【POINT】
ハズしは「キレイをくずさない程度のさじ加減」
品のいい見た目をベースに、どこか1カ所の意外性。コーディネートのバランスを左右する「ほどよさ」のさじ加減に定評のあるGISELeスタイリスト・樋口かほりさんによる、これからの「ハズし」のとらえ方を8つの組み合わせをもとにご紹介。
【1】GRAY SWEAT
「ツヤのあるサテンにグレーのスエット」
白や黒に比べて、カジュアル度が高くなるグレーのスエット。サテンなど、わかりやすくドレッシーな質感をぶつけることで「キレイなのに親しみやすい」バランスに。(樋口さん)
すそをタックインするひと手間で
ビッグスエットのルーズさを軽減
グレースエット 18,800円+税/R JUBILEE(ショールーム セッション) サテンスカート 12,700円+税/AKTE スクエアネックレス 23,000円+税/ivi、コインネックレス 18,000円+税/MARIHA(ともにマルティニーク ルコント ルミネ有楽町) サンダル 16,000円+税/オデット エ オディール(オデット エ オディール 新宿店) ゴールドのジュエリーも高貴な見た目をあと押し。
【2】LOGO PRINT
「ALL白にビッグロゴ」
ゆったりとしたシルエットに加えて、フロントではなく背面にあしらったものなら、ロゴも子どもっぽくなりすぎない。色を極力そぎ落とし、ミニマムな形にまとめれば、さらにスマートに装えます。(樋口さん)
スエットなどロゴトップスを
上から重ねればロゴが見せの分量も微調整できる
白バックロゴTシャツ 14,000円+税/ドゥーズィエム クラス(ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス オモテサンドウ) 肩にかけたスエット 21,000円+税/スタニングルアー(スタニングルアー 新宿店) 白センタープレスパンツ 20,000円+税/マルティニーク(マルティニーク ルコント ルミネ有楽町) リボンつきパンプス(4月発売予定) 22,000円+税/TSURU by Mariko Oikawa 頭につけたリボン/ヘアメイク私物
【3】SWEAT PANTS
「ジャケットありきでスエットパンツ」
今季はシーンレスで使えるような形のいいスエットパンツが豊作。どうしてもラフに傾きがちなアイテムなので、好感度の高い配色になじませ、素材以外はまじめに徹するくらいが簡単です。(樋口さん)
スエットらしからぬ直線ラインで
正統派ルックを更新
ネイビーノーカラージャケット 36,000円+税/ジャーナル スタンダード レサージュ、バングル 19,000円+税、リング 18,000円+税/ともにLADY GREY(以上ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店) 白Tシャツ 11,000円+税/ebure(ebure GINZA SIX店) 白スエットパンツ 4,990円(税込み)/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ピアス 3,500円+税/ラピュイ(キャセリーニ) バッグ 10,000円+税/アダム エ ロペ パンプス 30,000円+税/ピッピシック(RHC ロンハーマン)
【4】NYLON OUTER
「女っぽいのに素材はメンズ」
春先にとり入れたい、ライトな質感が魅力のナイロン素材。スカートを主役にしたスタイルを辛口に寄せるためのアクセントとしてなら、ボーイッシュに見えすぎず、ほどよい遊びとして活躍。(樋口さん)
間にはさんだボーダーが
異なる素材の橋渡し的存在に
ボーダーTシャツ 16,000円+税/RHC(RHC ロンハーマン) 黒ナイロンアウター 8,000円+税/SLY(バロックジャパンリミテッド) 黒スカート 29,000円+税/ロンハーマン サンダル 41,000円+税/エーティーピーアトリエ(カオス横浜) ナイロンでもスマートに見える、コンパクトなサイジング。スカートはエレガントなほどテイストにメリハリがついて効果的。
【5】COLOR ON COLOR
「映える色はセットで使う」
カラーアイテムを着たいときは、同じ色を重ねると着ただけにならず、いい意味で考えられている感が出せます。アンサンブルのように見えることで、品も増す気が。(樋口さん)
ニットとデニム。
シンプルな装いに欲しい風格が誕生
ライトグリーンニット 28,000円+税、肩にかけたニット 39,000円+税/ともにデミリー(サザビーリーグ) デニムパンツ 18,000円+税、手に持ったデニムジャケット 25,000円+税/ともにLevi’s® Authorized Vintage(リーバイ・ストラウス ジャパン) ビーサン 10,000円+税/TKEES(エスケーパーズオンライン) 淡色だけでなく、ヴィヴィッドカラーにも有効なテクニック。
【6】SALOPETTE
「黒ありきで気楽なサロペット」
カジュアル一辺倒だとゆるさが気になるサロペットも、まじめな黒と一緒ならほどよい力の抜き役に。ヒールが似合う細身の形&落ち着いたベージュだと、ぱっと見の印象はエレガント。(樋口さん)
足元のきゃしゃなヒールで
わずかな緊張感を
ベージュリネンオーバーオール 39,000円+税/RHC(RHC ロンハーマン) 黒リブニット 7,000円+税/ユナイテッド トウキョウ(ユナイテッド トウキョウ 渋谷店) 肩にかけたニット 59,000円+税/ATON(ATON AOYAMA) サンダル 32,000円+税/PIPPICHIC(ベイジュ) 落ち感のあるしなやかなリネンなら、デニムやコットンよりも端正な仕上がり。
【7】BIG SHIRT
「シャツのシルエットを変えるだけ」
きちんとしたイメージのある白シャツも、サイズを大きくするだけで余白が生まれ、くずす楽しみが広がります。ボトムは細すぎず太すぎずなもので、メリハリをつけすぎないほうがかえって上品。(樋口さん)
サイズを生かした無造作な着方で
デザインをセルフメイク
白オーバーシャツ 32,000円+税/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ネイビーサスペンダーつきパンツ 13,000円+税/uncrave クラッチバッグ 1,990円(税込み)/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ビーサン 10,000円+税/TKEES(エスケーパーズオンライン) トップスとワンピの中間のような、前後差のある長めの丈も白シャツの親しみやすさに一役。
【8】PRINT TOP
「インナーに派手なもの」
テイストMIXが簡単にできる、かっちりとしたジャケットにキャッチーなプリントTの組み合わせ。白ベージュなど女性らしいニュートラルな配色でまとめると、プリントの派手さを緩和できます。(樋口さん)
洗練度の高い白でつなげば
大胆なハズシも大人を保てる
ライトベージュテーラードジャケット 52,000円+税/BACCA(TOMORROWLAND) 白プリントノースリーブトップス 15,800円+税/ロングビーチ 白ロングスカート 18,000円+税/Jilky サングラス 34,000円+税/BLANC ローファー 14,900円+税/A de Vivre ヴィンテージのようなあせた色みやドライなリネンで味わいが増し、ただのキレイで終わらないスタイルに。
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