私服もベーシックな色やアイテムが主なのに、さりげなくオシャレ。そんな数々の人気スタイルを作り出している、スタイリストの樋口かほりさん&岩田槇子さんが服を選ぶポイントを聞き出しました!
樋口かほりさん
GISELe表紙のスタイリングも毎号担当。大人に似合うカジュアルをモットーに提案する、きちんと感と抜け感のバランスは絶妙。
岩田槙子さん
樋口さんと同じく、GISELeで毎月多くの企画を担当する看板スタイリスト。旬をいち早くキャッチし、シンプルでリアルなコーディネートに落とし込む。
[樋口かほりさん]
着心地のよいアイテムは
「色と素材でメリハリを」
【1】「白T感覚の」ノーカラーシャツ
樋口さん:毎シーズン、春はあらためて白いシャツを買い足したい。えりがあるとどうしてもお堅く見えちゃうので、Tシャツ感覚でカジュアルに着られるノーカラーを選びます。ゆったりとしたシルエットで前後差があるものや、多少フレアになったシルエットなど、羽織りとしても使えるものをチョイス。
【2】「ルーズなサイズを生かして」ショートパンツ
樋口さん:春夏に欠かせないのがメンズっぽいショートパンツ。丈は中途半端な長さよりも、ショートパンツを穿くならヒザ上丈でスッキリ見せる方が好バランス。半面、シルエットはゆるめで、素材はカジュアルなものを選ぶことで、脚見せの甘さも中和されます。
【3】フラットシューズは「キレイを保てる」もの
樋口さん:リラックスしたシルエットやペールトーンのやさしいい印象の服にも好都合なのは、ハイヒールよりも高さのないミュールやビーサン。今のオシャレって「がんばっている感」よりも心地よさのほうが大事だし、気どらないぺたんこがちょうどいいなと思います。
【4】夏こそ「甘めのワンピ」を1枚でさらりと
樋口さん:重ね着の増える秋冬はシンプルなワンピースのアレンジが主になってくると思いますが、さらっと1枚で、甘いデザインを着るのは春夏オシャレの醍醐味。カジュアル好きが甘めのワンピを選ぶなら、ポイントは足元。先ほどおすすめしたミュールのような「シンプルな黒に合うか」で選べば、ガーリーな1枚も試しやすいバランスに落ち着きます。
【5】「ヴィンテージライクな」ロゴT
樋口さん:上下ワンツーの組み合わせがメインになるこれからは、Tシャツにも種類が欲しい。中でもキレイめなボトムが多い今季は、そのハズし役としても重宝するロゴものはぜひ1枚持っておきたいタイプ。黒やダークブラウンなど、ベースは落ち着いた色を選ぶのがベター。白なら明るすぎない、ちょっと明度を落とした色みも、ヴィンテージっぽいアジが出るのでおすすめです。
【6】柄は「小さく色はひかえめ」
樋口さん:コーディネートの気分転換に最適な柄ボトムも、春夏にこそ試したいアイテム。大人っぽく見せるために選ぶポイントとしては、辛口に見える色で、遠くから見ると一見どんな柄か分からないくらいの小さめな柄を選ぶこと。シンプルなトップスとの合わせでも悪目立ちしにくく、なじみやすくなると思います。