白の中でも「ラクできる白」力を抜いても「手抜きに見えない」上品に使える選び方

黒がまとめる色だとしたら、白はなじませる色。強さを和らげたり、テイストの境目をぼかしたり。抜けを操れることで理想のバランスに調整するのが簡単だから。シンプルなスタイルを今に変えていくためには、白のフィルターを通すことでイメージどおりにことが進むはず。



(TOPICS)
【1】品よく使える「ラクな白」
【2】ポイントはカッコいい「スタイリストに選ばれた白」
【3】「着映える無地の白」コーディネート実例
【4】「白でもふくらんで見えない」フレアスカート
【5】ラフでもキレイすぎでもない「美脚で動ける」白パンツ
【6】後ろ姿でもスタイルよく見える白デニム
【7】欠点のない「完璧主義の白Tシャツ」



【1】「ラクできる白」をストック

クリアな色でシャープに見えたり、ベージュ寄りの色で女性らしさが残ったり。白ならではの色みの幅を生かすことで、「ラクなのに上品」のバリエーションがぐっと広がる。



チノなのにクリーン

白チノパンツ 7,700円/ディッキーズ 白プリントスウェット 31,900円/RHC(RHC ロンハーマン)・TM and © 2025 Sesame Workshop サングラス 26,400円/ザ ベッドフォード ホテル(キングスター) ベルト 6,490円/バッドアンドジョーンズ(スピック&スパン ルミネ有楽町店) スニーカー 12,100円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター) 

真っ白かつぱりっとした生地でスラックス感覚ではけるテーパードシルエットのチノパン。たとえ座ったとしてもシャープなフォルムがくずれにくい、厚みと硬さをかねた素材が特徴。



脚を出してもエレガント

白ショートパンツ 49,500円/BODHI(alpha PR) 従来のシルクの光沢感を少しおさえてマットな仕上がりにしたことで、日常づかいしやすいショートパンツに。




手描き風プリントで愛らしく

白プリントTシャツ 12,100円/エドモンド ストゥディオ(THIRD MAGAZINE) アイキャッチーな絵柄をモノクロでシックに。ジャケットのインナーにも最適。




横長フレームがどことなくモード

白サングラス 23,210円/Ray-Ban(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) 真っ白の縁で、顔まわりをすっきりと。スエットなどけだるい服装にキレを加える役割も。




ハイウエストパンツに合う短め丈

Reimaginedボンバージャケット 19,910円/New Balance(ニューバランスジャパンお客様相談室) 身幅はありつつ丈は短いから、ワイドボトムとバランスがとりやすい。




メリットだらけの「隠せるノースリTシャツ」

ノースリーブTシャツ(白・黒) 6,050円 肩まわりの生地はあえて内側へ折り込み、立体感を出すことで二の腕やボディラインをさりげなくカバー。下に向かってまっすぐ落ちるボックスシルエットにより、半そでTシャツには出せない、シャープさを実現。横から見てもインナーが目立ちにくい、計算されたアームの空き具合。肌あたりのいい、綿100%の日本製。

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主役になるサブバッグ

白トートバッグ 6,600円/ホリデイ(ホリデイ/フラッグシップサロン オフィス) 服よりバッグで映えるプリントをとり込むと、スタイルをじゃませず遊び心を足せる。




ブルゾンとパーカーの間

フーディトップス 64,900円/ATON(ATON AOYAMA) ヴィンテージライクなムードが漂う、くすみがかった白。フロントの大きなフラップポケットがアクセントに。




ふっくらとした優美なスウェットパンツ

白スウェットパンツ 10,560円/ナイキ(NIKE カスタマーサービス) 厚みがあることで、キレイな曲線を保てる。左ポケットにある小さなロゴが、ゆるい白にメリハリづけ。




たるみが生きてくる厚手のリブ

白ソックス(3足セット) 6,050円/オムガールズ(ロンハーマン) パンツのすそからのぞく程度でもしっかりと飾り気を加えられる、大きめにあしらったロゴがポイント。




【2】ラクなうえに「カッコいい」スタイリストが必要とする白

毎号リースしてしまう・リアルに使い続けているなど、数々のアイテムを手にしてきたスタイリストがわざわざとっておきたくなる「特別な白」とは? プロをうならせた、鉄板の白アイテムは必見。


【STYLIST MEMBERS】
(渡邊恵子さん) 大人のリラックススタイルが人気。実用性とスタイルアップを兼ねたアイテム選びに支持が集まる。 (樋口かほりさん)ベーシックでありながら、そのシルエット選びが絶妙と話題。ちょうどいい大人の甘さのさじ加減にも技が光る。 (岩田槙子さん)女性らしさが引き立つシルエットや服選びに定評あり。トレンドをうまく落としこむバランスに長けている。

(塚田綾子さん)小物企画を担当することも多く、シンプルな装いに素材や色づかいで遊びを効かせる提案が得意。 (船戸唯さん)メンズライクなムードを、女性らしくとり入れた装いが人気。サイズ感にこだわったアイテム選びにも注目。 (玉木歩乃花さん)シューズ企画を担当することも多く、足元まで考えられたスタイリングの提案はピカイチ。




「タイトにもワイドにも合うオーバーサイズ」

シャツ 35,200円/INDIVIDUALIZED SHIRTS(メイデン・カンパニー) 「老舗ブランドならではのハリのあるコットン生地が今の気分にマッチ。お尻にかかる丈なのでワイドパンツだけでなくレギンスもよく合う」(塚田さん)




「えりつきだからスエットでも」

スエット 13,970円/SeaRoomlynn 「動きやすさときちんと感をどっちも欲しいリースの日は、えりつきスエットが最適。SeaRoomlynnのスエットはもっちり感とルーズな身ごろが唯一無二で、GISELeでも頻繁に登場しています」(船戸さん)




「サテンパンツをかっちりと」

サテンパンツ 35,200円/ベッド&ブレックファスト(グリードインターナショナル) 「やわらかな光沢のあるサテンパンツ。深めのタックとウエストボタンのおかげでリラクシーに傾きすぎないのもGOOD」(岩田さん)




「ジャケットのインナーに重宝」

クロップト丈トップス 8,030円/NIKE(NIKE カスタマーサービス) 「本格的なスポーツブランドを、ジャケットに合わせるのが定番。これはコンパクトなショート丈でウエストロゴもインパクトがあってかわいい」(船戸さん)




「ヘアアレンジに向くインパクト」

〈右〉スカーフシュシュ 9,350円、〈左〉クリップ 6,490円/ともにheyep 「ひとつ結びにラフにつけるだけで、凝った見た目がかないます。スカーフシュシュは大胆なボリューム感で、つけると小顔にみえるうれしい効果も」(塚田さん)




「ハイテク派にささった新作」

スニーカー 44,000円/YOAK(UTS PR) 「正面のダイアルをまわして幅を調節できるところが珍しい。シンプルなボトムにハイテクスニーカーで足元に重みを足すのが好きなスタイルなので、リアルに購入検討中」(玉木さん)




【3】着映える素材・形の「無地の白トップス」

1枚でも映える見た目なうえ、羽織りの中に着ても差がつく見た目ややさしい着心地をかなえる稼働率の高いアイテム。スタンダードな白Tや白シャツとはまた違う魅力をもつ数々をピックアップ。



いっそう軽く「いっそう柔らかく」サマーニット

ロングスリーブニット 58,300円/ルチミア(シティショップ) 中に着た黒ブラトップ 12,100円/SOUPLE LUZ(メイデン・カンパニー) アイボリーワイドパンツ 39,600円/デ・プレ サングラス 26,180円/CARIN(WTSROOM) バッグ 15,400円/ACOC(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) サンダル 18,700円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店)


インドの伝統とヨーロッパの美学を融合したイタリア生まれのサマーニット。体にフィットするコンパクトなサイズ感ながら、くしゅくしゅとそでがたまるロングスリーブで、ミニマルなまま映えるルックスを形成。ほどよく透ける質感で、これからの季節も軽やかに着られる。




インナーづかいにとどまらない「1枚で映える白タートル」

背中開きニット(インナーつき) 15,6 20円/スナイデル(SNIDEL ルミネ新宿2店) カーキチノパンツ 36,300円/ナイジェル・ケーボン ウーマン(アウターリミッツ) ブーツ 45,000円/バナナ・リパブリック


タートルネックながら、大胆に開いた背中のデザインできちんと感とセンシュアルを両立できる白ニット。前から見たときも女性らしさを演出できる、繊細に編み立てたシアーなモヘア素材。たれるインナーのベロアリボンが肌感を微調整。




中にレイヤードしたような「そで口だけレース」

白レーススリーブトップス 19,800円/THIRD MAGAZINE ベージュサテンフレアスカート 25,850円/アストラット(アストラット 新宿店) ミュール 44,000円/ダブルスタンダードクロージング(フィルム) ターバン/スタイリスト私物


カフス部分にスリットが入っているため、折り返したり伸ばしたりしてレースが見える範囲を調整できる。ベージュスカートなどフェミニンなボトムにも、少量の飾り気ならさっぱりと整う。



小さいからいい「ざっくりニット」

デニムパンツ 27,500円/YANUK(カイタックインターナショナル) 白ニットベスト 45,100円/HER. バングル 86,900円/リューク バッグ(4月発売予定) 56,100円/VASIC(ヴァジックジャパン) ストラップサンダル 11,550円/LE TALON(ル タロン 有楽町マルイ店) ソックス/スタイリスト私物


すっきりとしたシルエットでニット+デニムを春夏仕様にアップデート。やらかいニットのおかげで、Iラインの線が自然と和らぎ、気だるくキレイなムードが容易く。開いたVネックは、ニットの重みを上手くそぐだけでなく、Tシャツに重ねてももたつかない抜け感に。




ほどよく透けるタイトなカットソー

黒パンツ 30,800円/HER. カットソー 15,400円/styling/(styling/ ルミネ新宿1店) バッグ 14,960円/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿2店) シューズ 78,100円/ヘリュー(ハウス オブ ロータス) インナー/スタイリスト私物


フロッキー加工のシアートップスを主役に、モノトーンコーデに柔らかなニュアンスをプラス。​透け感のある素材が軽やかさを演出し、黒パンツとの組み合わせで洗練された印象に。​シンプルながらも素材のコントラストが際立つスタイリング。




ブラウスのような「パワショルトップス」

オフ白デザインショルダートップス 18,700円/ダブルスタンダードクロージング(フィルム) 黒テーパードパンツ 37,400円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) サングラス 23,100円/ザ ベッドフォード ホテル(キングスター)


ともするとモードに傾くパワショルは、黒よりやわらかさをそなえる白でセレクト。肩まわりの凹凸でメリハリがつくため、タイトな白トップスの膨張感を防げる。スイムウエアのような伸縮性のある生地。




だらしなく見えない「ルーズなサイジング」

白ロングTシャツ 17,380円/Oblada(シンチ)


ゆるいシルエットに肌あたりのいいやわらかな素材が生き、ドレープのようなニュアンスが誕生。ちょうどヒップが隠れるほどの丈感で、スタイルを気にせず手にとれるのも魅力。




シンプルが退屈しない「非対称のフォルム」

刺しゅうカラーショートシャツ 36,300円/HOUGA パンツ 67,100円 / バイ・マレーネ・ビルガー(ショールームロイト) バッグ 48,400円/ROH SEOUL パンプス 17,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)


パッと見はスマートな白シャツだけど、よく見るとところどころつまんだような、アシンメトリーデザイン。不規則な立体フォルムが白シャツをおかたく見せないズレとして作用。淡泊になりがちな細身シルエットでも、1枚で凝った見た目へ方向づけてくれる。




鋭い胸元・ゆるいシルエット

ロンT 11,000円/オニット × シップス(シップス インフォメーションセンター)


肉厚で心地いのに厚ぼったく見えないコットン素材のロングスリーブT。体が泳ぐ身ごろと、まくったときにそでがたまるボリューム感のおかげで、1枚で着てももつルックス。胸元の深いVネックは、ブラウスライクな華やぎ、シルエットによるゆるみ防止、女性らしい抜け感づくりなど、メリット多数。




せない「すぎない透け感」

ロンT(2pack) 16,500円/ケラウズランブラ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)


オーガニックコットン100%使用の長そでTシャツは、チクチクしないガーゼのようにやわらかい肌あたり。薄手素材のほのかな透け感やくたっした生地のニュアンスが、きゃしゃな見た目に貢献。リブがあることで立体感が生まれ、しなやかでもペタっと見えず動きのある仕上がりに。



コンサバに傾かない「エクリュの鋭いVネック」

白Vネックベスト 3,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス)


小ぶりかつカドをもたせたシルエット。おかげでワイドボトムともバランスがとりやすく、単体でも重ねても端正なルックスを演出。深く鋭いVのネックラインが、コンパクトな白をかわいく見せない。大きめのそで口やぴったりしすぎない絶妙な身ごろにより、うでや上半身が華奢に見える視覚効果にも期待できる。




イメージ外の「ミニマルデザイン」

白スタンドカラーブラウス 7,990円/UNFILO


「ブラウスといえばフロントにボタン」の定説を覆す1枚。ボタンが後ろに配されていることで、正面はすっきりといつも以上にスマート。きちんとした印象はそのまま、シャープさが増すスタンドカラーデザインで、シンプルな見た目を強化。