モノトーンは随時、あの手この手で着こなしのレパートリーを増やしたいところ。バランスよく仕上がる組み合わせの基本、見慣れた白黒アイテムに鮮度をもたらす着方の工夫や、新投入アイテム。これまで本誌で紹介してきたスタイリングから、あらためて役立つ黒・白好きのためのアイディアをまとめてご紹介します。 ※この企画のコーディネートは過去のGISELeで紹介したものです。
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001.黒を多めにボーダーを
「黒多めの配分でカジュアル以上に」 ボーダーは、ややコンサバでミニマムな細ピッチで。スエットパンツとソックスではずす、定番の裏切りでさらなるイメチェンを。
002.サイズ違いでレイヤード
「ビッグTどうしを重ねてデザインする」 オーバーサイズの黒白Tを重ね、新たなモノトーンの完成。メンズの着方を参考にそでをロールアップすれば、2枚重ねても自然とまとまって見える。
003.白で正統派・黒でラフに
「ハンサムな白にゆとりを作る気楽な黒小物」 着くずしたようなビッグシルエットで緩めて、まじめな白を再稼働。ストレートに着るとキレイすぎるアイテムも、ゆったり感とキャッチィな小物で息抜きを。黒ならモノトーンもちょうどいいバランスに。
004.グレーで薄めてグラデーション
a.「流れるAラインのリズムに合わせて」 非日常的なドレスを日常へとつなぐ、白T〜グレードレスのグラデーション。やや派手なディテールも、色のおかげで冷静さを保てる。ゆとりのあるフォルムを重ねたら、黒のブーツで引き締める算段。
b.「つなぎとしてグレーをさす」 品のいいブラックドレスとコケティッシュな白ソックスの取り合わせを悪目立ちさせない、中和役としてのグレースエット。スポーティなマインドの遊び心としても作用。
005.なつかしい装飾を
a.「スカーフは巻き方もクラシックに」 シックな黒の上下を活性化させるレトロなドット柄。スカーフは、首にきっちり巻くのもクラシックで逆に新鮮。
b.「黒・白にしぼってあえてのやぼったさ」 白Tをいいことに、飾るバリエも豊富に準備。たとえばターバンとパンツ。Wの柄とキッチュなプラスチックバッグという夏っぽさで。
006.甘い柄は「つつましく」
a.「ハンサムになじむ微小なドット」 すべてベーシックを貫いた落ち着く黒というメリットを生かせば、ストレートにかわいい柄も許容範囲。ドレッシーな光沢をはらむドット柄だから、かごバッグとのなごむセットもどこか大人。
b.「シャープなVネックで花柄もスマート」 柄自体も糖度ひかえめな、つつましい花柄なら、なつかしさというより優美かつレディな方向に向かえる。
007.「白シャツで重く、黒タンクで軽く」
「メンズのごときアレンジで長いシャツを腰巻き」 黒は重厚というイメージを払拭し、肌感の強いタンクトップに対して、レイヤードした重みのある白で真逆のテンションを堪能。
008.「黒スキニー的」動ける美脚パンツを使う
a.「ソリッドなのに力まない」 着くずしたシャツに相当する気楽さと、ゆるみを止める強さを兼ねそなえたジョガーパンツ。締めつけないフォルムで、夏にうれしい見心地と着心地のよさを実現。
b.「足をおおう密着感がラクしてキレイを助長」 メンズライクな白Tのアレンジとして、トレンカパンツで女っぽいメリハリをアピール。同色の黒パンプスにひっかけることで、抜かりなくスレンダー。
009.「10%の派手色」
a.白に抑揚を添える「やんちゃな赤を足元で」 ムダのない白の迫力はそのままに、赤のくつ下でキャッチーに支えた抜け目ない遊び心。黒で閉じこめたひと手間で悪目立ちとは無縁。
b.「高発色なグリーンでリフレッシュ」 黒でしぼったストイックなTシャツ×ショートパンツを、瞬時に今っぽく引き寄せる濃厚なグリーン。快適な上下でつくる夏らしいカジュアルの完成。
c.「コスメで色」をさし色に。ネイルカラーでハイトーン」 レザーパンツの静けさをそこなわないために、コスメでひそかにアクセントを。
010.白の代わりに「白っぽい寒色」を起用
a.「清涼感をもたらすアイスブルーをデニムでマーク」 清涼感漂う白まじりの青を黒に紛れ込ませて、モノトーンをさわやかに見違え。デニムのカジュアルさで、気負わずできるバイカラー。
b.「ミントグリーンの肌になじむカジュアルさ」 メンズなトップスの主張が和らぐ、淡いグリーンのトップス。無骨なワイドパンツとのコントラストをゆるめる算段。
011.「パールで白」のつつましさ
「たった1つで格を上げる大粒パールの底力」 ボーダートップスも品よく盛り上げてくれる、ロマンティックな大粒パール。デコラティブなアクセントも、モノトーンにならお似合い。
012.秋からは「白シャツにひねりを効かせる」
a.「細身の黒を緩めるために=片側インで雑に着る」 どちらも正統派なシャツとスラックスは、単純に着ると色の強さがきわ立ってしまう。中途半端な着方で抜けをつくると、いいバランスに。
b.「余韻を残すランダムにロング丈」 秋も引き続き新作が登場しているベスト。例えば白のシャツワンピの前を開けて、トップスのように着た上から、ベストをON。重ね着レパートリーに「不規則なレングスを重ねる」を加えて。