【スタイリストのトレンド座談会】ランウェイから選抜した「リアルに使える」テクニック

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 PALE YELLOW 
グレーとベージュに「イエローのさし色」


ベージュのアクセントになりつつ、派手に見えないペールイエローは必見。(出口さん) グレー×イエローが新鮮。バッグだけが浮いてしまいそうなとき、タイツも靴も同色にして足元に色を集約することで、まとまりよく仕上がるところも参考にしたい。(渡邉さん)


SHOES 

「靴下を仕込んで」春を待つ


きゃしゃなミュールと、カジュアルな靴下の合わせがかわいいMIU MIUの足元。ニットスカートなど重たいボトムにはシアーな靴下を、ハーフパンツやワンピースなど肌が見える丈には地厚な靴下を仕込み、バランスを調整しているところも参考になる。(出口さん)


 PATTERN 
レトロな花柄は「黒で落ち着かせる」


1.花柄スカートを黒タイツで隙なく着る。今の時季ならではの重めの着方も好み。(樋口さん) 2.黒×ベージュの大人配色でキャッチーな大花柄というのが新しい。主張の強いブルーボトムを合わせ、柄だけが浮かないように調整するテクも見のがせない。(渡邉さん)

 BLOUSE 
ブラウスは「高級感のある質感」で


レースやフリルなどの「わかりやすい甘さ」が多かった昨年に対し、素材感やシルエットだけで気高さをかなえるミニマルなブラウスが気になる。繊細な光沢とドレープに高級感が漂うブラウスを、辛口なカーゴパンツでクールダウンさせる提案もステキ。(岩田さん)

 BROWN 
ブラウンは「大人な形と素材」に


ドラマティックなワイドシルエットと、首元をキレイに見せるボートネックとの強弱がステキな1枚系。さらっと着られる親しみやすさを持ちながら、ハリと光沢をそなえた素材のおかげで、スポーティなサンダルを合わせてもカジュアルに転びすぎません。(渡邉さん)

 MATERIAL 
シンプルなトップスは「起毛感のある素材」で


LOEWEで気になった起毛感のあるトップス。プレーンなカットソーだとリップを塗ったり髪型に手をかけたりして女度を上げたくなるところ、繊細なけば立ちがドレッシーな表情を演出してくれるおかげで、何も足さなくても顔まわりが華やぐ気がします。(渡邉さん)

 DENIM PANTS 
女らしさを引き寄せる「ルーズなデニム」


1.ずるずるとしたデニムを合わせて、オーバーサイズの白ブラウスの甘さを払ったVALENTINOのバランス感が好み。(岩田さん) 2.極端に太いデニムに目がいきます。カラーパンプスが出回るこれから、こんなふうにデニムのすそから色をちら見せしたい。(樋口さん)

 BEIGE 
ベージュは「肌になじむインナー」として


メインづかいすることの多かったベージュを、脇役でもとり入れたい。たとえば、無骨な印象のGジャンとデニムパンツのセットアップ。これでインナーが白Tだとカジュアルに傾くところ、肌と一体化するようなベージュトップスなら色っぽい抜け感が。(渡邉さん)


 BAG 
バッグは「素材か形でハズす」


1.軽くなっていく春服に重たい小物を合わせるのがかわいい。2.素材感はコンサバで、形に遊びの効いたバッグ。キャッチーな形がハズしになるだけでなく、横幅があることで体をきゃしゃに見せてくれるといううれしい視覚効果も得られます。(樋口さん)

 SLEEVE 
なにかと都合がいい「アメスリ」トップス


一般的なノースリよりも肌が出ていて女らしさが増すうえ、特徴的な形がデザインにもなり、モード感もかなう。(出口さん) 胸元ではなく肩を出すヘルシーな肌見せが今季らしい。肩の落ちるはおりを上から着て、素肌をのぞかせてもよさそう。(渡邉さん)

STYLIST TEAM


KEIKO WATANABE
実際の着用感まで想像の行き届いた提案に支持が集まる。選ばれるアイテムは実用性とスタイルアップの強みを兼ねるものばかり。

KAORI HIGUCHI
トレンドに流されないシンプルな服を基調としながら、新しさを感じさせるシルエット選びが得意。大人に適した甘さのさじ加減も絶妙。

MAKIKO IWATA
女性らしさが引き立つ形とデザインの選定に定評あり。着まわし企画を担当することも多く、シーンレスな服選びにも長けている。

NATSUKO DEGUCHI
リラックスして着られる服が定番。力を抜きつつ、ラフにならず都会的に見えるディテールや素材の選択に、審美眼とこだわりが光る。

AYAKO TSUKADA
ベーシックな装いに、色や小物でさりげなくスパイスを加える絶妙なバランス感覚の持ち主。大人がとり入れやすいトレンドも熟知。