使えるスニーカーは? オシャレな人が「履き続けてきた」名品コレクション


ファッション好きな人たちが愛用しているアイテムは? 長年の思いがつまった一生モノから、あるとうれしい名脇役まで。人気スタイリストやディレクター、インフルエンサーまで、センスのいい人たちが愛用し続けている小物を聞き込み調査。


(CONTENTS)
1.オシャレな人たちの「スニーカーコレクション」
2.スタイリストが「履き続けてきた」スニーカー
3.センスのいい人たちの「買ってよかった」白と黒の名品



オシャレな人たちの「偏愛スニーカー」コレクション

失敗しない色選びや、スタイリングにとり入れるときのルールなど。スニーカー好きが選んだコレクションの数々をのぞき見。



ハズしで使うハイテクが中心

萩原美緒さん(AMAN PR

スニーカー選びの基準は直感で惹かれるかどうか。(右)NIKEのSHOX TLはハイテクなのにスマート。(左)New Balanceの1906Rは一見難しそうなネオンカラーですが、トップスと色をリンクすると案外とり入れやすいです。




見慣れたモデルをカラー違いで

manaさん

つい色違いで集めてしまうadidas Originalsのスニーカー。とくにお気に入りは、リフレクター仕様のシューレースや、ボルドー&部分的なツヤで革靴のように上品にはける、(写真左2段目)SAMBA OG ALWAYTH。


ソックス込みでスニーカーを選ぶ

AKANEさん(靴下屋ショップスタッフ

ローテクの日は長めのくつ下をたるませてこなれ感を出したり、ハイテクの日はタイトな靴下で足首を細く見せたり。その日にはくスニーカーのフォルムに合わせて、ソックスもかえるのがマイルールです。




黒い服になじむ色を集めがち

04:木下沙理菜さん/emmi デザイナー

(写真右)ビッグジャケットと黒デニムが私的定番スタイル。こういう太めのパンツの存在に負けないボリュームのある形が好きです。黒の服を着ることが多いので、足元だけ浮かないようにだいたい黒系を選びがち。


スタイリストが「履き続けてきた」スニーカー

動きまわる仕事ゆえに、スニーカーの稼働率が高いGISELeのスタイリストたちに、最近の足元事情を取材。変わらず好きな形、今したい合わせ方など、プロの視点が失敗しない選びのカギに。



ソールは厚くボリュームのあるタイプを

NIKEの「エア ジョーダン 6」のゴアテックス仕様のモデルが今お気に入り。とくにキャミワンピースなどヌーディな服と足元のボリュームの対比をバランスよく楽しめる1足です」(スタイリスト・岩田槙子さん/シンプルな中にどこかモードな雰囲気をまとったスタイリングに定評あり。身長150cm弱で服や小物選びの際はスタイルバランスを最重視)




パンプス感覚で使える細身のデザイン

デニムやハーフパンツなどカジュアルなボトムをはくときほどスニーカー合わせに悩むことが多い。なので、ポインテッドトゥパンプス感覚でキレイめにはける、「THE ROW」の先が細い形は唯一無二の存在。白は何色のバッグでも合うので、コーディネートがしやすいです。(渡邉恵子さん/品がいいのに親しみやすいスタイリングで人気。着心地と実用性を兼ねた着回しのきく服選びのセンスにも定評)




スニーカーは「ボリュームのない形」が好み

「このComme des Garçonsの白スニーカーはムダなデザインがなく、いい意味で本当に普通。ずっと飽きもこない毎年、毎シーズン履き続けている最も頼れる1足です。フルレングスのボトムからのぞく程度の、「主役にならない」バランスが好きなので、基本ソールが薄いローテクばかり。


なかでもマニッシュな雰囲気ではける、白か黒が気分。レトロなワンピースなど服と靴のテンションをズラして着たいです。(スタイリスト・樋口かほりさん/毎号表紙も担当するGISELeの看板スタイリスト。大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が)

「モノトーンは1足必須。アディダス オリジナルズのサッカーシューズのようなデザインの1足は、黒にも白ボトムにもぴったり似合う。白のラインもアクセントに」(樋口さん)




「クラシック感に惹かれたリーボックの黒。ボリュームもひかえめなので大人っぽく、モードなスタイルにも似合う。個人的には太めな黒パンツと合わせたいです」(樋口さん) スニーカー 13,200円/Reebok タンまで黒でまとめたレザーにロゴはひかえめなゴールドの「クラブ シー」の新作。




「昔からずっとスタイリングでも使っているスニーカー。メンズ寄りのデザインと、モノトーンでシンプルなデザインがお気に入り」(樋口さん)




黒ボトムに合う前提のモノトーン

「スマートなパンツラインをじゃましない、細身のローテク系を集めがち。汚れてもさまになるVANSや、ブーツの延長ではけるALLレザーのAsahiは、カジュアルなボトムと合わせてもエッジが効くため、辛口好きとしては欠かせない」(スタイリスト・船戸 唯さん/カジュアルなのに品よく、キレイめなのに親しみやすい、絶妙なさじ加減のコーディネートで支持を集める。私服はストレスフリーに過ごせる、ゆったりとしたシルエットが好み)




スニーカー上手に見える「3つの簡単なテクニック」

突飛なコーディネートを考える、のではなく、確実にバランスが良く見えるスニーカーコーディネートの基本を人気スタイリスト・樋口かほりさんに取材。ポイントは長い丈感の服、色やテイスト、シルエットをそろえること。




1_ワントーンにカラースニーカー

「キレイめ&シンプルなニット+パンツの黒ワントーンをローテクスニーカーでくずす。定番的な合わせにイエローで遊び心を」(樋口さん)




シックなベロアドレスに映える、エナメル加工の甘くて辛いバイカラー。スニーカーの配色にならって、小物も黒とピンクを分散。




2_「ロゴもラインもない」究極にシンプルな白スニーカー

服を選ばない「細長めの形・余計な装飾が一切ない」白。ときにスニーカーに入っているラインでさえTOO MUCHに見えてくるから、究極にシンプルな白はありがたい存在。メンズライクを装う日こそ、足元は清潔感のある白が好都合。

白スニーカー 11,000円/ムーンスター(ムーンスター カスタマーセンター)

スニーカーが似合うすそ幅に計算された美形な黒。ラフな服が好きだけど、きちんと感も欲しい人におすすめ。ヒールをはいたときもまじめすぎずにゆるさが残せる。黒スラックス 23,100円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店)




3_大きな暗色アウターとカラースニーカー

「ある意味スタイリングいらずともいえる、全身を包み込むオーバーサイズのロングアウター。スニーカーと相性がいいのは、ヒザ上より短めのボトムか、長い羽織りアイテム。タイツの色みもそろえ、色もフォルムも重いトーンに徹すればだいたいのスニーカーはバランスよく仕上がります」(樋口さん)




オシャレ好きたちが愛用する「白と黒」の名品

見た目も使い勝手のよさも。定番色の黒と白の中でも、ファッション好きな人たちが愛用しているアイテムは? 長年の思いがつまった一生モノから、あるとうれしい名脇役まで。人気スタイリストやディレクター、インフルエンサーまで、センスのいい人たちが愛用し続けている「とっておきの白黒」を聞き込み調査。




①Haruka Sugiura
インフルエンサー @sugihar518

人生の節目に寄り添う革小物

1.JILSANDERの名刺入れは、新卒入社のタイミングで購入。ムダがそぎ落とされたボディと、女性らしいゴールドの刻印の組み合わせにひとめボレ。目にするたびに初心に戻れるアイテムです。 2.Jalan Sriwiivaの革靴はつま先にかけて細くなる形がスマート。ボトムを選ばないから、週3ではいてしまうほど活躍中。




②Hoco Tanaka
SLOBE IENA マネージャー/MD @mmmyymn

「ミニマムな女っぽさ」

1.ふだんパンツ選びに悩みがちな小柄な体型にもぴったりなSLOBE IENAのスティックパンツ。このパンツに、白Tとサングラスを合わせるスタイルは夏の定番の組み合わせ。 2.肩やデコルテを大胆に見せるワンピースは、黒の中から選べばほどよくヘルシー。購入してからしばらくたった今でも、着るたびに高揚感が増します。




③Hazuki Obara
salondakota ディレクター @hazuki_obara

単調を回避する分厚いフレーム

つい集めてしまうギュパールのアイウェア。フランスの眼鏡が着想源のすこしクセのあるデザインで、顔の形にフィットするサイズ感がお気に入り。その日の気分やファッションに合わせてセレクトしていて、「なんだかもの足りないな」と感じるときの救世主的存在です。これからの季節はとくにサングラスが重宝しそう。




④Masako Ijichi
革職人 @masako_urbanbobby

こだわりぬいた自作ベルト

ぴったりと合うサイズのベルトを探していたけれど、ないなら作ってしまおうとついに自主制作。生地選びや幅、長さなど、一から設計したベルトはまさに世界にひとつしかない一点モノ。スムースマットな質感の革に、ヴィンテージライクなバックルがどこかモードな印象で、ラフな装いのワンポイントになります。




⑤Hiromi Funabiki
ànukeディレクター @hiromi_funabiki

シンプルを引き締める上質な黒

ワードローブに欠かせない黒のバッグ。シンプルベーシックなものから、遊び心のあるミニバッグまで網羅しています。その中でも「The Row」の大容量のバッグは、機能性も十分ながら、どんな装いにもマッチする万能さ。メンズライクでマニッシュなスタイリングにとり入れると、どこか女性らしい抜けをつくれます。




⑥Mizuka Hasegawa
Plage プレス @mizuka9912

バッグの中も白黒がいい

1.自分の名前をカスタマイズしたJOGGOのお財布。使い込むほど肌になじみ、年々愛着が深まります。毎日目にするものは、意図せずともモノトーンしばりに。 2.Plageのshort topsは肌見せが多くなる夏のマストアイテム。女性らしい華奢なストラップに直線的なラインのインナーは、シアー素材のトップスとも相性抜群。




⑦Yuri Totsuka
CINCH プレス @yuri_tsk

古着を理由に自在な遊び

一期一会の出会いを大切にしているUSEDのロゴT。ふだんベーシックなボトムが多いぶん、ややインパクトがあるものを選びがち。車や人などのモチーフや派手なカラーが使われているキャッチーなデザインも、白黒ベースなら案外主張が強すぎない。INして着ることを見込んでL~XLのオーバーサイズから選ぶのが定番です。




⑧Midori Kamieda
フリーランスPR(@midori_ueeda)

ムードを自在に操れる3WAY

BRAND:Archivepke Series:Shell teen bag Type:3WAY BACKPACK


「コロンとした形のレザーリュックは、背負うほかに肩がけやハンドル持ちなど、さまざまなバリエーションで楽しめます。ミニマムなルックスで、リュックとして持ったときに幼くならないところもお気に入り。“モノトーンのミニ”が私的定番なので、こんなバッグは何個あっても困りません(笑)」(上枝さん)




⑨Ayaka Jigen
SELECT by BAYCREWSスタッフ(@aya.is__ap)

定番に逃げない思いきり

BRAND:JIL SANDER Series:GOJI BAMBOO Type:HANDBAG


「お店でとり扱っている多くのバッグの中でも、やっぱり好きなのがシンプルながらもデザイン性のあるJIL SANDER。いつもと違う雰囲気に挑戦したかったので思いきって明るい色を新調しました。エクリュカラーは装いを華やかにしてくれるので、夏にかけて出番が多くなりそう」(自見さん)