スタイリストに取材 「間違いのないデニム」
ファッションのプロは服のどこを見てどう選ぶのか? とくに選び方で差が出る汎用的なベーシックアイテムこそ、その視点を知りたいところ。今回は毎シーズン「デニムから」ワードローブ作りを始めるというスタイリストたちに取材。「よく穿くデニムに似合う服=出番の多い服」という彼女たちのセオリーをもとに、その軸となる新しいデニム選びの詳細をレポート。
【STYLIST MEMBERS】
(渡邉恵子さん)品がいいのに親しみやすいシンプルスタイルが鉄板。 (樋口かほりさん) 私服も週3回はデニムというフリーク。 (岩田槙子さん)モードなのにきちんと感もある、バランスのとれたスタイリングが得意。 (出口奈津子さん) 好感度の高いカジュアルスタイルを提案。 (塚田綾子さん)ベーシックな装いに、色や小物でさりげなくアクセントを加える絶妙なバランス感覚。 (船戸唯さん) カジュアルなのに品よく、キレイめなのに親しみやすいスタイリングが好評。
丸みのあるシルエット

デニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン 「気分は90’sムード。 ゆったりとしたウエストと丸みを帯びたシルエットが、今また新鮮。リラクシーな穿き心地ながら、腰位置を高く見せる計算されたパターンは、スタイルアップを確約。 ラクしてさまになる1本です」(樋口さん)
デニムカラーのコーデュロイで季節感を投影

ブルーコーデュロイパンツ 39,600円/venit(ハルミ ショールーム 「デニム感覚でぬくもりを纏う。 通年頼れるブルーデニムの面影を、あたたかみのあるコーデュロイにスイッチするだけで、カジュアルな装いにデニムとはまた違った奥行きが生まれる。 この冬まず投資したいのはそんなデニム見えする新たな相棒」(渡邊さん)
キレイめ派でもはける薄手のインディゴ

インディゴデニムパンツ 80,300円/ロンハーマン 「ふだんあまりデニムははかないのですが、これはストレッチ性の高いしなやかな生地。デニムをあまり穿かない人にこそ試してほしい、デニムの領域を超えたキレイめパンツ。 クリーンなインディゴが、いつものスタイルを品良く格上げしてくれる」(岩田さん)
黒デニムだからモードに装える

黒ミディ丈スカート 37,400円/PHEENY 「レトロなミディ丈は黒デニムで辛口に更新するのが正解。 ともすれば甘くなりがちなアイテムも、黒の力強さとデニムのカジュアル感が加わることで、途端にモードな表情に。 アシンメトリーなウエストデザインで、都会的なムードに」(塚田さん)
わずかな遊びを足せるペイントデザイン

デニムパンツ 24,200円/ニードバイヘリテージ(ゲストリスト) 「大人のかわいさが生まれるピンクやグリーンのネオンカラー。ネオンカラーのペイントも、これみよがしではない小ぶりな配置なら、洗練されたアクセント」(樋口さん)
胸下付近までとどくハイウエスト

デニムパンツ 25,300円/レッドカード トーキョー(ゲストリスト) 「胸下まで届くかのような深い股上が、スタイリングの大部分を占めることで、他に多くを語らずとも存在感が際立つ。 潔いほどのハイウエストが、シンプルな着こなしを格上げ」(船戸さん)
まっすぐでキレイな程よいワイド

白デニムパンツ 33,000円/BEIGE,(オンワード樫山 お客様相談室) 「白デニムをカジュアルにはきたい人にオススメなワイドストレート。通常のストレートよりやや筒幅を持たせたワイドすぎない絶妙シルエット。ハイウエストかつ、ヒップ部分の大きなポケットで後ろ姿までキレイに見えます」(樋口さん)
女性らしいカービィな形と色が最高

デニムパンツ 26,400円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) 「かつてマリリン・モンローが愛用したことでも知られる名作の701。ウエストもくびれて見えて、ヒップラインもキレイに見える、細すぎないまっすぐなストレート。深みのあるインディゴが、いつものトップスを格上げします」(渡邉さん)
スタイリストたちにも人気のブルーデニム

デニムパンツ 39,600円/Oblada(シンチ) シンゾーンでクリエイティブディレクターを20年務めた染谷真太郎氏が2022年に設立。ヴィンテージデニムなどから着想を得た緻密な加工感に注目。「アタリやヴィンテージ風の色落ち加減などが絶妙。やや幅を持たせたストレートで、ウエストを少し細く仕立てることで、メリハリの効いた美しいシルエットに」(渡邉さん)
色も形も穿き心地もベストなデニム

黒デニムパンツ 29,920円/Oblada(シンチ) 「ラクとキレイを両立する完璧な黒。 ルーズなムードと、締まったウエスト。相反する要素を両立させたカーヴィなシルエットが、脚線を驚くほど美しく見せる。 股上は深めながら、ハイウエストなので脚は自然に長く見えます」(塚田さん)