日々膨大なコーディネートを組んでいるスタイリストたちは、スタイリングに効かせるスパイスの引き出しも豊富。中でも色味やシルエットの選び方で仕上がりに差がつく「カラーパンツ」、選ぶときにスタイリストが重視していることは？
「大人に似合う甘い色」の着眼点
考えなくても一点投入で洗練と遊びを兼ねる、アイテムの見どころを聞き込み。ワードローブの気分転換に最適な、春に見合ったかわいい色みも子どもっぽく見えない、素材やデザインの見定め方をスタイリストが指南。
「まちがいないデニムで」淡いピンク
ピンクデニムパンツ 16,940円／uncrave WHITE（uncrave） 「今季はカラーデニムも豊富。ポイントはあくまで薄色を選ぶこと。素材は気張らずデニムで、形はあくまでキレイめに。カラーパンツはルーズなものよりも、色の甘さを中和する、辛口でキレイなシルエットを。タック入りなのでデニムでも上品に見えるうえ、スタイルアップも期待できます。
またカラーボトムを選ぶ際は、合わせる色によっては強すぎたり、淡い色だとボヤけたりする「白に合うかどうか」を基準にするのもいいと思います」（スタイリスト・出口奈津子さん）
「素材も形もラフに」ミントカラー
ミントグリーンスエットパンツ 23,1 00円／PHEENY 「甘さが出やすいパステル系は、白がまじったような淡い色味を選択。そして色が甘いので、とり入れるアイテムはカジュアルに徹するというのも選ぶポイントのひとつ。ボーイッシュなデザインを品よく着られる、というように、逆の意味でも効果的です。
ショートパンツなら抜けも出て、色がコーディネートに占める分量もちょうどいいので、最も使いやすいカラーパンツとも言えます」（スタイリスト・樋口かほりさん）
「メンズで見つけた」淡いイエロー
イエローパンツ（メンズ） 42,900円／INCO TEX（コロネット） 「いつもリース中に思いますが、メンズものにはコンサバに転ばない絶妙な色が多い。カラーパンツを探すなら、少しゆったりめのシルエットになると思いますが、メンズで探してみるのもおすすめです。
このイエローはたまごのような黄色で、カラーパンツにありがちな気張った印象もなし。センタープレス入りででメンズならではのきちんと感のあるシルエット」（スタイリスト・渡邉恵子さん）
（合わせやすい色味・シルエット）
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【STYLIST】
（出口奈津子さん） 力を抜いて着られるカジュアルな服装が基本で、メンズライクな要素の取り入れ方は必見。ラフなのに都会的に見えるアイテムの選択にこだわりが光る。 （樋口かほりさん） トレンドに流されないシンプルな服を基調に、新しさも感じさせるスタイリングが人気。服のそでやすその扱い方、小物づかいなど、細部のアレンジも絶妙。 （渡邉恵子さん） 品がいいのに親しみやすい、ちょうどいいさじ加減のシンプルスタイルが鉄板。実際に着たときにもしっくりくる、着心地と実用性も兼ねた提案に支持多数。