まわりの存在感がきわ立つ。




【2】人気ヘアメイクが指南「簡単できれいになれる」ポニーテール

海外SNAPやファッションアイコンの写真から、プロが注目したヘアスタイルをヒアリング。服とのバランス、ヘアアクセサリーの活用術など、すぐにとり入れられそうなテクニックを解説。



ロングヘアのようにリボンも長く

「ラフな装いに低めのポニーってやぼったく見えがちだけど、「リボンを長めにたらすことで、あえてのやぼったさに変換される」から不思議。リボンはカジュアルな服を抜けさせる万能アイテムだから1つ持っておくと便利です」(スガタクマさん・ヘアメイク)



凝ったアクセでラフにまとめて

「デザイン性のあるえり元とか紫のリボンとか。オシャレに気を使っている感じなのに、髪の毛はつくり込んでいないというギャップがかわいい」(木部明美さん・ヘアメイク)



ブローチ感覚でずらしてバレッタ

「ふつうはゴムを隠すようにバレッタをつけるけど、「ゴムからズラしてつけている中途半端さが好き。ゴムを見せるとほどよいラフさが出るから、キレイめなバレッタでもきちんとしすぎないのがいい。黒髪でやる場合は同化するように暗めのゴムとバレッタをチョイスするとバランスがよさそう」(木部明美さん・ヘアメイク)



あどけないシュシュできりっとまとめる

「オールバックだと、シュシュをつけたヘアスタイルがいい。派手なジャケットと、オールバックの強いイメージを甘めのシュシュが中和。結び目に淡さや、かわいらしさを入れてスタイルのつなぎにするのは、撮影現場でもよくとり入れている手法です」(スガタクマさん・ヘアメイク)



あえてきゅっとさせないひと手間

「カトリーヌ・ドヌーヴのオールバックのポニーテールが王道だけど素敵。耳の上と前髪をふくらませてポンパドール風にしているのがかわいいですね。女らしい服を絶妙にカジュアルダウンしている」(木部明美さん・ヘアメイク)



カジュアルにアレンジしがいのある服

「テイストを統一しているより、ヘアと装いがアンバランスだと抜けがあって目を引く。たとえば、キレイめのジャケットにローテールのこの写真。2カ所とめたうえに、ぐるぐるとヘアゴムを巻きつけて、カジュアルに見せているのがポイント。髪と同色だから目立ちすぎないのもいいです」(笹本恭平さん・ヘアメイク)