靴は服以上に稼働するアイテムだからこそ、1足に求めるアベレージが高まるもの。カジュアルにも振れるし甘さもある、どんなボトムにも合わせやすい、シーンレスで使える…など見た目の可愛さだけじゃない、メリットのある黒のシューズをリストアップ。 ※( )内の数字はヒールの高さで、単位はcmです(編集部調べ)。
黒の中でもとくにいい「稼働率が高い」シューズ
合わせやすい、というだけでなく足元に差がつくシンプルすぎないデザイン。ヒールがなくても脚を短く見せないフォルム、甘めな装飾や、異素材のミックスなども「履き回しのきく」範囲内で選ばれた名品をご紹介。
【1】 「ぺたんこでも脚を短く見せない」パンプス
選びのポイントは甲が浅く・細長い形。つま先の幅も狭めなものならよりシャープな印象に。
メタリックヒールがアクセントに
黒リボンパンプス(1.5) 21,890円/STACCATO(バロックジャパンリミテッド) 大ぶりなリボンでレディに見せかけて、ほどよくモードに振れるメタリックシルバーのヒール。
ボトムを選ばず合わせられるスクエアトゥ
ゴールドモチーフ黒パンプス(2.5) 14,410円/メルモ(モーダ・クレア) 引き締まって見える甲を浅くカットしたモノトーン配色。トゥも細すぎず幅広くもない、どんな服にも合わせやすいオーソドックスなスクエア。
透ける素材とベルベット・レザーのMIX
フラットパンプス(1)33,000円/プリティ・バレリーナ 程よい透け感のあるシースルー素材を使用。つま先はドットのラメが散りばめたベルベット素材。かかと部分はレザーを採用し、甘めなデザインを引き締め。
黒レザーに映える白+シルバーのビジュー
黒×ビジューパンプス(1) 39,600円/PIPPICHIC(ベイジュ) ぺたんこソールでも脚を短く見せない、甲浅タイプ。冷静な黒のレザーにはフラワーのビジューで甘さを加算。
バラを思わせるトゥ
フラットパンプス(2) 16,500円/クムウ_ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) 辛口なポインテッドトゥに、たっぷりとしたレイヤーを加えて上品な印象に。細長く甲が浅めのタイプなら、ローヒールでも足元がすっきり見えてもたつかない。
遊びを効かせたデザインのバレエシューズ
黒キルティングバレエシューズ(1)49,500円/レペット(ルック ブティック事業部) シンプルすぎるとかえってメルヘンに転びそうなバレエシューズ。振り切った色やデザインでハズしとしてとらえると照れずにはける。
【2】 ヒールの高さ「5cm前後」のパンプス
膝下を長く見せ、スタイルをよく見せてくれるだけではなく、歩きやすくて疲れにくく、日常使いに適したのが5cmヒール。「ヒール7・5・3の法則」というものがあり最も日常使いに適したのが5cm。
ほのかに透ける黒のチュール
黒オープントゥチュールパンプス(6) 20,900円/オゥ バニスター(アバハウスインターナショナル オンラインストア) ドレスアップしたい日も、黒のチュールならシックに華やげる。
飾り気のあるパンプス
フリルデザインパンプス(4) 13,200円/ル タロン(ル タロン 有楽町マルイ店) デコラティブなドレープが足元に華やぎを足す。光の当たり方によって黒にもグレーにも転ぶアンニュイカラー。
いろいろと好都合な甲ストラップ
黒ストラップパンプス(4) 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 甲浅パンプスは肌が広く出るからのっぺりしがち。甲ストラップつきなら、肌感を分断できて間のびをおさえつつ、ホールド力も高めるなどいいことずくめ。3本のストラップが間のびしそうな肌感を調和。微光沢が黒の緊張感をほどいてくれる。
【3】 「甲幅が広めの」レザーのバーサンダル
甲をしっかりホールドしてくれる、甲のバーが太めのサンダルは、あらゆるフォルムのボトムとも好相性。つっかけでカジュアルに転びがちなぶん、ほどよい高さのあるヒールで女性らしさも忘れずに。
歩きやすく疲れないアッパーとヒール
黒サンダル(8) 17,600円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) 高めのヒールながら、安定感のある太めのヒールと幅の広いアッパー。今から秋まで長く活躍する足元の軸になる1足。
夏の装いに「ちょうどいい」ボリューム感
黒パデッドクロスサンダル(6.5) 24,200円/LOUNIE 甲をおおい込むほどのボリューミィなパデッドで、かかとが浮かず、歩きやすい。甲部分も先端も程よく肌が出るので、黒でも重く見えず装いのちょうどいい引き締め役に。
黒の彩度を上げるエメラルドのインソール
黒+グリーンソールサンダル(5) 39,600円/ロランス(ザ・グランドインク) 隙間からのぞくドレス感のあるカラーがモードな雰囲気を印象づけ。高さがなくてもイメージをレディに寄せられる。シェイプの効いた細ヒール。
【4】モノトーン+透ける素材のサンダル
メッシュやクリアの透け感も黒ベースを選べば、浮かれることなく品のいい肌見せを可能に。幅広も先細も形を問わずに切れ味を残しつつ力みをオフ。
安定感を兼ねるスリムな甲深
黒シアーサンダル(1) 20,900円/2.718(ガリャルダガランテ 青山店) 肌感をキープしつつ足ムレしないメッシュが季節をリード。
つやっぽくも冷静な黒のメッシュ
メッシュリボンサンダル(7) 5,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ピンヒールのクールさをなごませるリボンの限定的な甘さでシックな愛嬌を獲得。
バレエシューズをブラッシュアップ
レースアップシアーサンダル 22,000円/TODAYFUL(Life’s 代官山店) 編み上げる紐がシアーとともに素肌を飾る。
メッシュならではのすぎない清涼感
スクエアメッシュサンダル(4.5) 16,500円/ル・ベルニ(キャセリーニ) 締まりすぎずラフすぎない黒の最適解。
ヒールレスでも脚を短く見せない先細・細長い形
PVC切り替えサンダル(0.5) 31,900円/PIPPICHIC(ベイジュ) わずかに開いたつま先からネイルカラーをのぞかせても印象的。
【4】 ミュールは「シンプル以上」のデザインを
かかとが無い分、抜けが出て黒でも軽く見えるミュール。ごくシンプルなデザインもいいけれど、落ち着いて見えて、肌感の出る黒のミュールなら装飾的なデザインも主張しすぎない。
3つの甘さも黒と肌の抜け感で甘すぎない
ミュール(2) 34,100円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店) リボン・ドット・シースルー。甘さを印象づけるディティールも大人っぽい仕上がり。甲は浅めで肌感の出るミュールなら、ヒールじゃなくても脚を短く見せない。
ミュールなら装飾も過度にならない
黒チェーンデザインミュール(1) 47,300円/プリティ・バレリーナ(F.E.N.) 甘い装飾やグリッターなど、ドレッシーなデザインも過度にならないのは、かかとが抜けたミュールだからこそ。スタイリッシュな黒を飾るチェーンベルト。甘い服に合わせてスパイス的にはける辛口デザイン。
大ぶりなリボンも黒なら大人っぽく
黒エナメル×ベロアリボンミュール(5.5) 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 大ぶりなベロアリボンを甘く転ばせない鋭いポインテッドトゥと艶加工。
かかとも浮かないブーツ「のようなミュール」
黒エナメルポインテッドミュール(4.5) 16,500円/ル・ベルニ(キャセリーニ) 足先まですらりとした細身のフォルムでスタイルアップを促す。黒の重厚感を光沢で調整。
アクセントにちょうどいいゼブラ柄
ゼブラ×ベロアストラップシューズ(2) 14,300円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店) 透け感とベロアを組み合わせた素材。インパクトのあるゼブラ柄は軽やかな素材で主張をおさえて。
ファーのMIXで夏の装いを新鮮に
黒×ファーソールミュール(6) 14,900円/CHARLES & KEITH(CHARLES & KEITH JAPAN) ファーのふちどりであいたかかとのもの足りなさを補うぬくもりを。
【5】 甘めや薄手・ワイドシルエットのボトムに合うローファー
フレアやワイドシルエット、レースやリネンなどの軽く薄手の素材のボトムを穿くときに、好相性なのは「ボリューム感のある」シューズ。そこで起用したいのが、きちんと感も兼ね備えた、黒のレザーローファー。
「太めヒールで歩きやすい」スタイル良く見えるローファー
黒ビジューバックルローファー(6) 24,970円/JILL STUART(モーダクレア) 適度な光沢感と甲のサイドにリボンモチーフをあしらった、ドレッシーなローファー。高さ6cmでも、脚を安定させ、歩きやすいチャンキーヒールを採用。意外性のあるデザインというだけでなく、スタイルUP、合わせやすさの3拍子がそろった実用性にも優れた1足。
スマートに振れる甲浅タイプ
黒タッセルローファー(1.5) 22,990円/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア) 甲部分を大きく削ぎ、肌が見える面積を増やしつつ、フォルムは細長く仕上げることで、フラットソールでも脚を短く見せない設計。無地の黒に小ぶりのタッセルがアクセントに。
パンプスよりも辛口なローファー
黒ポインテッドローファー(4) 19,250円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) シーンを選ばず履き回しのきく黒+クセのない端正なフォルム。パンプスのように甘くなく、ローファーよりも女らしい足元を演出。
ワイドパンツやボリュームスカートにぴったり
ローファー 46,200円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店) 「日常的にはける心地よさと、スクエアトゥによるシャープさを兼ねる一足。カドのあるシルエットに加え、ゴールドのバックルもスタイリングの背筋をのばすのにひと役。」(スタイリスト・出口奈津子さん)
ほどよい重厚感で春夏も活躍
ローファー 81,400円/HEREU(ショールーム セッション) 「無骨なレザーから素肌や靴下がのぞくバランスが好きで愛用中。やや厚めのソールによるボリューム感のおかげで幅広ボトムとも合わせやすく、自然とスタイルアップもねらえる。」(スタイリスト・塚田綾子さん)
見た目ローファー・心地サンダル
黒モチーフつきシューズ(4) 53,900円/AKIRANAKA(ハルミ ショールーム) ビットがわりに小さなモチーフをデザイン。特徴的な円柱状のヒールでサイドルックも抜かりなく。
脚を長く見せる甲が浅めのカッティング
黒ビットヒールローファー(5.5) 13,200円/ニカル(ダブルエー) 目立ちすぎず、さりげなく主張する細いビットで足元に飾り気を。甲が浅めのタイプを選ぶことで、脚を長くキレイに見せる効果ものぞめる。
【6】 履き回しのきく「上質で真っ黒」なスニーカー
最後に紹介するのは、きちんと感のある服に合わせても「ハズしすぎない」ちょうどいいバランスに仕上がる、装飾を削いだシンプルな黒スニーカー。
レトロなデッキシューズを忠実に再現
黒キャンバススニーカー 15,950円/REPRODUCTION OF FOUND(アイ ファウンド) 60年代スウェーデン軍のシューズをお手本にした、古き良きデザインがいま新鮮。お堅いスラックスを合わせて履いたり、シンプルなワンピースとのコーディネートにもうってつけ。
ブーツのようなスニーカー
厚底レザースニーカー 39,600円/OAO(OAOサポートセンター) トラッキングシューズのような、重さのある見た目ながら独自のミッドソールを使用し、見た目以上の軽さを実現。フレアスカートやティアードなど甘めなスカートのクールダウンにも適任。
人気のジャーマントレーナーをトレイルソールに乗せ替え
スエード×ナイロン黒スニーカー 25,300円/ノヴェスタ(Shinzone ルミネ新宿店) 不朽の名作「ジャーマントレーナー」にグリップ・クッション性に優れたブランドオリジナルのソールを搭載。立体感のあるデザインで現代風にアップデートしながら、スエードとナイロンのレトロな見た目が同居。ALL黒でもどこかモダンなムードが備わり、マンネリも回避できる。
まるでサンダルのような軽量感
黒スニーカー 25,300円/HOKA®(デッカーズジャパン) クッション性、伸縮性、足を短く見せない厚いソールでも驚くほどの軽さ。すべてに優れた、疲れ知らずの1足。クセのないオールブラックで適度なボリューム感のあるデザインは、スキニーなど細身のパンツやスカートにも、柔らかく揺れるフレアスカートやワンピースにもお似合い。