多くの服や小物に触れているスタイリストたちの審美眼にかなったものは? 自分的ルールに基づいた選びのポイントや愛用の理由を聞き込み。 ※( )内の数字はサイズで縦×横×マチ、単位はcmです。
「あったらいい」があるレザートート
小さいのに意外と入る、大きいけど軽い、ストロー素材なのに上品…など、スタイリストたちが選んだのは、バッグに求める希望が詰まった「うれしい矛盾」があるバッグ。
「薄型なのに」おさまりがいい
黒ショルダーバッグ(18.5×16×6.5) 24,200円/PIENI×Graphpaper(グラフペーパー 東京) 「PIENI×Graphpaperの別注。サイドのデザインが特徴的でシンプルな黒にもほどよい遊びが足せる。中がスエード地になっていて汚れにくいのもうれしいポイント」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
「トラッドなのに」おかたくない
茶バッグ(13×20.5×4.5) 34,650円/ケンブリッジサッチェル(オデット エ オディール 新宿店) 「仰々しくなりそうな細部まで凝ったデザインも、トラッドに寄せた正統派だから持ちやすい。どんな服にも合わせるだけでグッドガールな印象へ」(スタイリスト・岩田槙子さん)
「新品なのに」ヴィンテージ風
ショルダーバッグ(20×27×7) 50,600円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店) 「シックなレザーも、金具や表面に味わいが出て、まっさらなのに使いこまれたような、熟練された見た目がまさにドンピシャ。ストラップのアジャスターも細かく調整可能なのがいい」(スタイリスト・船戸唯さん)
「上質なのに」ロープライス
黒ボストンバッグ(30×34×15) 8,580円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 「包容力のある台形ボストンバッグ。端正なフォルムと相まって重さが出やすいから、春夏の軽装に合わせてバランスを調整するのがちょうどいい」(スタイリスト・出口奈津子さん)
「ハンドバッグなのに」モノも意外と入る
ハンドバッグ(22.5×25×13.5) 143,000円/eb.a.gos マチ幅もしっかりあって必要なモノも入るサイズ感。しっかりと厚みのある上質なレザー・籐素材のミックス。スクエアに近いフォルムも相まった、クラシカルなデザインは服を選ばず合わせられて、長く愛用できる逸品。
「トートなのに」装いの主役になりうる存在感
バッグ 58,300円/VASIC(ヴァジックジャパン) 「服より主役になりうるサイズ・色み・ツヤ。ビッグトートは持ち手の長さがポイント。アウターを着た肩に掛けて、ちょうどおさまるくらいの長さを」(高木さん)
「シンプルなのに」飽きがこない名作レザートート
ベージュレザートートバッグL(31×30×14) 34,100円/ヤング&オルセン ザ ドライグッズ ストア(グーニー PR) A4サイズも余裕で入る収納力。シンプルで上質がゆえに、どんな服にも合わせやすく長く活躍してくれる。レザーの品格はそのままに、シボ感と小ぶりの持ち手が、素材とサイズ感の重みを和ませる。
カジュアルだけど上質な「街向きの大きめトート」
心地いい素材感なのにキレイ。大きめなサイズ感だけど上品。スタイリストたちがひと目で惚れて購入した、見た目も可愛く実用性のある、プライス感もちょうどいい名品。
シックな見た目のラフィア素材
かごバッグ(35×54×20) 23,100円/メイド イン マダ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 「ラフな素材をハズしとしてとり入れるのがすごく好き。メルヘンに転びそうだけれど、シックなカラーリングのラフィアなら、色も素材も浮かずに服に合わせやすい」(スタイリスト・船戸唯さん)
街にも向く柔らかいパイル地
トートバッグ(34.5×43×21) 11,000円/ボングスタ(エディット フォー ルル) 「夏はTシャツ+デニムのコンパクトな装いが多いから、バッグでボリュームを。手触りのいい“くたっと”感で、着くずせるのがかわいい。汚れが目立ちやすい白ですが丸洗いできる、というのも大きなメリット」(スタイリスト・樋口かほりさん)
なじみやすい配色のストライプ柄
白×キャメルストライプニットトートバッグ(34×42×12) 13,200円/ヴィスク(S&T) 「主張しやすい太めのストライプは、柔和な白×キャメルの配色で穏やか、かつ上品でどんな服にも合わせやすい。こなれて見えるスムースなニット素材で、大きさの割に軽いところも重宝するポイントです」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
トート以外の「ちょうどいいサイズ感」のレザーバッグ
シンプルな服にも差がつく「縦長・横長」のシンプルなバッグ。見た目はもちろんのこと、収納力にも優れた逸品をピックアップ。
人気バッグブランド・VASICの名作シリーズ
バケツバッグ(19×16×16) 39,600円/VASIC(ヴァジックジャパン) 「あまり大きなバッグはバランスが悪く、かつ小さくても実用性がない。なのでバッグは大きすぎず小さすぎないサイズ感の、肩掛けできるショルダーがベスト」(スタイリスト・岩田槙子さん)
オールマイティな名品
バッグ 63,800円/ブレディ 「このフィッシングバッグ「ARIEL TROUT」はレトロな見た目で、メンズっぽいものを女性が持っているというギャップに惹かれて購入。バニティバッグはリースに行ったときにひとめ惚れして購入」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
シーズンレスで使える黒レザー+ラフィア素材
ブラック×ベージュバッグ(18×14.5×14.5) 35,200円/マッキントッシュ(マッキントッシュ ギンザシックス店) 「服を野暮ったく見せない、横に広がらない筒型だけど収納力も抜群。季節もシーンも、合わせる服も選ばずに使えるシンプルで上質なデザインに惹かれました」(スタイリスト・出口奈津子さん)