自身の個性を生かしつつ、清く、バランスよく組み立てれば、見るほどに惹かれるナチュラルメイクの新境地へとたどり着ける。飾り立てているわけではないのに、なんだか目を引き、印象に残る美しさの秘訣とは。ヘア&メイク・岡田知子さんが解説。
Hair&Make-up/岡田知子さん
その人自身の芯を引き出しながら、色っぽく、洗練されたバランスにまとめ上げるメイクが支持される。さまざまな媒体で活躍するほか、俳優からの指名も絶えない。
眉か唇に「ひと手間加える」
「王道やコンサバティブ、または“がんばらないメイク”ともとらえられがちですが、そうじゃない。ナチュラルメイクとは、工夫次第で本人の魅力をいかようにも高められるラグジュアリーなもの。
今季でいうと、手をかけた眉メイクもトレンドのひとつ。マスカラで毛流れを整えてから、足りないところをライナーで描き足すというように、それぞれのステップをめんどうがらず、組み立てていくことが洗練につながります。ダークトーンの毛色に引き締め力があり立体的な眉は、顔全体に抑揚をもたらす最高のアクセント。
同じ理由で、血色を宿したふっくらとしたリップも、表情の引き締めに効果的。眉とリップは手数を増やし、気持ち“盛る”ことを意識してみると、間のび感やあっさり見える心配を解消でき、全体のバランスがさらによくなります」
「流れのいいアイブロウ」を締め役に


きちんと感のある、繊細なまぶたのグラデーション。眉を立体的に仕上げて、クールな要素を加えることで、心地よいギャップが生まれて、表情がより魅力的に。ライナーとマスカラのW使いで、完成度が劇的にアップ。
(つけ方のポイントや使用コスメの解説)
【全39コスメの一覧】≫「めんどうくさがらないでください」顔全体の印象が引き締まる「丁寧な眉メイク」コスメとその使い方
