2.「役に立つ」小物
たとえばTシャツにデニムやシンプルなボトム。そんな組み合わせもどこかオシャレに見える、さりげない小物使い。とくに変わったモノではないけれど、しっかりとアクセントになりつつも、コーディネートの完成度も上がる小物は?
Tシャツに似合う「小さなニット」

〈左〉ne Quittez pas 〈右〉Freada 「Tシャツにニット小物という意外性だけで新鮮に。とくにシンプルになりがちなTシャツワンピに加えるとスタイリングに深みが増します。ただしロゴなどTシャツ自体がカジュアルだと、幼く見えるので避ける方向で」(樋口さん)
極端なサイズのバッグでハズしたい

〈左〉NO BRAND 〈右〉THE ROW 「ときどきサイズの違和感をスタイリングに活用しますが、なかでもバッグで試すのが簡単。黒のサテンバッグ(右)は携帯と財布が入る程度。白Tと、黒か白のサテンスカートなど、服も素材をそろえるのが好き」(樋口かほりさん)
白T+デニムでもこの1足で安心できる

CHANEL(VINTAGE) 「ラフなスタイリングでもスエードの重みを効かせれば十分“もつ”。白T+白やベージュのパンツに添えてマイルドな配色でまとめるのが気分。軽快に見せたいから、くるぶし丈のパンツに合わせたくなります」(樋口さん)
カジュアルの定番をレザーで更新

〈左〉H&M 〈右〉TKEES 「ビーチサンダルにシュシュといった、これまでもTシャツに合わせがちだったカジュアルな小物をレザーに置きかえ。レジャーではなく、街で気楽に過ごしたいときに、レザーならちょうどいい抜けに」(樋口さん)
ナイキの白スニーカー

「昔からずっとスタイリングでも使っているスニーカー。ビーサンでハズしがちだったワンピースに、今季はスニーカーを合わせたい気分。メンズ寄りのデザインと、モノトーンでシンプルなデザインがお気に入り」(樋口さん)
迷ったら「角のある小さな黒か白」を

〈左〉MANOLO BLAHNIK 〈右〉FENDI 「どちらもカチッとしたフォルムだから、ややゆるめのTシャツと合わせてバランスをとることが多いです。フェンディのバッグ(右)はゴールドも相まってエレガントなので、わざとロゴTとスタイリングすることも」(樋口さん)
フラットシューズは「キレイを保てる」もの

「リラックスしたシルエットやペールトーンのやさしいい印象の服にも好都合なのは、ハイヒールよりも高さのないミュールやビーサン。今のオシャレって「がんばっている感」よりも心地よさのほうが大事だし、気どらないぺたんこがちょうどいいなと思います」(樋口さん)
3.オシャレが上手くなる「シンプルな服の使い方」
樋口さんがよく使う、コーディネートのテクニック。「服と服の相性」を軸にした、明日から使える簡単な方法をご紹介。
「ノースリーブとストール」

素肌の見える面積が増える夏に必要な、カーディガンやシャツなどの薄軽羽織り。さらにもう1つの選択肢としてストールに注目。服と同系色のストールをプラスすれば色っぽさが和らぐだけでなく、デザイントップスのようにも見えて感度も上がります。(樋口さん)
「ジャケットと夏色インナー」

いつもなら白Tをインナーにするところ、明るい色を選ぶだけでジャケットの気分が変わる。わかりやすい夏小物で飾れば、正統派におさまりがちなジャケットにフレッシュさを出せます(樋口さん)
「ツヤのある黒サテンにスエット」

白や黒に比べて、カジュアル度が高くなるグレーのスエット。サテンなど、わかりやすくドレッシーな質感をぶつけることで「キレイなのに親しみやすい」バランスに(樋口さん)
「はおらず穿くようにアレンジ」

ガウンのようにまとえるロングシャツワンピース。まずはふつうにはおって腰から下のボタンだけとめ、上半身は脱いで腰位置でそでを結ぶだけ。即席でデザインスカートのでき上がり(樋口さん)