ランウェイから学ぶ「シルエット」の妙
例年以上に白・黒・グレーがカギを握る今シーズン。定番だからこそ、無難に見えない新しさを身につけたい。’23/24年秋冬のコレクションをウォッチングすると、スタイルの見え方に大きな変化を与える「シルエットの進化」を発見。どうやってそのスタイリングを作るのか、メゾンブランドからアイディアを拝借。
王道アウターは「パワショルで進化」
肩にボリュームを持たせた、パワーショルダーデザインのジャケットやコートが豊作。秋冬に欠かせないアウターに旬のムードを添える、大げさなシルエットに注目したい。
【BOTTEGA VENETA】
幅広の肩幅とビッグカラーが目を引くトレンチ風コート。肩が落ちない設計のため、ボックスシルエットを形成しマニッシュな仕上がりに。
【SAINT LAURENT】
横に広がった肩のシャープなラインが美しい、パワショルジャケット。80年代を想起させる逆三角形のフォルムが、今また新しい。
【GIVENCHY】
鋭いショルダーラインを引き立てるミニマルな仕立て。起毛した表情のある風合いだから、かっちりとした緊張感のある黒に親しみやすさも与えられる。
フーディで立体感を高めて
ニットやパーカといった定番アイテムを用いて、マネしやすいレイヤードスタイルを提案したミュウミュウ。素材の織りまぜ方など、ためになるポイントが満載。
【MIUMIU】
〈右〉黒タートルとグレーコートの間にワントーン明るいグレーのジップパーカを挟み、境界線を強調。ボトムを含め、すべて濃淡に差をつけたのも立体感をつくるカギ。
〈左〉内側のニットからジャケットにかけて、徐々に濃度を薄めたグラデーション配色。ニットの下から白をのぞかせることで、ぼんやりしがちなグレートーンが引き締まる。
(オフランウェイでも”モノトーン”のルックを発見!)
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