簡単キレイになれる「髪のコーディネート」 定番トップスも見違える「1つのアクセと1つ結び」


よりアクセサリーが楽しくなってくる季節の到来。思い切りたくさん盛ったり、逆に潔くひとつに絞ったり。服の完成度をいっそう高めるための「ヘアアクセサリー」と人気ヘアメイクたちによる、まとめ髪のテクニックもお見逃しなく。




1.トップスの印象を左右する「ポニーテールの高さ」と「ヘアゴムの有無」

結ぶ位置が高いほどカジュアル、低いと落ち着きがあってクラシカル。高めに結ぶことで目尻が引っぱられるので、表情まで自然とシャープに。髪の質感がウエットかドライか、ヘアゴムを目立たせるかなじませるかでも見え方が変わります。


右のように「ドライヘア+ヘアゴムを見せる」だと無造作感が出るし、中央のように「ウエットヘア+髪を巻きつけてヘアゴムを隠す」アレンジだと、タフな女性像を演出できます(塩沢延之さん・ヘアメイク)




2.シュシュ・リボンで「すっきり見せる」1つ結び

顔まわりをすっきり見せてくれる簡単な1つ結びも、シュシュやリボンとの合わせワザでよりオシャレに。



リッチなシュシュでラフにまとめるだけ

あえてつくりこまず、高めの位置で適当に結んだおだんご。エレガントな要素を含んだシュシュでさっとまとめるだけで、脱力感を上手くセーブ。力の入る予定にも肩ひじ張っているように見えない品のいいおめかしとして。

シュシュ 1,320円/アネモネ(サンポークリエイト) 適当ヘアでもさまになる、上質なベロア素材は、Tシャツやタンクなど軽い服との合わせにも「いい重み」として作用。小粒ゴールドのスタッズつき。




「レザー調のハリ」がシュシュを大人化

ヘアゴムの延長でとり入れられるひかえめなボリュームも長所。なめらかな生地に高級感が漂うから、かわいくなりすぎず品を保てる。デニムスタイルの格上げにうってつけ。

ライトグレーレザー調シュシュ [S] 990円/アネモネ(サンポークリエイト) デニムパンツ 17,380円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) タンクトップ/スタイリスト私物




着こなしをチアフルに彩る夏色のシュシュ

グリーンシュシュ 8,800円/カミング オブ エイジ(RHC ロンハーマン) サングラス 39,820円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) ボーダーカットソー 23,100円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 白スカート 19,910円/uncrave WHITE(uncrave) 大きめのカラーシュシュとクリアフレームのサングラスで、夏を先どり。




存在感大なレトロリボンで1つ結び

リボンヘアゴム 2,200円/ユー バイ スピック&スパン(ユー バイ スピック&スパン ルミネ新宿店) さらりとした微光沢のサテンを使用。下にたれる部分がないからビッグサイズでも甘くなりすぎない。




マドンナのコケティッシュなリボン使い

クイーン・オブ・ポップとたたえられるマドンナ。活動初期の好奇心旺盛でコケティッシュな魅力をあらわすのが、大ぶりのヘアアクセ。サングラスとも相まって、アイコニックなリボンも辛めな仕上げに。




ラフに結んだまとめ髪に

ヘアゴム 3,300円/designsix 大ぶりのサイズ感と上品な色彩。ヘアアクセで小さくピンクをとり入れて、遊び心をさりげなく。




3.「自然な」おくれ毛を出したいならピンやバレッタで飾る

自然なおくれ毛を出したいときは、ゴムよりもゆるさが残るバレッタがオススメ。毛先をワンカールさせたあと、根本から少し離した位置にとめてサイド毛を引き出すことで、計算されたくずしが実現。



「なじみのいい暖色」でレトロなピン

サングラスに使われる素材を使用。ぷっくりとしたフォルムが愛らしいヘアピンは6色展開。髪のトーンに近しい色で試すと、ほどよいワンポイントとして作用する。マーブル模様が季節感を演出。

オレンジマーブルへアピン(2つセット) 880円/アネモネ (サンポークリエイト) カップつきタンクトップ 8,800円/AKTE




プレイフルな髪どめをランダムざし

チアフルなカラーリングや多種多様なかわいいモチーフのアクセサリーを自由に配置。少女のような三つ編みと相まって、シックな黒が地味に映らず、活気のある見た目へ盛り上がる。

ヘアピン(3個セット) 各2,640円/キャセリーニ なつかしさのある印象的な色とモチーフ。




悪目立ちしない華奢な形

バレッタ 各1,870円/GOLDY ツヤっとしたボディの効果によって、ゴムで結ぶよりも抜けが出る。ヘアピンをボリュームアップしたようなデザインだから、大きさの割に悪目立ちしない。




小ぶりなパールでさりげないアクセント

パールヘアピン 16,280円/GISEL B(ZUTTOHOLIC) ミニなサイズだからヘアに飾っても甘くなりすぎない。前髪をタイトにとめればレディなムードに。




2本使いで変化をつけて楽しめる

ホワイトヘアピン2本セット 1,210円/アネモネ(サンポークリエイト) シンプルなヘアにダブルづかいしたい2本セット。




リッチに見えるピンクゴールド

ヘアピン 1,760円/GOLDY ヘアにそっと添えるだけで女性らしさをかもし出すピンクゴールド。




飽きずに使えるシンプルデザイン

20,900円/アレクサンドル ドゥ パリ(アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店) 重ねづけしてもくどく見えない小粒のホワイトパール。




重ねづけしてもくどく見えない小粒のホワイトパール

〈上から〉パールつきピン(大) 30,800円、パールつきピン(小) 18,700円/ともにアレクサンドル ドゥ パリ(アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店) SNAP写真3.のように、重ねづけしてドレスアップがオススメ。同じパールでもネックレスには出せない遊びが。




「レトロなきちんと感」がかなう

クリップ(2.4×5.2・2個セット) 1,980円 髪のサイドやひとつ結びのそばにとめると、知的なムードがかなう。




さりげなく飾れる細いキレイ色

1.バレッタ 各990円/アネモネ(サンポークリエイト) 複数づかいにむく細身。 2.リボンゴム 7,700円/ジェニファー オーレット(RHC ロンハーマン) 甘いリボンこそ、鮮やかカラーでカジュアルに。




4.カチューシャで飾る

最も簡単なヘアアクセだからこそ、選びやイヤーアクセサリーとのセット使いなど「ひと工夫」を。



甘い2つは緊張感のある配色で

組み合わせたのは、カチューシャとハートのピアス。可憐なイメージの2つなのに、凜とした女性像をつくり出すその理由はどちらもモノトーンだから。落ち着いた髪色に映える白を、肌の上で存在感を放つ黒を耳元に。

1.ピアス 2,200円、 2.カチューシャ 1,760円/ともにアネモネ(サンポークリエイト) トップス/スタイリスト私物 立体的な形とクリーンな白がダウンヘアを特別に。メリハリをつけるため選んだピアスの黒が、服の色と合わさってさらにスタイリッシュな面持ちへ。




目立たずに目を引く細い黒と小さなパール

パールつきカチューシャ 7,700円/IRIS47(フーブス) 小さなパールが少量あしらわれた糖度ひかえめな細カチューシャ。アレンジヘアの飾りとしても最適。




ケイト・モスのカチューシャ使い

まとめた髪にざっくりとつけ、シャープな黒トップスの力みを抜くことで、モードな装いを気張らずにまとう「大人の余裕」を漂わせる。




5.インフルエンサーたちに人気の「PRADA」

ピンやクリップを使ったレトロなヘアアレンジ。ファッションウイークのオフランウェイでも高感度なインフルエンサーたちがこぞってつけているのがPRADA。


(Leonie Hanne)クールなグレーコートをはおっていたインフルエンサー、レオニー。ビジューつきのクリップを色違いでレイヤードし、女らしさをプラス。




(Karin Teigl)オンラインマガジンを手がけるオーストリア出身のカリン。赤いトライアングルモチーフのピンを、個性的なトレンチの盛り上げ役として投入。




(Alyssa Coscarelli)フロリダ出身のファッションライター、アリッサ。ホワイトワンピースにブラックのピンを重ねづけして、クラシカルなモノトーンルック仕上げに。




6.ヘアメイクが教える「ヘアアクセで簡単アレンジ」

服の印象を正すため、手軽なヘアをよそ行き風に昇華させるため、などヘアアクセへの期待はさまざま。シンプル好きも使いやすいアレンジのコツとともに紹介。



「ベロアの甘さだけ」で完成度が上がる

同じようなポニーテールでも、ヘアアクセによる光沢を加えることでファッション感が増します。ベロアのリボンは少々ドレッシーになりがち。そこで意識したいのは、毛束を引っぱって毛流れに雑なニュアンスを加えること。ルーズさが出て気張りすぎない見た目に(塩澤延之さん・ヘアメイク)




カジュアルを正す「ルーズなリボン」

ビッグTのマニッシュな空気に寄り添いつつ、整えるために選んだのは幅広のリボンゴム。リボン=淑女なイメージが強いですが、大げさなサイズや左右非対称のものを選べばキレイになりすぎない。デザイン性のあるえり元とかキレイ色のリボンとか「オシャレに気を使っている感じなのに、髪の毛はつくり込んでいないというギャップ」がかわいい(木部明美さん・ヘアメイク)




2箇所にヘアゴム

テイストを統一しているより「ヘアと装いがアンバランスだと抜けがあって目を引く。」たとえばこの、キレイめのジャケットにローテールの写真。「2カ所とめたうえに、ぐるぐるとヘアゴムを巻きつけているカジュアルに見せているのがポイント。」髪と同色だから目立ちすぎないのもいいです(笹本恭平さん・ヘアメイク)




ムードが漂う「ちょっと下」

ふつうに1つで結ぶと首まわりがさみしくなりそうなシンプルトップス。わざと重心を落としてボリュームを出し、後ろ姿にレディなニュアンスを(扇本尚幸さん・ヘアメイク)




ポイントはポンパ風

カトリーヌ・ドヌーヴのオールバックのポニーテールが王道だけどステキ。耳の上と前髪をふくらませてポンパドール風にしているのがかわいいですね。女らしい服を絶妙にカジュアルダウンしている(木部明美さん・ヘアメイク)




うなじが主役のあざとさ

バックオープントップスは、ヘアをおろして遠慮がちにまとうのはもったいない。大胆に背中とうなじを見せ、かえって「強さ」を表現したかったのでおだんごに。オイルやワックスを生えぎわまでしっかりなでつけ、タイトにまとめると隙がありつつも知的な印象に」(小澤麻衣さん・ヘアメイク)