職業柄多くの映画を観てきたクリエイターや映画関係者に、オススメの作品をヒアリング。今回は自宅を映画館にする、動画配信サービスから名作をピックアップ。特に感情をゆさぶる「泣ける&笑える」作品なら、観た後気持ちがすっきりすること間違いなし。1本とは言わず、2本、3本とたまには映画三昧な週末を過ごしてみては?
笑ってすっきり!気持ちが上向きになる名作
膨大な数の映画が、自宅で手軽に観られるようになった昨今。作品の選定に時間を要することも多々。そんなときのために、なりたい気分から逆算して選べる、単純明快な鑑賞リストをご用意。まずは笑って気分が上がる作品をお届け。
『ドント・ルック・アップ』(2021)
皮肉な笑いに満ちたブラックコメディ
巨大彗星衝突?という地球の危機を察知した天文学者と教え子の大学生。政府や世間にその事実を伝えるべく奔走するも空回り。しかしXデイは刻一刻と迫り……。昨今の政府やメディアなどに対する風刺を痛烈に盛り込んだブラックコメディ。
「アメリカらしい社会風刺が見事。コメディですが、壮大なテーマを描いているので鑑賞後スッキリした気分に。」(ヘアメイク・小澤麻衣さん)
『南極料理人』(2009)
料理シーン必見のほのぼのコメディ
南極観測隊の調理担当だった西村淳氏のエッセイが原作。些細な日常をおもしろくすることに定評の沖田修一監督が映画化。南極という閉ざされた空間で、学者や医師など個性豊かな人々の間に、食を通して絆が生まれる過程をユーモラスにつづる。
「堺雅人さんの空気感も、登場人物のキャラもよい。観ているとおなかが減ってきて、作中に入ったような気分になります。」(カメラマン・菊地史さん)
『花嫁のパパ』(1991)
笑いあり涙ありのファミリーコメディ
1950年の『花嫁の父』のリメイク版。娘を嫁がせる父親の複雑な心情を『ピンクパンサー』シリーズのスティーブ・マーティンが愛嬌たっぷりに演じるコメディ。幅広く共感を得るテーマだけに1995年には続編も。さらに2022年にはリブート版も誕生。
「結婚することになった娘を心配するがゆえの父親の奇行の数々に、思わず爆笑してしまいます。」(映画館 Strangerスタッフ・吉田晴妃さん)