人気スタイリストに聞く「選ぶ色と合わせる色」 配色が上手くなるテクニック【7選】

毎号スタイリングの反響の大きさに加え、プレスなど業界にもファンが多数。その理由は、「自分が着るなら?」というリアルな視点と、難しく考えすぎないというスタンス。「リアルを重視するプロ」という立場から発信される人気スタイリスト・樋口かほりさんに聞いた、明日から使える配色7つのアイディアをご紹介。



【イメージは色でつくる】


落ち着いた人、明るい人、クールな人…。「人の印象は、着ている服のデザインよりも、色で左右されることが多い」という樋口さん。ニットなど、主張のない日常着ならなおさら。「こう見られたい」を理由に手にとる色でつくる、6つのスタイリング。


001.DUSTY PINK
【黒好きにおすすめのダスティピンク】


黒など無難な色をよく着る人に向けて、おすすめしたいのがダスティなピンク。典型的なかわいい色は、アイテム自体は気張らないモノをセレクト(樋口さん)


☑ラフなチノパンで淡いピンクとの距離も縮まる。シンプルなニットなど、飾り気のないくすんだピンクなら甘すぎない。

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002.EASY WHITE
【余裕が生まれる疲れない白】


高貴な色の印象を武器に、ラクできる服を選べるチャンス。きちんと見えるセットアップならなおさら。ゆるめのシルエットとなめらかな質感は、まさにラクをさせてくれる服(樋口さん)

☑気だるさがプラスに働く「上下でラクな白」の即効性。何でも受け入れてくれるALL白。ブラウンのファーコートやキャメルのブーツなど、白には「効きすぎない」茶系の合わせがバランス良く仕上げる基本。

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003.NEON COLOR
【黒9割とネオンカラー1割】


最近個人的に気になっている、冬のネオンカラー。重い色が多い冬にはいい気分転換。小物で足す手軽さもいいけれど、落ち着く黒をベースに、インナーで色をさすなど、今の時期ならではのレイヤードもオススメです(樋口さん)

☑ワンピースやコートなどロング丈やワントーンの首もとに差すことから挑戦。顔回りの印象も変わり、オール黒とは違うヘアやメイクのアレンジなど黒を楽しむ幅がまた広がる。

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004
.SOLID GREEN

【赤並みに映えるグリーン】


映える色・目を引く色として赤やイエローなど明るい暖色はもちろんのこと、日ごろ落ち着いた色を好む人は「映える寒色」を。グリーン以外だとロイヤルブルーも個人的におすすめしたい色(樋口さん)

☑鮮やかなのに派手じゃない知的なカラーブロッキング。黒に近いネイビーパンツなら、グリーンを引き立てつつ、無難にもおさまらない配色に。濃紺のデニムにもよく似合う。

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005.NEUTRAL GRAY
【甘くも辛くも見られたくないときのグレー】


いい意味で印象が薄いグレー。そのつかみどころのなさは「テイストにしばられない」よさがあるともとれる。ごくシンプルな上下による、オシャレの小休憩もたまには必要(樋口さん)


☑ワントーン=色をしぼるのも、シンプルに見せる手段の1つ。プレーンなニットとパンツのジェンダーレスな組み合わせは、グレーが持つ「とらわれない」特長とマッチ。ALL黒よりやさしいグレーを軸にすることでカラースニーカーとのコントラストも強くなりすぎない。

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006.MINIMAL RED
【気どらず華があるシンプルな赤】


凝ったコーディネートよりも、それだけで目にとまって逆転できるのがシンプルな赤の強み。ひかえめなデザインどうしなら、重ねることでさらに印象的に(樋口さん)

☑「見た目はひかえめ」だから許される赤と黒のコントラスト。赤どうしのレイヤードはデコルテで抜け感を出して配色の強さも中和。

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007.SIMPLE MONOTONE
【迷ったらモノトーン】


着たい服がわからなくなったとき。色もデザインも抑制することで、新たに着たい服が見えてくることも多いと思います。迷いがバレずにさまになってしまうのも、シックな黒と白だから(樋口さん)

☑シンプルな黒と白を同じ比率で組み合わせただけの明快さ。真逆の配色のインパクトを強めるべく、デザインは極力そぎ落とす。この2色に「足したいもの」として新しい服を考えるのも選択肢の1つ。

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008.STYLING METHOD
【コーディネートする前に…】


もはや無意識にとり入れていることや、あらためて大切にしたいことなど。今の時期に基づいた、樋口さんのスタイリングセオリーとは?

①「冬は肌がほぼおおわれている。言いかえると服でほぼ決まってしまう」だから冬服は着ている人の印象と直結しがち。夏以上に素材の選択肢も多いので、そのぶん印象も広がるはず。

②「流行との距離感はつかず離れず」新しさ=気分転換になるものの「トレンド」という響きに気疲れすることも正直ある。「さりげなく」とり入れるぐらいのマイナーチェンジがちょうどいい。

③「寒い日こそオシャレする」1日の気分は服で決まる。寒い日、雨の日、多忙な日…気分が下がる日こそ服の力を借りたいところ。

④「ヘアメイクもコーディネートの一部」この靴に似合うヘアスタイルは…という撮影現場でのヘア&メイクさんのひと言。服ではなく「靴」。頭から足先までがスタイリング、ということをあらためて実感。

⑤「今の姿を1年後に見てどう思うか」結果シンプルなスタイリングに落ち着くことが多いのは「変わらないよさ」に惹かれるから。理由のない変化は不要という考え方も1つあっていいと思います。


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