軽い服装が主役の時期は、メイクで顔まわりにポイントをつくるとバランスがとりやすい。「浮かれすぎない」発色にこだわって、自然体で大人っぽいカラーコスメやメイクのさじ加減を調査。
【NEWS.1】 「夏が待ち遠しくなる」NARSの限定コレクション
暑い季節を迎えるのにふさわしい、カラフルなパッケージに身を包んだNARSの限定アイテムが登場。南仏のリゾート地の海岸に並ぶパラソルからインスパイアされたという、色とりどりのストライプはもちろんほてりやきらめきを感じられるカラーラインアップにも注目。
注目は日本未発売カラーもセットされたパレットとグロウに輝くリップオイル

1-4.NARS ホットエスケープ チークパレット 全4色 各7,260円、5. NARS アフター グロー リップオイル 全4色 各4,180円/以上NARS JAPAN(すべて6月11日数量限定発売 )
メイクで夏らしさを表現するうえで欠かせない、光と血色感。それを操る4色が1つのパレットに集結。各パレットともに上2つが質感違いのチークカラー、下2つはハイライト&ブロンジングパウダー。左上以外はすべて限定&日本未発売のカラーという贅沢さ。
さらっとしたつけ心地が魅力のリップオイルは、熱気のあるカラーを楽しみやすいシアーな2色と、日差しの反射を表現した、ちらちらと光るパール入りの2色の全4色。保湿成分も配合され、そのままはもちろん、ベースや重ねづけにもオススメ。
【NEWS.2】 「カジュアルな服装を高める」7のアイディア
デニムやTシャツをはじめとする、カジュアルな服がよく似合う人。うまくこなす秘訣は、服の選び方や着方だけじゃなく、メイクの仕方にもあるかもしれない。肌が服のテンションとマッチしなかったり、派手な色が浮いて見えたり……。意外とさじ加減が難しいカジュアルを着る日のメイク。担当した人気ヘアメイク・笹本恭平さんに、浮かない色選びや心得ておきたいコツを聞き込み。
【笹本恭平さん】
ilumini所属。・顔を盛ったらアクセは盛るな・肌と眉で半分完成・あとはお遊び大人の可愛いは1個までetc…など独自の切り口と理論で幅広い世代に人気の、コスメにも詳しい人気ヘアメイク。
01
キーワードは「きちんと塗らない、とらわれない」

「グリッターを使ったメイク。目頭からわざとはみ出すように塗ったのですが、フレームに沿ってきっちり塗っていたら見え方が違ったはず。繊細で華やかな色をちゃんと塗ると、甘さやコンサバ感が勝ってしまう。なので、余白を残すという意図で、指で塗る、端まで塗らない、ムラを残すなど、あえて適当にメイクするのがコツ」(笹本さん)
02
「血色よく・自然体の肌」

〈右から〉バイユア セラムフィット ヴェール デイ UV エッセンス 01 シアーピンク SPF50+・PA++++ 2,420円/Hamee ルナソル クラリティフロウリクイド OC02 SPF30・PA++ 6,930円/カネボウ化粧品
「カジュアルな見た目をあと押しするのは、素肌に近い軽やかな肌。ピンク系の下地でフレッシュに」(笹本さん)
03
気負わず映える「リキッドチーク」

デューイーリキッドチーク LC002 サンリットピーチ 2,200円/hince クリアに発色してベースメイクから浮かない、ヘルシーなピーチベージュ。
「適当に塗るだけで、なじみのいい血色感といきいきとしたツヤを足せるリキッドチークは、気張らないファッションが好きな人にオススメ。チーク感が出すぎず、簡単に使いこなせます!」(笹本さん)
04
ジェーン・バーキンのように「メイクもこなす」


ルージュ ピュールクチュール 〈コレクター〉(表参道 フラッグシップ ブティック・公式オンライン ブティック数量限定発売) ルージュ ミューズ 6,490円/イヴ・サンローラン・ボーテ サテンのような輝きで、ワンストロークで美しく発色。
「バーキンのバッグにステッカーを貼りつけたり、ラフな服装と合わせたり。上質なものを自分になじませるのがうまいジェーン・バーキンを参考に。自分には遠い存在だと思ってしまいがちなデパコスやインパクトのある赤リップも、彼女のように気合いを入れずにとり入れれば難しくなく、いつもの気楽な服を引き締めるアクセントとして作用します」(笹本さん)
05
カジュアルな服こそ「さわやかな夏色」を

〈右から〉オンブル エサンシエル 224 5,500円/シャネル カネボウ ジェルジェムクラッシュ EX5 Summer Sorbet 2,530円/カネボウインターナショナルDiv.
「Tシャツやスエットなど、いい意味で個性を持たない服こそ、カラーメイクの遊びが似合う。丁寧なグラデをつくるより、単色をさっと塗るくらいがおしゃれ」(笹本さん)
06
陰影をつくるなら「ゴールド系のハイライト」を

ハイライティング パウダーローズゴールドグロウ 7,920円/ボビイ ブラウン 肌そのものが発光するような自然な輝き。
「ハイライトは、ほんのりゴールドを含んだものがオススメ。ほどよいくすみが加わることで、甘く傾かず、ナチュラルで“頑張った感のない”陰影が手に入ります。このパウダーは色合いが絶妙!」(笹本さん)
07
「キリっと端正」な眉ですべてが引き締まる


〈右から〉ケイト 3DアイブロウカラーN BR-7 935円(編集部調べ)、ケイト アイブロウペンシルZ GY-1 605円(編集部調べ)/ともにカネボウ化粧品 カラーステイ マルチプレイヤー アイ ペンシル 404 1,540円/レブロン
「ほっこり見せないため、ハンサムな要素も必要。眉の存在を強めると、ラフさはそのままに緊張感を補えます。アイラインを引くのもあり」(笹本さん)
【NEWS.3】 こだわるべきは「ベースメイク」
「アイシャドウやリップなど、なじみのいい色だけで効かせて魅せるニュアンスメイクはとくに、パーツメイクの仕掛けに目がいくように肌には生っぽさを残すことが大事だと思っています。ファンデーションで完璧にカバーするのではなく下地やパウダーの力で光を与えて飛ばして、たっぷりと眠り、念入りにスキンケアをした直後の素肌のような「ニュアンス肌」を目指して」(笹本さん)
みずみずしさが段違いのプライマー

エッセンス スキングロウ プライマー 30g SPF25・PA++ 5,280円/SHISEIDO 「美容液と同レベルのスキンケア成分が配合され、生命感あふれるヘルシーなツヤ肌へ。のびがとてもよく、ぴったりと素肌になじむようなファンデーションの密着感も抜群です」(笹本さん)
塗るだけで瞬間コントゥアリング

ドラマティックフォルミンググロウベース 30g SPF30・PA+++ 3,300円/マキアージュ 「さらなる透明感が欲しいなら、ミントグリーンが適任。光と影をコントロールする特殊なパウダーが、肌に立体感をもたらし、小顔見えをアシスト」(笹本さん)
肌触りのいい風合いに変化する

ロージーローザ ジェリータッチスポンジ ハウス型 6P 528円/ロージーローザ 「水を含ませると肌ざわりのいいプルプルの風合いに変化するスポンジ。ファンデーションを塗ったあと、チークを塗る前にこのスポンジを使い、肌をなでるようになじませて。ファンデーションと肌を一体化させると、次につけるチークのなじみがよくなります。ファンデーションを塗るときにもこれを使えばさらにキレイ」(笹本さん)
肌をひきあげるように密着しながらサポート

エレガンス グロウリフティング ベース UV 〈右から〉PK110、BE991 30mL SPF40・PA++++ 各5,500円/エレガンス コスメティックス
「ピンクとオレンジはチーク未満の血色を補い、健康的な肌づくりを手助けするもの。やわらかく上品に仕上げるならピンク、フレッシュでいきいきとした印象が好みなら、オレンジをとり入れるとベター。薄くて軽い質感ながら、肌を引き上げて、ハリや弾力を演出できるうれしい1本」(笹本さん)
お勧めのチーク

ボーム エサンシエル ルージュ フレ 7,040円/シャネル 「輝かせたいところにのせるだけで、肌に濡れたようなツヤを出してくれるグロウスティック。頬だけでなくまぶたや唇にも使えるから、メークアップの可能性がぐっと広がる。シアーな色づきで、完成度の高いチークメイクが楽しめます」(笹本さん)
よく使うのは「キメが細かく白くならない」ランコムのパウダー

アプソリュ エッセンス イン パウダー 01 15g 15,400円/ランコム 「従来品の半分以下まで微細化したというパウダーの中には、ローズエキスなどの美容成分がイン。乾燥を感じさせないつけ心地で、フィルターをかけたように毛穴の目立たない上質肌が実現」(笹本さん)
「薄くなじんで肌に密着」まるで陶器のような見た目に

セカンドスキンカバーコンシーラー ミディアム 1,980円/hince 「まるで自分の肌のように、ナチュラルに肌にフィットして、気になるトラブルをカバー。水分チャージしながら余分な油分を吸収するロングウェアフィルムシステム。長時間つけたての仕上がりが持続します」(笹本さん)
仕上がりは何もつけていない風

YUMEDREAMING エピキュリアン ヘアワックス 80g 3,960円/コスメキッチン 「現場で愛用しているマットワックス。よけいなツヤがなく、自然な質感とラフさを演出できる。キレイめに転びがちなタートルネックに、抜けが欲しいときにも」(笹本さん)
【NEWS.4】 「白Tシャツにぴったり似合う」4つのリップの選び方
たった1枚の白Tでスタイリング計画を立てるとしたら? シンプルに着るよさを実感することから、飾って楽しみつくすまで。「よりよく」白Tの着こなしの幅を広げるためのプロセスを追跡。
【1】 血色のいいヌーディな唇

【LIP】 唇本来の色味を活かすヌーディーなカラー。ON/OFF問わずに使えるコーラルのリップをセレクト。ふっくらとツヤのあるリップで、白Tを女性らしく。
【HOW TO…】 輪郭よりややオーバーに塗ることで、守りに入りすぎず大胆さもかもし出せる。

SNIDEL ピュア リップ ティント n 02 2,970円/スナイデル ビューティ ふっくらとした唇を演出するティントリップ。上品に色づく絶妙なコーラルピンク。
【PLUS ACCESSORIES】 延長線で輝くゴールドのきらめき。リップ次第では、派手にも陥るピアスとネックレスの“Wゴールド”。ヌーディーな唇ならトーンがそろってむしろ上品。
【2】 真っ赤ではない渋みのある赤

【LIP】 Tシャツに要する「濃厚な赤」を。あせない「白Tと赤リップ」のコンビネーション。渋さを含んだ明るすぎない赤を選び、ありきたりからの脱却を。
【HOW TO…】 プライマーでなめらかに整えたあと、リップペンシルで輪郭を描き、内側を塗りつぶすように彩る。仕上げにあえて指でぼかす適当感が逆にいい。

リップライナーインクデュオ 09 2,860円/SHISEIDO 透明なプライマーとリップペンシルのダブルエンド。深みを帯びたスカーレットカラー。
【PLUS ACCESSORIES】 夏を見越した「透けたブルー」の清涼感。濃厚なリップに小物までクラシックだとTOO MUCH。唇の印象を裏切るような涼やかなスカーフで優雅にクールダウン。
【3】 カジュアルな質感には透明感を補う

【LIP】 色というより「ツヤ」を補う目的で。唇にのせるとわずかに色づく黄金色のリップグロス。唇本来の色みを引き立てつつ、澄み切ったような印象へと導く。
【HOW TO…】 リップグロスをたっぷりと塗布し、ツヤに加えて立体感をメイク。白Tに似合うピュアな印象でありながら、ラメのおかげで大人っぽさもかなう。

シマージェルグロス 01 3,850円/SHISEIDO 繊細なゴールドのような輝きを含むリップグロス。美容成分の配合で長時間うるおいをキープ。
【PLUS ACCESSORIES】 アクセで成り立つ「透明感の上乗せ」。シアーなリップと同様、透明感を促すクリアモチーフのアクセを採用。水たまりのような不規則なシェイプが目にとまる。
【4】 マットでヌーディな血色のいい色

【LIP】 甘さを含む「赤とベージュの中間色」。かわいげがあって、どこかヘルシー。そんな白Tとのテンションともつり合うカラーのルージュをセレクト。
【HOW TO…】 マットタイプのリキッドルージュを唇の輪郭に沿って丁寧に塗布。発色のよさも手伝って表情がぼやけず、白Tにいい緊張感をもたらす効果が。

タトワージュ クチュール 39 4,730円/イヴ・サンローラン・ボーテ 唇そのものが美しく染まるように色づくマットタイプのリキッドルージュ。
【PLUS ACCESSORIES】 目元がクールなら大人を保てる。キャッチィなリップに合わせて目元にも主張を。ハードになりすぎず、ポップなムードもあるクリア素材のフレームを。
(次のページを見る)≫色はなくても色気がある「すっぴん風のふっくらリップ」
