毎日のように新しい服を手にするスタイリストという職業。そんなファッションのプロは服のどこを見てどう選ぶ? 今回は黒のバッグ選びにこだわりを持つ、スタイリスト3名に選びのポイントを伺いました。 (※クレジット表記のないものはご本人の私物。ご紹介したアイテムは現在お取り扱いのない場合もございます)
プロ視点で選ばれた1軍バッグ
日々、多くのバッグに触れるGISELeスタイリストたちの審美眼にかなうものってどんなもの?自分的ルールに基づいた選びのポイントや愛用の理由を聞き込み取材。 ※( )内の数字はサイズで縦×横×マチ、単位はcmです。
【スタイリスト・塚田綾子さん】
大人も試したくなる個性と遊びのあるアイテム選びを得意とし、デニム軸のカジュアルスタイルが人気。辛口なテンションが気分の今季は、凜としたイメージの服を多めにセレクト。
【SELECT RULE】
□「コンパクトに持てるミニ志向」 □「ファスナーなし、あっても閉めない」
「基本的には小さめ、かつファスナーがないものが好き。ふだんは、リップとお財布、カードくらいしか持ち歩かないのでLASTFRAMEのようなものにポイポイ詰めて持ち歩いています。毎年、配色が変わるマルチカラーなのが集めたくなる理由。伸縮性があるので、エコバッグとしても使っています。
VASICのバッグは、肩にかけたときに脇にぴったりおさまり、PCを入れても下に重心がいかず使い勝手がいいので仕事の日に重宝しています」(スタイリスト・塚田綾子さん)
【スタイリスト・樋口かほりさん】
毎号表紙も担当するGISELeスタイリスト。大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が。
【SELECT RULE】
□何にでも合う黒か白 □メインもサブも担うトートを併用
「バッグは、どんな服にも合う「黒か白」の少数精鋭。どんなスタイルにもどちらかが必ずハマるのでよく似たフォルムで2色をそろえることも。ミニマルなデザインで、ビーサンを合わせたラフな服にもきちんと感が出て振り幅が広い。仕事の日は、いろいろな古着や雑貨屋さんで調達して集めたトートと併用して使っていて、コーディネートルームからのちょっとくらいの外出なら、目的に合わせてどちらかだけを持って出かけたりしています」(スタイリスト・樋口かほりさん)
吉田カバンとのコラボレーションにより生まれた名作、通称「青山バッグ」はコムデギャルソンの青山店でしか購入できないアイテム。職人がひとつずつ丁寧に生産するため、量産品にはない独特の味わいがでてくる名作。
【スタイリスト・出口奈津子さん】
ほんのりキレイめな印象もただよう、好感度の高いカジュアルスタイルを提案。私服は、ほどよく力の抜けたパンツスタイルが多いからこそ、スカートやジャケット選びの着眼点にはぜひ注目を。
【SELECT RULE】
□「とことん使い込んで味を出す」 □「肩こりしない小さめ&軽め」
「職業柄、重い荷物を持つことが多いのでバッグはミニでライトなものを愛用しています。シンプルなのにふつうじゃない見た目が好きで、ずっと偏愛しているAeta。このミニボストンは使い込むうちにシボ感がどんどん濃くなり、くたっとしてきました。
手帳と財布を入れてちょうどぴったりになるサイズ感で、プライベートな日にも出番多め。ミニマムだからいつものカジュアルな服にも浮かずにラフなスタイルの洗練度を高めてくれます」(スタイリスト・出口奈津子さん)
「薄型なのに」おさまりがいい
黒ショルダーバッグ(18.5×16×6.5) 24,200円/PIENI×Graphpaper(グラフペーパー 東京) 「PIENI×Graphpaperの別注。サイドのデザインが特徴的でシンプルな黒にもほどよい遊びが足せる。中がスエード地になっていて汚れにくいのもうれしいポイント」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
「新品なのに」ヴィンテージ風
ショルダーバッグ(20×27×7) 50,600円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店) 「シックなレザーも、金具や表面に味わいが出て、まっさらなのに使いこまれたような、熟練された見た目がまさにドンピシャ。ストラップのアジャスターも細かく調整可能なのがいい」(スタイリスト・船戸唯さん)
「黒なのに」地味じゃない
黒スカラップバッグ(10.5×24.5×6) 17,600円/TSURU By MARIKO OIKAWA 端正な見た目をウェービーに縁取り。「黒のバーハンドルで、シンプルなのに美術品のようなたたずまいが唯一無二。肩にかけたときのハンドルが服のデザインの一部になって着こなしにおもしろみが足せそう」(スタイリスト・出口奈津子さん)
「上質なのに」ロープライス
黒ボストンバッグ(30×34×15) 8,580円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 「包容力のある台形ボストンバッグ。端正なフォルムと相まって重さが出やすいから、春夏の軽装に合わせてバランスを調整するのがちょうどいい」(スタイリスト・出口奈津子さん)
ナイロンなのに品がいい
ブラックナイロンバッグ(16×25×5) 19,800円/アンドミューク(アマン) ふっくら軽量の異素材MIX。「肩がこらない軽さと、ナイロン×レザーのほかにないムードに惹かれて購入。コンパクトに肩からかけられて水濡れも気にならないので、アウトドアの日にも使えて便利」(スタイリスト・塚田綾子さん)
「使いやすいのに」ありきたりじゃない
白バッグ 53,900円/VASIC、黒バッグ 92,400円/MAISON VASIC(ともにヴァジックジャパン) オンに適した容量と機能性をそなえながら、ちゃんと個性もあるところが選ぶ理由。キレイめベーシックな格好に、何かワンポイント足したいときに手にとることも多いです(スタイリスト・岩田槙子さん)
「それどこの?」
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