「黒だからいい」 スタイリスト6人が買った「普通すぎない」オシャレな黒


スタイリストのショッピング計画

ひと足早く、秋冬アイテムを吟味してきたGISELeのスタイリストたちが、「今から着たいもの」を調査。定番の服から遊びの効いた小物まで、ショッピング計画に役立つトピックをお届けします。



【STYLIST MEMBERS】
(渡邊恵子さん) 実用性とスタイルアップを兼ねた服選びに定評。 (樋口かほりさん) 「大人に似合うカジュアル」をモットーにしたコーディネートが毎号人気。 (岩田槙子さん) ハンサムなシンプルスタイルが得意。 (塚田綾子さん) 小物の素材や色づかいで遊びを効かせる提案が得意。 (船戸唯さん)メンズライクなムードを、女性らしくとり入れた装いで人気。 (玉木穂香さん)シューズ企画を担当することも多く、足元まで考えられたスタイリングの提案はピカイチ。



【1】
黒で欲しいのは「遊びのある」デザイン

いくつ持っていても欲しくなる、信頼の黒にフォーカス。ほかの色だと少し勇気がいるけれど、黒ならトライできる、高いデザイン性や特徴的な素材のアイテムをセレクト。



a.
サイズで意表をつく超ビッグシルエット

ワイドジャケット 242,000円/ジア スタジオ(ザ・ウォール ショールーム) えりとポケットが、裏地と同一の光沢生地に。ラフな服装の日もさっと肩にかけるだけできちんと見えるジャケットは、ジャストサイズよりも大きめが使いやすいです。(樋口さん)



b.
小さくても存在感のあるキューブ型

ボックスハンドバッグ 77,000円/メゾンヴァジック(トゥモローランド) マグネット式で、本物の箱のようにパタパタと開閉していく過程も楽しいバッグ。服がボリューミィなときは、小ぶりなバッグを持つのが今っぽさのあるバランスだと思います。(樋口さん)



c.
ハードだけど女性らしいライン

レザーパンツ 38,500円/JAKKE(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 丸みのあるコクーンシルエットなので、華奢なサンダルやヒールを合わせてすっきりはきたい。同素材のハーフパンツを実際に持っているほど気に入っています。(渡邉さん)

d.
スポーツブランドを日常づかい

ライン入りジャケット 14,300円/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口) スポーティアイテムが豊作の中、本格的なスポーツブランドも黒なら都会的。前を全部閉めてトップス風にすれば、いつものデニムとローファーに合わせても違和感なし。(船戸さん)



e.
ハンサムに装える花モチーフ

メッシュデザインシャツ 12,100円/ココ ディール 格子状のメッシュ生地にチュールで花模様を施したシャツ。落ち感のあるヴィンテージシャツのようなシルエットのおかげで、甘さがおさえられます。黒インナーを仕込み、カッコよく着たいアイテム。(玉木さん)



f.
大人もはきやすい微光沢ベロア

ベロアワイドパンツ 24,200円/グレーコード(ゲストリスト) つやつやしすぎず、歩くたび上品に輝くので、大人でも抵抗感なくはけます。ウエストはゴムなので着脱がラク。落ち感があってラインもキレイなので、オンオフ問わず着まわしやすそう。(塚田さん)



g.
メンズニットをワンピとして

ビッグサイズニット 59,400円/ダイリク メンズのロングニットは、ワンピースとして着られる丈が魅力。毛羽立ちがなくドライな風合いで、着疲れしないのがいいんです。ほつれたようなすそのダメージデザインを生かし、素足で着たい。(渡邉さん)



h.
スカートとパンツが一体化

スカートパンツ 19,580円/Oblada(シンチ) 伸縮性が高くはき心地抜群。コンパクトなシルエットのため、ゆったりとしたトップスに合わせるのがおすすめ。脚がすっきり見えるぶん、ルーズソックスを重ねるなど、足元アレンジの幅が広がりそう。(岩田さん)



i.
ポップな花柄刺しゅうの「サンバ」

花柄刺しゅうスニーカー 15,400円/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口) 最近のスニーカー選びは、特定のブランドや形より、各々の「好み」優先になっている印象。ちりばめられた小さなブルーの花がかわいくて、目に留まりました。(玉木さん)



j.
照れずに使えるリッチなハート

ハートバックルベルト 24,200円/A VACATION(ノーベルバ) ハート型の主張をおさえた独特な丸みを帯びた形だから、幼く見えない。バックルとは対照的に、ベルトはシンプルな黒レザーなので、合わせを考えすぎずに使えます。(岩田さん)



k.
甘さをつめ込んだカーディガン

前リボントップス 22,000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) ガーリーなペプラムシルエットにベロアの3連リボン。長そで1枚で外出できる貴重な時季だからこそ、トップスのデザインにこだわりたい。(船戸さん)



l.
三角巾型のレースカチューシャ

レースカチューシャ 20,900円/メルマ(ロンハーマン) Tシャツにデニムのようなシンプルな装いにも、つけるだけでレトロムードの漂う1品。左右にたれた長いリボンは前で結んだり、クロスして後ろ側にたらしたり、いろいろなアレンジが可能。(塚田さん)




【2】
スタイリストが惚れこんだ「ほかになくキレイに見える」黒パンツ

スタイル良く見えることは大前提。穿き心地のよさ、動きやすさ、どんな靴も合わせやすく設計されたデザイン…などパンツに求める条件を満たす名品。




「細すぎない」万能なシガレットパンツ

黒シガレットパンツ 16,500円/AKTE スキニーのように脚線が浮き彫りにならず、ストレートよりもスレンダーな足首部分に少しだけゆとりを出したシルエット。「ぴったりしないスキニー感覚で穿ける、絶妙シルエット。見た目を引き締めるスレンダーな形ながら、締めつけることなく脚のラインをまっすぐに見えます」(スタイリスト・渡邊恵子さん)




細部までこだわって作られた完璧な1本

ワイドパンツ 38,500円/チノ(モールド) 「股上が深めで動きやすい。だけどルーズに見えず自然と腰位置も上がって見えて、脚線もキレイに見えるハイウエスト。辛口な雰囲気が漂って、合わせるトップスがシンプルでも高感度な仕上がりに」(スタイリスト・樋口かほりさん)




色も形も穿き心地もベストなデニム

黒デニムパンツ /Oblada(シンチ) 「ルーズなサイズ感と締まったウエスト。ラクに履けて脚線をキレイに見せるカーヴィなシルエット。股上は深めながら、ハイウエストなので脚は自然に長く見えます」(スタイリスト・塚田綾子さん)




特に人気の名作

黒ストレッチオックスパンツ 26,400円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) 「すその内側にあるファスナーを開閉すると、スリット風デザインに変化するLE PHILの中でも特に人気の名作。センタープレスまで入った「ややフレア」シルエット。ヒザより上の位置からゆるやかに広がる形にデザインすることでヒザ下を長く見せる効果も」(スタイリスト・出口奈津子さん)




【3】
スタイリストが買った「欠点のない黒バッグ」

日々、多くのバッグに触れるGISELeスタイリストたちの審美眼にかなうものってどんなもの?自分的ルールに基づいた選びのポイントや愛用の理由を聞き込み取材。 ※( )内の数字はサイズで縦×横×マチ、単位はcmです。



「薄型なのに」おさまりがいい

黒ショルダーバッグ(18.5×16×6.5) 24,200円/PIENI×Graphpaper(グラフペーパー 東京) 「PIENI×Graphpaperの別注。サイドのデザインが特徴的でシンプルな黒にもほどよい遊びが足せる。中がスエード地になっていて汚れにくいのもうれしいポイント」(スタイリスト・渡邉恵子さん)




「新品なのに」ヴィンテージ風

ショルダーバッグ(20×27×7) 50,600円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店) 「シックなレザーも、金具や表面に味わいが出て、まっさらなのに使いこまれたような、熟練された見た目がまさにドンピシャ。ストラップのアジャスターも細かく調整可能なのがいい」(スタイリスト・船戸唯さん)




「黒なのに」地味じゃない

黒スカラップバッグ(10.5×24.5×6) 17,600円/TSURU By MARIKO OIKAWA 端正な見た目をウェービーに縁取り。「黒のバーハンドルで、シンプルなのに美術品のようなたたずまいが唯一無二。肩にかけたときのハンドルが服のデザインの一部になって着こなしにおもしろみが足せそう」(スタイリスト・出口奈津子さん)




「上質なのに」ロープライス

黒ボストンバッグ(30×34×15) 8,580円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 「包容力のある台形ボストンバッグ。端正なフォルムと相まって重さが出やすいから、春夏の軽装に合わせてバランスを調整するのがちょうどいい」(スタイリスト・出口奈津子さん)




「使いやすいのに」ありきたりじゃない

白バッグ 53,900円/VASIC、黒バッグ 92,400円/MAISON VASIC(ともにヴァジックジャパン) オンに適した容量と機能性をそなえながら、ちゃんと個性もあるところが選ぶ理由。キレイめベーシックな格好に、何かワンポイント足したいときに手にとることも多いです(スタイリスト・岩田槙子さん)