幅広い着回しがかなうノーカラーは、羽織るだけで簡単にコーディネートのバランスが整うのも長所。本格的に暖かくなるまでをオシャレに乗り切る着回しのアイディアを、コーディネートの実例でご紹介。
【着回すアウター】
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ジャケットとして、ミニワンピース風に、あるいはトップスのようにも。多くの役割を1着でこなせるアウター。
付属のストールとベルトで多様に変化するミディ丈。首のカーブに沿った正統派なクルーネックのノーカラー。軽いのにあたたかいリバー仕立てなうえにボタンもないからストレスフリー。ドロップショルダーのオーバーサイズで重ね着しやすく、ひざ上丈で見た目もすっきり。
(ハンパな丈感でドレスダウン)
→レースワンピースを日常に
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レースのおめかし感をおさえるようにストールもぐるりとひと巻き
たとえばロングコートとだとフォーマルに傾きがちなレースワンピ。ふだんづかいをしたいなら、そろいすぎないコートの丈でバランスをくずすこと。迫力や特別感をそぎ落とせるのも魅力のひとつ。
黒コートは着まわし。レースワンピース 18,700円/BLACK BY MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) キャップ 4,400円/ニューエラ ピアス 1,980円/mimi33(サンポークリエイト) 長くも短くもない丈に加えてガウンライクでボタンレスなデザインも、気楽なムードづくりに最適。付属ストールをラフに巻いて、顔まわりの甘さを極力おさえて。
(フードが生きるネックラインだから)
→スポーティスタイルも品よくまとまる
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マイルドなグレーの濃淡に効く端正な黒コートのIライン
首元がフラットなため、フードに干渉することなくキレイな立ち上がりをキープ。フォルムはゆったりとしつつも品はそこなわない黒が、スポーティを大人にシフト。
黒コートは着まわし。グレーフーディ 2,990円/GU 中に着たストライプシャツ 19,580円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) グレーウールパンツ 22,000円/アンヌーク(ánuke 新宿LUMINE2店) 白ソックス 1,210円/靴下屋(タビオ) スニーカー 22,000円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室) フーディ×ドロストパンツのやんちゃな上下に黒のノーカラーをON。直球カジュアルに歯止めをかけてくれる。
(ストールをたらしてボリュームづけ)
→冬のカットソーにあたたかなニュアンス
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ボーダー+デニムをモダンな印象に
ストールでつくるショールカラーで首元に動きが誕生。ブルーと白のフランクなボーダーカットソーの気どらなさはそのままに、この時季欲しいぬくもりを加味できる。
黒コートは着まわし。ボーダートップス 15,400円/ルミノア、デニムパンツ 18,700円/ニードバイヘリテージ(ともにゲストリスト) ベルト 10,000円/バナナ・リパブリック ヘアバンド 590円/GU パールピアス 3,300円/アネモネ(サンポークリエイト) バッグ 25,300円/ヴィオラドーロ(ピーチ) 往年の女優、ジーン・セバーグがお手本。ストールも使ったコートで、フランクな雰囲気はそのまま、リッチに仕上げて。
(ゆるやかなフォルムを味方につけて)
→細身ワンピを攻略
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コートでそれとなくおおってタイトなフォルムをまろやかに
ボディラインが出やすい細身のニットワンピース。さりげなく隠したいヒップまわりはおおいながら、すらっとしたスレンダーな見た目はそこなわないコートが適任。
黒コートは着まわし。ニットワンピース 13,200円/アンヌーク(ánuke 新宿LUMINE2店) ヘアバンド 770円、ピアス 3,080円/ともにアネモネ(サンポークリエイト) バッグ 19,800円/パピルス(アイネックス) ソックス 1,100円/タビオ ショートブーツ 45,000円/バナナ・リパブリック デコルテの開きが美しいワンピースにざっくりノーカラーコートを。ゆるやかなAラインで上半身を包んで、ストイックすぎないシルエットに。
(前をしっかりしめればキレイめにも)
→厚手ボトムのやぼったさを都会的に
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ハリのあるコーデュロイに映えるコートの曲線美
ノーカラーコートの特徴のひとつであるきちんと感は、コーデュロイやチノなど、肉厚なボトムを大人っぽく見せるのに有効。ベルトでウエストマークするとさらにエレガント。
黒コートは着まわし。黒スエット 22,000円/STERNBERG(アダストリア) ベージュコーデュロイパンツ 35,200円/HER. フープピアス 2,420円/アネモネ(サンポークリエイト) ミニバッグ 35,000円/バナナ・リパブリック イエローシューズ 12,100円/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿2店) スエットとコーデュロイパンツのカジュアルなかけ合わせに、ノーカラーコートの前を結んでフェミニン要素を。春色小物で華やかに。
(ゆるく羽織ってふくらみを持たせる)
→強い配色にやさしいムードをプラス
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鮮やかな配色をポップに見せないノーカラーの品格
ノーカラーのソフトなデザイン性は、コントラストの強い色合わせにも効果を発揮。前身ごろやシルエットがシンプルだから落ち着きのあるトータルバランスに。
黒コートは着まわし。赤タートルトップス 12,000円、赤ストール 28,000円/ともにバナナ・リパブリック 白スカート 30,800円/HER. サングラス 42,900円/エーシーカーニー(ソスト) 黒バッグ 28,600円/ITTI × styling/ (styling/ ルミネ新宿1店) 黒ショートブーツ 27,500円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) 引き締め効果のある黒アウターの中でも、ひと手間かけて見えるストールつき&すそがなびくノーカラーで、カドのとれた印象に。
(ストールでおおって・ベルトでウエストマーク)
→ミニワンピに見立てて主役に抜擢
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ボリュームとくびれをデザインしてワンピースのように
付属アイテムのストールやベルトによる立体感でシルエットに変化球。ヒップの隠れるミディ丈なら、前をしっかりおおってミニワンピ風に着ることも。足元にインパクトを足せるロングブーツでさらに完成度アップ。
黒コートは着まわし。黒タートルニット 14,300円/IKITSUKE(IKITSUKE笹塚店) グレーショートパンツ 26,400円/アルアバイル ピアス 2,860円/アネモネ(サンポークリエイト) バッグ 40,700円/Archivépke ロングブーツ 39,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)
(コートのえり元にフリルをかぶせて)
→ガーリーなブラウスを大人の甘さへ
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クラシカルな顔まわりで行儀のいいデニムスタイルへ
フリルブラウスをそのまま生かせるのもノーカラーのよさ。マットなウール素材の黒コートならではの落ち着きと引き締め力が効いて糖度がおさえられるから、辛口派にも向くバランスに。
黒コートは着まわし。フリルブラウス 28,600円/ビリティス・ディセッタン(ビリティス) デニムパンツ 23,100円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) パールネックレス 1,540円/アネモネ(サンポークリエイト) 黒バッグ 48,400円/ROH SEOUL 白ソックス 990円/靴下屋(タビオ) ローファー 14,080円/HARUTA スマートなノーカラーが白フリルの甘さをほどよく引き算。品格漂よう小物を選び、フレンチシックに。
(カーディガン感覚でそでをまくって)
→シャツ+中綿ベストのスマート化
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主張ひかえめなノーカラーが重ね着&太めパンツの調整役
シャツにハイネックベスト。タイプの異なる首元レイヤードも最後に羽織るコートがノーカラーなら、ケンカしないですっきりまとまる。重ねる枚数が増えるぶん、手首を見せて抜け感を。
黒コートは着まわし。ベスト 3,990円/GU ブルーシャツ 19,800円/マイカ アンド ディール(MICA & DEAL 恵比寿店) パンツ 42,900円/STERNBERG(アダストリア) 眼鏡 23,100円/ザ ベッドフォードホテル(キングスター) ショートブーツ 31,900円/ブランドストーン(シードコーポレーション) 中綿ベストはそでがないぶん、+コートも容易に。上にボリュームをつけたあたたかさ重視の装いながら、ひざ上丈のおかげで軽やか。
(+ストールでショールカラーのように)
→奥行きをつくってボトムのツヤを引き立てる
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肉厚ニットの上からでももたつかないシルエットの妙
付属のストールを使えば即席のショールコートに変身。リッチな厚みのあるコートに見せて、サテンスカートとの差を明確に。ボリュームが出やすい真冬のコーディネートに光沢感が映える。
黒コートは着まわし。ケーブルニット 39,600円/TODAYFUL(Life’s 代官山店) カーキスカート 40,000円、バッグ 55,000円、ショートブーツ 45,000円/以上バナナ・リパブリック ピアス 4,180円/アネモネ(サンポークリエイト) 厚手でざっくりした編み地の白ニットと落ち感のあるサテンスカートの緩急のある合わせ。たらしたストールの縦ラインも相まって、ニットの膨張見えも自然と防ぐ。小物は黒で統一して、いっそう切れ味よく。
(そでを通さず肩にひっかける)
→ハンサムジャケットのカジュアルダウン
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メンズがお手本の「適当感のある」セットアップ
テーラードに重ねるなら、えりのないアウターが重宝。ガウンのようなデザイン性がかっちりとした印象を和らげてくれて、肩の力の抜けた今っぽいジャケットスタイルがかなう。
黒コートは着まわし。グレージャケット 52,800円/アルアバイル ロゴTシャツ 5,500円/ニードバイヘリテージ(ゲストリスト) グレーパンツ 12,980円/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿2店) ベルト 7,150円、キャップ 6,600円/ともにTODAYFUL(Life’s 代官山店) 眼鏡 39,600円/ワンスリー コンパウンド フレーム(デュアル) ローファー 14,080円/HARUTA ロゴ入りのTシャツやキャップもフランクさに一役。
(同色・異素材のレイヤード)
→タフなレザーをマイルド化
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強さと女性らしさをあわせもつ理想のモノトーンLOOK
さっぱりとした首元から、シャツのえりを出してみる。素材の異なる黒どうしなら、新たなドッキングジャケットとして成立。一辺倒になりがちなコート姿に新鮮味をプラス。
黒コートは着まわし。レザーシャツ 16,940円/SeaRoomlynn タートルカットソー 5,500円/KBF(KBF ルミネエスト新宿店) スカート 50,000円/バナナ・リパブリック サングラス 23,100円/ザ ベッドフォードホテル(キングスター) タイツ 1,210円/靴下屋(タビオ) バレエシューズ 15,400円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) シャツもスカートもレザー。さらにミニというやや高難度なスタイルも、コートでおおえばとっつきやすく。
「服は変えずに印象が変わる」着回しの実例集
服は同じ・上下の服は組み合えずに、着方や小物を変えて、さりげなく印象を変える方法。時間のない朝やコーディネートに悩みたくない日などに役立つ、定番コーディネートのアップデートを計画。
1
タートルネックとワイドデニム
さらにスタイルよく
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→長めビスチェで切り替え位置をいっそう高く
ワイドパンツとシルエットをつなげたビスチェでくびれの位置を目くらまし。胸上から続く縦ラインで、いっそう脚長に。ビスチェのタイトなフォルムによってきちんと感も加味。
細身タートルに変化を
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→質感を変えたタートルを仕込み印象を操作
シアーなイエローを要所からのぞかせた奥行きにつながるカラーブロック。コンパクトさゆえ、上になにかを重ねることが多かった細身のタートル。あえて下に重ねることで、デザインのような一体感のあるレイヤードが完成。さし色が入ったことにより、顔まわりもぱっと明るく華やかに。
上下のシルエットを逆転
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→上をワイドに・下をコンパクトに
「コンパクトな黒+ぶかっとしたデニム」はそのままアイテムを入れかえるだけで鮮度が上昇。ビッグサイズのデニムシャツに、ニットレギンスをセット。脱力感が増したうえにメンズっぽさがおさえられるから、けだるい女らしさへシフト。トレンカタイプなら靴との一体感も図れる。
2
ざっくりニット+デニム
「普通すぎ」の脱却
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→クラシックな飾りを足す
インナーのフリルをのぞかせつつ正統派なレザー小物を散らして細部にも配慮を。タックインしたニットにベルトも加えた着方がきちんと感をあと押し。
「腰から下」の形に変化をつける
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→【スキニーでなくともブーツIN】
長くて細い黒ブーツによってゆるめデニムでもシャープなIラインが誕生。すらりとしたロングブーツによる緊張感で、足元を引き締め。スキニーなどタイトなパンツが定説だったところ、テーパードにすることで太ももにわずかなゆとりが残るから、気楽に見える隙は残せる。
「着る以外」の使いみち
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→【ストールとは違うボリュームをニットで】
デニムONデニムに緩急をつけるための脇役としてニットを活用。Gジャンが再熱している今シーズンは久しぶりにデニムONデニムもあり。とはいえのっぺり感や無骨さが気になるから、ストールよりも表情が出せるニットを巻いて、単調に見えないニュアンスをメイク。