上手な人ほど知っている「スカートでシンプルだけどキレイ」コーディネートの簡単テクニック


足元もトップスも軽くなる夏は、さまざまなスカートが映える季節。何を穿くかも、どう着るかを考えるのも楽しくなる、これからのスカート選びをナビゲート。見返して参考にできる「スカート上手になれる」コーディネート実例集もあわせてご紹介します。



「新しい」これからのスカート選び

まずは新しいスカート選びをナビゲート。ふんわり広がるフレアシルエットやレースなど。甘い要素があったとしても、気負わずスマートに装える6つのタイプをピックアップ。




【1】 注目のテイストは?

→【スポーティなスカート】

シンプルスタイルも見違える「新しいシンプル」

コンパクトなトップス+ひとクセスカート。まちがいない組み合わせの方程式を軸に、今季はドロストやシャカシャカなど、旬のスポーツテイストを含んだデザインを新投入。スカートのすそをしぼることで、フレアからバルーンに変化。デザイン自体はスポーティでも、マットなハリ素材のおかげで、カジュアルというよりモードな雰囲気に近づける。


ドロストスカート 13,200円/マルゥ ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ カスタマーサービスデスク) ベージュポロニット 5,990円/Gap バッグ 77,000円/MAISON VASIC(ヴァジックジャパン) ショートブーツ 94,600円/ペリーコ(アマン)




【2】 ハンサムなスカートなら?

→【パンツ気分で穿ける・スラックス見えのタイト】

スカートとはいえ辛口が理想の人に

メンズのスーツを思い出す、ライトグレーのタイトスカート。スラックスの後ろポケットを前にもってきたような腰のディテールがアクセント。深い前スリットで、足さばきもパンツさながら。トップスも小物もハズしを加えないことで、芯の強さを感じるエレガントが実現。


グレータイトスカート 29,700円/ドゥーズィエム クラス(DEUXIEME CLASSE 青山店) ブルーシャツ 19,250円、ビスチェ 13,200円/ともにTODAYFUL(Life’s 代官山店) バッグ 92,400円/MAISON VASIC(ヴァジックジャパン) パンプス 49,500円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店)




【3】 手持ち服の「合わせ方」に幅が出るのは?

→ハイウエストの台形ミニ

トップスを選ばずバランスよく見える

コンパクトなトップスをタックINして着ても、定番のビッグシャツやロング丈のシャツワンピースを羽織ったり。ときにはジャケットで甘辛く。スタイリングも考えやすく、いつものトップスや靴の気分転換にもなるミニ。


潔いヒザ上丈+腰位置が上がって見えるハイウエストで、動いてもキレイな台形を維持できる、ふくらみのある中厚手素材。足元はソックス+パンプスやダッドスニーカー、ショートブーツなど、ボリューム感のある靴が好相性。

ミニスカート 47,300円、肩がけしたスエット 29,700円/ともにSEA(エスストア) ボーダートップス 19,800円/KURO(ブルース) ネックレス 4,400円/LAGUNAMOON(LAGUNAMOON ルミネ新宿2) バッグ 10,900円/チャールズ&キース(CHARLES &KEITH JAPAN) シューズ 59,400円/AKIRANAKA(ハルミ ショールーム) ソックス/スタイリスト私物




【4】 マキシ丈なら?

→【揺れ感のある白レースのロングスカート】

「ラフだけど女らしい」オシャレをしたいとき

細かいランダムプリーツをほどこした、小さなドット状のエンブロイダリーレーススカート。古着のようなプリントTシャツ、スポサン+キャップのボーイッシュなアイテムも、やさしく揺れる白レースのスカート1つで、甘さ・辛さのバランスのとれた仕上がりに。


ホワイトスカート 28,600円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ノースリーブトップス 15,180円、巾着バッグ 7,480円/ともにoblada(シンチ) キャップ 7,480円/SEA(エスストア) 手に持ったグレーストール 29,000円/バナナ・リパブリック サンダル 10,500円/チャールズ&キース(CHARLES & KEITH JAPAN)




【5】 ダークカラーのロングなら?

→【大きく広がるロングスカート】

軽やかに見える「動きの出る」スカートを

歩くたびに大きくゆれて、止まると下にストンとキレイに流れる、落ち感のある素材。黒のように見える濃いネイビーは、黒よりも軽く見えて、白との合わせも爽快に。付属のベルトの効果もありウエストにメリハリがうまれ、スタイルアップもかなう。


スカート 61,600円/ebure(ebure GINZA SIX 店) シアーラメ入りトップス 31,900円/ロンハーマン 手に持ったGジャン 24,200円/SeaRoomlynn バッグ 26,400円/Brady(ビショップ) スニーカー 28,600円/クレイ(リーガルコーポレーション)




【6】 Iシルエットのスカートなら?

→【ほっこりしないスレンダーなデニムスカート】

この夏はデニムスカートが復活のきざし

選びたいのはワイドなデニムパンツのように、まっすぐなIシルエット。深く入った前スリットは重くなりがちなロング丈に抜けを出しつつ、動きやすさもカバー。どこかなつかしいライトブルー、白レースやスカーフアレンジして、ジェーン・バーキンのように。


デニムスカート 29,700円/エイチ ビューティー&ユース レースシャツ 82,500円/ボウト タンクトップ 7,150円/ローラス(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 頭に巻いたスカーフ 9,990円/シーオール(ジャーナル スタンダード 自由が丘店) ベルト 4,500円/LAGUNAMOON (LAGUNAMOON ルミネ新宿2) バッグ 22,000円/MAISON VASIC(ヴァジックジャパン) ローファー 81,400円/HEREU(ショールーム セッション)




合わせ方に悩まなくなる「スカート上手になれる法則」

簡単だけど細かなところで差が出る、スカートの着こなし。シンプルだけどオシャレに、そして華やいで見える選び方や組み合わせ方。その「細部」にフォーカス。



「コンパクト&フレアの形の中で」キレイな色を

そもそもシルエットのバランスがとれている組み合わせの中で、着たい色を起用すれば浮きにくく、違和感も出ない。キレイな色も選びたいのは、黒との合わせも強く見えない「濃く深みのある」色み。色みによっては少し気恥ずかしい「かわいい」ピンクも、濃く深いオーキッドピンクで大人っぽく。




極端に短く+極端に長く

華奢な白と揺れる黒。トップスはビスチェのような丈感のクロシェニット。繊細なキャミソールに、ダイナミックなフレアスカートというドレッシーなかけ合わせも、レトロなニュアンスをもつクロシェのおかげで抑揚を保ちつつトーンダウン。キレイになるほどハードルが上がる白のイメージを塗りかえて、黒との関係も新たに。




普通のトップスがさまになる「迫力のあるボリュームAライン

肌が出るベーシックな黒タンクやキャミソールこそ、スカートは大胆なフレアで飾るぐらいがちょうどいい。サスペンダーをあえて片方落とした適当感で甘さを回避。ショートブーツによる「隙のなさ」も有効。




カラーサテンは「ミントカラー」を

カラースカートは、ブルーやグリーンなど、涼しげなミントカラー+カジュアルなトップスも女性らしく仕上がる、サテン素材がおすすめ。黒とのコントラストもマイルドに見える、穏やかな発色と上品なとろみ。シンプルな着こなしでも目を引く存在感。




シンプルな黒も瞬時に華やぐ

カラーボトムは、コントラストがつきやすい黒、色味によってはのっぺりとして見えがちな白トップス、両方に合う色を選ぶのが正解。派手じゃないのに埋もれない。黒の着映えをスカートで実現。




白Tをエレガントに仕立てる「柔らかな色・素材のツヤ感」

シンプルでも女っぽさを十分語れるニュアンスカラーのサテンスカート。とろみがかった潤いのある質感や、ツヤ感のあるボトムは乾いた質感のトップスと好相性。




スカートのフリしてパンツ」の選び方

一見スカートのような脚さばきのいいフレアパンツは、今シーズン豊富にリリースされている主役アイテムのひとつ。シルエットはルーズに、ウエストはベルトつきや、シャーリングを施したものなど、キュッと絞られたようなデザインを追加したものをセレクトすることで、見た目の腰位置UPも約束。




装飾スカートはワンピースのようなイメージで組み合わせを

甘めな装飾スカートは、ごくシンプルに自作のワンピース感覚でコーディネート。すっきり腕を出したコンパクトなトップスをタックインすれば、スカートの構築的なデザインも引き立ち、さらなるスタイルアップ効果も実感できる。




シックな色のワントーンでフィット&フレアワンピースのように

密着度の高いリブカーディガンとボリュームスカートを同じ黒でつなげば、ワンピースのようないでたちに。2枚=1枚のように見せたことで、ギャップのある小物づかいもより生きてくる。




ラフなトップス&靴と「地面ギリギリのドレスライクな丈」

せっかくなら脚も長く見せられる、地面スレスレの丈を。ウエストがゴムで身長に合わせて調整できる、誰でも理想の丈に調整できるものがベスト。夏にあえてのニットという重みが、シンプルな白Tの飾りにも。




優雅な広がりの美しさを助長

プリーツスカートのレディな広がりを引き立たせるコンパクトトップス。上はブラウン、下はベージュという同系色の抑揚はロングボトムを軽やかに見せ、上質なシンプルへ導く。




オールシーズンで使える黒サテンのロングプリーツ

カジュアルMIXにも好都合なドレッシーなプリーツ。コンパクトなトップスをタックインして美しいAラインシルエットを生かす、あるいはオーバーサイズの、カジュアルなトップス&アウターとの合わせも、キレイをキープするのに好都合なサテン素材。




深みをもたらすテラコッタ系の赤

赤+黒の強さのある配色も、渋さのある色みの赤なら落ち着いた仕上がりに。重めな黒ボトムも、スリットやノースリの肌感で抜けを出してバランスよく。




「秋色」で見慣れた装いを新鮮に

たとえばマスタードカラー。素材もニットを採用して、服自体は肌感のある夏服。白スカートの軽やかさはキープしつつ、そのこっくりとした色味で引き締まった表情に。




夏こそ「涼しいニットONニット」

主役はクロシェニットのロングスカート。目の詰まったミラノリブのニットタンクで潔く肌感を出しつつ、ボトムはほのかに透けるクロシェニットで程よい重みを。 簡単にバランスよく見える「上は軽く・下は重め」+「上は短く・下は長く」の2法則をとり入れて、シンプルな装いをスタイルよくアップデート。




正統派のビッグシャツ+Iシルエットスカート

レディなIシルエットスカートには、メンズ服ならではのサイズ感を生かしたシャツをON。脚線やヒップラインを上手に隠しつつ、バランスもとれた装いに。




「乾いた色」のベージュスカート

夏に合うベージュは黄色味をおさえた、涼しげにも見えるサンドベージュがおすすめ。肩がけもニットではなく「スエットの肩がけ」も白Tと波長が合う。




メンズっぽさのMIXは黒のタイトスカートを軸に

ロングスカートが全盛の今、あえてヒザ丈で、ラインのキレイなタック入りタイトスカートを投入。Tシャツなどラフなトップスとの合わせも、キュッと細いウエストに女っぽさが宿る。




鮮烈な色は「小さな黒」でコントラストを効かせて

ハードなコントラストのオレンジ+黒の配色に、肌見せの抜けが作用して強さをセーブ。ペプラムスカートの甘いひとクセにも手が届く。




くびれから下をごまかす」広がりのいいAライン

難しいテクニックを要さず、腰から下をすっぽり隠したいなら広がるロングスカートで近道を。黒トップスなど、上半身をわかりやすくミニマルにまとめれば、視線を上へと誘導できる。




白は軽い色だから「重みのあるタイプ」を

だんだん薄く、心地よさを求めがちなトップスをバランスよく支えるのは、腰から下の重量感。その主役・フレアスカートはウエストからすそにかけて、生地にたっぷりと広がりを持たせることで、優美なシルエットに迫力が加算。




薄く軽やかなスカートと好相性なニットを起用

リネンやレース、サテンなど夏スカートに合わせたいトップスバリエの1つに起用したいのが、ケーブル編みのサマーニット。親しみのあるTシャツの「T」の形は保ったまま、品行方正なケーブルニットへスイッチ。コンパクトなフォルムをいいことに、タックINして着方さえも行儀よく。




硬派な黒はシルエットで変化を

カッコよくもあり、愛嬌もある。多彩な表情を見せるシックな黒の立体スカート。プレーンなトップスにとって頼もしい、丸みのあるバルーンシルエット。特徴的なフォルムとパリッとした素材によって単純な着こなしでもモードに変貌。そのぶん配色は「守り」に入るのが得策。




ボリュームスカートと短め丈のベスト

ボリューム感のあるボトムをはじめ、柄や色のボトムを上手くまとめ、さらに見慣れた定番ボトムとの合わせも見違える。1枚でコーディネートに多くの利点をもたらす、辛口なベストならではのデザインと、コンパクトなシルエット。




ウエストが締まったロングフレアスカート

キュッと締まったウエストから、なだらかに広がるロングスカート。Tシャツはもちろん、ラフなトップスもタックインして着ればおのずとスタイルバランスも整い、ゆれ感のある形も黒に躍動感を与えてくれる。




上下ゆるめのワントーンに抑揚をもたらす「素材感の違い」

たとえばとろみ素材のスカートと、ドライなリネンシャツ。上下どちらもゆるく、色も同じ。そんなスタイリングに、さりげなくメリハリをつけるのは「上下の素材感の違い」。さらに上はメンズライク、下はレディという上下のテイストの違いにより、必然的に調和のとれた仕上がりに。ゆったりめのシルエットも、ビターなブラウンなら落ち着いた印象をキープ。