続けていると劣化を早める「夏服でやりがちな洗濯の間違い」 プロが教える本当の正解【18選】


買ったときの服の若さを保ち、夏を快適に過ごすために。汗ジミ、黄ばみ、色あせ、ニオイ…不快な要素を爽快に変える秘策をプロたちに聞き込み。「おろしたて」の鮮度を保つための洗濯や夏服ケアの間違いと正解をご紹介します。 ※洗濯の際は衣服に表記されている取り扱い表示を確認してください。



【取材した洗濯のプロたち】
「Freddy leck sein Waschsalon」松延友記さん/カフェ&コインランドリー、フレディ レック・ウォッシュサロントーキョーのプロデューサー。洗濯ソムリエの資格も取得。 「洗濯ブロガー」ハナさん/手軽な方法で「誰でも家庭で洗える」をコンセプトにした洗濯方法をわかりやすく紹介するブログ「ハナの洗濯ラボノート」が人気。 「THE LAUNDRESS」下岡友美さん/N.Y.生まれのファブリックケアブランド「THE LAUNDRESS」のブランディングマネージャー。洗濯を知り尽くすエキスパート。 「ETRE TOKYO」JUNNAさん/ETRE TOKYOのクリエイティブディレクター。YouTube「my kinda days…」では夏のリアルクローズの洗濯方法も紹介している。



【INDEX】
1.汗ジミ・黄ばみを残さないために
2.色あせ・ゴワつき回避法
3.ジメジメする日に「早くよく乾く」方法
4.ニオイを「とり除く・予防」を同時に
5.薄く軽い生地の守り方
6.白とオフ白・色もの。同じ洗剤でいい?
7.シャツをピシッと仕上げる技
8.ふっくらとしたTシャツの質感を保つ
9.プリーツスカートのメンテナンス
10.トマトソースや口紅の落とし方
11.「すぐに洗えない」そんなときは?
12.繊細なブラウスで気をつけるべき点
13.汗ジミを防ぐための予防法は?
14.そのままたたんでしまうと…
15.夏小物のメンテナンス法
16.長いもの・重いものの「正しい干し方」
17.とろみ素材の形くずれを防ぐ
18.リネンの風合いを守るには?



1_汗ジミ、黄ばみを残さないために「早く・マメに・お湯で洗う」


・できるだけ早く洗濯。丈夫な素材なら、酸素系漂白剤を加えて、洗剤では落としきれない汗や黄ばみの蓄積を防ぐこと。その日に洗濯ができないなら、部分汚れ用石けんでの予洗いやつけおきをしましょう(下岡さん)


・キレイに洗ったつもりでも汚れを残すとあとから黄ばみが表面化してくることも。皮脂汚れはなるべくマメに「お湯で洗う」ことがとても重要。洗剤や柔軟剤の残りも黄ばみの原因。すすぎも十分に(松延さん)


〈右から〉ウォッシュ&ステインバー 60g 1,320円(税込み) 部分洗いや手洗い用の固形ソープ。オールパーパスブリーチ 1L 3,300円(税込み) 酸素系漂白剤。頑固な汚れを落とし、消臭効果も。/ともにTHE LAUNDRESS



2.夏の日差しによる「色あせ・ゴワつき回避法」


・日光による変色、変質を避けるため、色柄ものやデリケート素材は「裏返して陰干し」が鉄則。黒が赤っぽく変色したり、まだらにあせてしまうのは日光のせいです(下岡さん)


・過乾燥にも注意を。長時間天日干しすることで、肌ざわりも悪くなり生地も傷むので、なるべく風通しのいい日陰に干すようにしましょう。繊維が立つようにゆすってから干すのも、ゴワつきを防ぐポイントです(松延さん)