「白や黒を選びがち」な使い勝手のいいベーシックアイテムをグレーにかえてみると? 知性や好感度はそのままに、ニュートラルな色によってちぐはぐ感につながる服どうしのコントラストを和らげ、着回しが自然と上達。さらに、やわらかさや深みが増すプラスばかりの選び方、使い方をコーディネートを通してお届け。
1
ふわふわでも甘くならない=グレーだから
白みがかった色が、毛足の長いニットのやさしいムードを強調。レイヤードしても軽さが出せる1枚は、コートを着るほどでもない肌寒い日に重宝。
リュクスな起毛感とともにハーフパンツを格上げ


カシミヤやモヘアとはまた違う、タオルケットのようなカジュアルな毛並み。1枚でも充分もつ、存在感のあるゆったりフォルム。
甘さの中に知性も感じさせる
シックなグレーの持ち味

フリルブラウスに、立体的なフレア。そこにふわふわニットと全部フェミニンなアイテムでまとめても、静謐なグレーが入ると糖度はひかえめに。
ダークなネイビーに対しては
淡い色みがメリハリづけに有効

ネイビーでつくる洗練された大人なカジュアルLOOK。そこにいっそうの品格を呼び込むグレーのさし色。のっぺり見えない躍動感をメイク。
穏やかな配色を基調にした
カドのとれたマニッシュ

グレー、ベージュ、ブラウンの渋色で構成。ぼやけないよう、小物ははっきりとした色をセレクト。
2
「強さなくスマートでいられる」シャツでグレーの効能
季節に見合ったさわやかすぎない明るさと、まろやかな色みによる女性らしさを感じさせるグレーで着慣れたシャツの気分転換。どんな色合わせでも品よく仕上がるから、配色のレパートリーを増やすのにも最適。
腰から上はまじめに徹してミリタリーパンツを都会的に


50年以上の歴史がある、アメリカのテーラードカスタムシャツメーカーの仕立て。細くもゆるくもない、絶妙なゆとりのサイジング。ドライなコットン素材だから、えりつきシャツでも親しみやすさが残る。ややブルーを感じる清潔感のある色み。
カットソーとコートの間に挟むひと手間

間に仕込むことで、ラクなニットパンツもしゃんとするシャープな立体感を演出。グラデーションを意識して、モノトーンのコントラストを緩和。+ブーツインで面積をせばめて、パンツのリラックス感を調整。
赤の派手さをトーンダウン

インナーを白からグレーに塗りかえてヴィヴィッドカラーをマイルドに。幅広なデニムにスエード小物を散らして味わい深いベーシックへと昇華。
ブルゾンとスカートをつなぐ橋渡し的存在

ボーイッシュとコンサバのどちらともなじむグレーシャツで、ブルゾンとスカートの組み合わせに調和を。ボタンダウンシャツのえりをまじめにとめれば、ブルゾンにもきちんと感が宿る。
3
「しなやかなのにほっそり」スラックスでも肩ひじ張らない
下半身の整え役として最適な、キリッとしたセンタープレス入りの細身スラックス。暗色ながらニュアンスが出せるチャコールグレーで、強くもやさしい佇まいに。
もたつきのない足元でカジュアルの底上げ


すっきりしつつも余裕を感じるツータック。腰回りはゆとりがありながら、肝心のレッグラインはシャープなテーパードシルエットに。マーベルト仕様でタックインしたときも端正な見た目。背面にもセンタープレス入り。
好感度の高いジャケットスタイルに
隙をもたらすグレーの抜け感

多少ヴィンテージに振っても、先細ならモダンに。黒では出せない、暗いグレーならではの深みがコクのあるイエローやブラウンと調和し、味わいが増す好結果。
黒を軸に近しい色を集めた微妙な色幅で
とがりすぎないモード感へ

バーガンディがかもす色香でそれとなく女らしく。コントラスと極力おさえた狭い色調で抜け感と引き締め感を操作する配色テクニック。
ビターなグレーで糖度をおさえて
辛口派に似合うパステルへ

かわいいイメージが強いピンクのコートには、ボウタイ+スラックスの直球なきちんと感が最適。
4
「硬派な形も和む」コートでやさしい佇まい
シーンレスに活躍する端正なえり元のウールのロングコート。ソフトなグレーにかえるだけで重厚感がそがれて抜けが誕生。スタイリング全体も柔和な印象に変わる。
黒多めのモノトーンをグレーでおおってマイルドに


そでに丸みを持たせたユニセックスなサイズ感。なのにすっきりと見える秘密は、毛羽をおさえた生地&体に沿うラグランにあり。
えりを立てた着方にチェックスカートを仕込んで
「洗練されたクラシック感」へ

黒や白のコートとだと意外と甘くなりやすい淑女なムード。グレーでつくるとクールさも残るいい塩梅に。首元についた付属のベルトでえりの立ち上がりもキレイ。
白×ピンクの淡いトーンにもなじむ
重厚感で落ち着きとぬくもりを加味

コートのそでとシャツを一緒にまくり、一体感を強化。
ドレッシーなキャミワンピをグレーで包んで
日常に似合う着飾りへとシフト

スリップドレスのような1枚のセンシュアルさをならす、あたたかみのあるグレー。質感とフォルム両方の差がきわ立って、ダークトーンでも華やか。
5
「仕込むだけで大人びる」ほんのりシアーな新インナー
あいまいな色みと繊細な生地により、密着感のある形にニュアンスが誕生。首元のつまりが品格をもたらしつつ、窮屈さやお堅さは緩和。
淡い配色と繊細な風合いを生かして「デニム姿を女らしく」


カシミヤの中でも最高峰とされる糸をえりすぐった、幸福感を味わえる極上の肌ざわり。薄手ながら保温性も高く快適な着心地。あいまいな色みと繊細な生地により密着感のある形にニュアンスが生まれ、インナー感のない面持ちに。あえてゆるく仕立てた首元のつまりで、穏やかな品格を獲得できる。
細身タートルどうしのレイヤードで完成度アップ

ブラウンを中に着て輪郭をふちどり、やさしいグレーにキレを加算。ダウンベストをただ重ねただけにならない、手の込んだレイヤードスタイルに。
フランクな上下にグレーを仕込んでシックに着地

同系色でまとめたカラーニット+ワイドパンツに抑揚をもたらす効果もあり。透けが功を奏してニットどうしでもほっこり見えは回避。
紳士なセットアップをインナー1枚でエレガントに

レトロなチェック柄のセットアップ。ともすれば、おじさん風のルックスに透けるインナーをのぞかせることで、たちまち女性らしいしとやかな品を演出。
6
「やさしくも強くもある」厚手のIラインスカート
キリッとしたタイトスカートに適度な隙をもたらすグレー。とはいえ膨張見えは避けたいから、切れ味は残せるダークトーンをセレクト。
えりつきニットと貫く細身でグッドガール風


選ぶ靴次第で印象が変えられるひざ下丈。ツイードの厚みと巻きスカートのようなデザインが気になるボディラインを目くらまし。アシンメトリーなディティールは暗い色が間のびしない抑揚づけにも一役。
スポーティなブルゾンとキレイめなツイード。
暗色を無難に見せないテイストMIX

旬のブラウンとなじみよく、気になるほっこり感だけをそぎ落とせるのも暗グレーの魅力。足元だけが抜けて見えないよう、肩に巻いた白ニットで顔まわりもすっきりと。
ハンパな丈を生かしてレギンスを仕込み
ひねりを効かせたボトムレイヤード

好感度の高いスカートが軸だから、ボトムレイヤードも難しく見えずリアルに着地。バンダナで端正なシルエットにレトロなエッセンスを。
正統派な装いを洒脱に見せるカギは
アースカラー配色にあり

着くずさずとも力が抜ける、ビッグサイズのシャツとニットカーディガンもポイントに。上は幅広・下は細身のメリハリが効いたVシルエットで、ゆるいレイヤードもバランスよく。